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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第65話 【歓喜】サキュバス族の妖艶なる誓い! 不可侵の巨塔で交わす謁見と、可愛すぎる三姉妹の絶対忠誠!!

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 玄武の塔の最上階に新設された、絢爛豪華な謁見の間。


 俺が移動すると、不落の地下王城のリビングで寛いでいたメンバーがそのままぞろぞろと着いてきた。


 先頭を歩くダンジョンマスターの吸血鬼真祖のヒナが、空中でクルリと一回転しながら無邪気に笑う。


「だってさー! これから初めて会う魔界の種族が勢揃いするんでしょ? どんな姿をしてるのか、真っ先に見たいに決まってるじゃない!」


 傍らに立つアリアも、淹れたてのお茶の道具を大切そうに抱えながら何度も頷いた。


「うんうん! 新しく仲間になってくれる一族の方々ですものね。しっかりとお出迎えしないと!」


「いや、別についてきちゃダメなんて一言も言ってないけどね」


 俺が苦笑いを浮かべると、ヒナは頬を膨らませてニシシと悪戯っぽく笑った。


「なんだか堅苦しい謁見の間にゾロゾロついていくのがちょっと場違いな感じがしたからさ、自分で自分に言い訳してみたのー!」


「なんだそれ。……よし、じゃあルシーたちを呼ぶよ」


「「「はーい!」」」


 みんなの元気な返事を確認し、俺は魔界の一族のもとへ向かっていたルシーへ念話を送った。


 数分後、謁見の間の重厚な扉が静かに開き、ルシーを先頭にして、様々な『人形ひとがた』の姿をした魔物たちが整然と入室してきた。


 ルシーは紫色の瞳を驚きに丸くしながら、呆れ混じりに溜息をついた。


「ほんの少し席を外していた間に、ガリア樹海を包み込むような恐ろしい結界と巨大な塔が出来上がっていて、本当に驚いてひっくり返りそうになったわよ……」


「ああ、四聖獣が俺たちの仲間になったからね。彼らに頼んで、世界で一番強力な結界を張ってもらったんだよ」


「ええっ!? 四聖獣って……精霊の中でも神の領域にいる相当な上位存在よ!? そんな神話級の存在を仲間にして結界を張らせたの……!?」


 ルシーは絶句し、両手で頭を抱えた。


「進化だよ、進化。眷属の精霊たちが進化して四聖獣になったんだ」


「し、進化ぁ……!? もうダメ、驚きすぎて声も出ないわ……。はぁ、まあ良いわ、ヒロト様だものね。それは一旦置いておいて……。ヒロト様、私の一族の代表たちを紹介いたしますわ。……みんな、こちらが私たちが仕える絶対の主であり、国王のヒロト様よ。くれぐれも失礼の無きようにね」


 ルシーの言葉に応じ、彼女の後ろに控えていた5人の魔物たちが一斉にその場に跪いた。


 今回やってきたのは、サキュバス、インキュバス、インプ、グレムリン、ブラウニーの5種族の族長たちだ。


 先頭に立つサキュバスの美女が、豊満な胸元に細い指先を添えて深く頭を下げた。


「サキュバス族の族長を務めております、サキラと申します。この度は我ら一族を快く受け入れてくださり、さらにはこのような至れり尽くせりの素晴らしい居住地までご用意いただき、誠にありがとうございます。一族の代表として、何なりとお申し付けくださいませ」


 サキラの姿は、実に妖艶かつ刺激的だった。

 胸元が大きく開いた黒革のミニワンピースは彼女のスリムで美しいボディラインを惜しげもなく強調しており、灰色グレーの肌と長くしなやかな手足が怪しい魅力を放っている。身長は170センチほどあり、紫色のウェーブがかった長い髪が腰まで伸びていた。


 耳の先端は尖っており、切れ長な目元には長い睫毛と、吸い込まれそうな深紅の瞳。背中には蝙蝠の羽、腰からは悪魔の尻尾が伸びている。


「あれ……? ルシーもサキュバス族だったよね?」


 俺が尋ねると、隣に立つルシーが胸を張った。


「そうよ。元々は私が族長を務めていたのだけれど、魔王軍の四天王に就任した際に、族長の座をこのサキラに譲ったのよ」


「なるほどね。……サキラさん、俺たちの街で暮らす以上は、しっかりと働いて税金を納めてもらうことになりますよ」


 するとサキラは意外なほど真摯な表情で頷いた。


「ヒロト様……私への『さん』づけなど滅想もございません。どうか『サキラ』と呼び捨てでお命じくださいませ。そして税金の件、重々承知いたしました。我らとて、ただ与えられるだけの施しに甘えるつもりは毛頭ございません。ただ……恥ずかしながら我らの一族がこの街でどのような仕事に貢献できるか、まだ手探りの段階にございます。どうか適性を見極めるお時間をいただけますでしょうか」


「そうだね、焦る必要はないよ。仕事の相談や適性については、こちらのヒナに相談してみてください」


 ヒナが威風堂々と胸を張ってみせる。

「任せといてー! どんな仕事があるかバッチリ教えてあげるからねー!」


「感謝いたします。……それから、もし一族の中に計算や文字の読み書きができない者がいましたら、近く学校を設立しますので、ぜひ通わせてください」


「文字と計算の教育まで……! 承知いたしました、一族全員へ周知徹底いたします」


 サキラが深く礼を引くと、隣に立っていた背の高い男が一歩前へ出た。


「インキュバス族長、インクと申します。ヒロト様にお仕えできますこと、至上の喜びにございます」


 インクはまさにサキュバスの男性版といった出で立ちだった。


 黒革の上下をスタイリッシュに着こなし、灰色の肌とスリムな体躯、190センチほどの高身長。紫の長いウェーブ髪に深紅の瞳、蝙蝠の羽と悪魔の尻尾を備えている。前世の歌舞伎町にいたら、間違いなくナンバーワンホストになれるレベルのイケメンだ。


 続いて、小さな魔物が空中をパタパタと飛び跳ねながら前に出た。


「インプ族長のインプルです! 闇魔法が得意です! ヒロト様、宜しくお願いします!」


 インプの体長はわずか10センチほど。黒い肌に赤い瞳、ぽっこりとお腹が出ており、先端に鉤のある長い尻尾と蝙蝠の羽が生えている。まさに『邪悪な小悪魔』といった愛くるしい風貌だ。


 次に、鋭い爪を鳴らしながら頭を下げたのはグレムリンの族長だった。


「グレムリン族長のグリンです。宜しくお願いします!」


 グレムリンは体長50センチほどで、全身が鮮やかな紫色の肌をしている。大きい赤い瞳に大きく尖った耳、先端が矢印の形をした長い尻尾を持っているが、羽はなく飛ぶことはできない。鋭い爪と牙を持ち、こちらは『邪悪な小人』といった雰囲気だ。


 そして最後に、温和そうな雰囲気を纏った小人が丁寧におじぎをした。


「ブラウニー族長のブラーラと申します。私どもは昔から『家妖精』と呼ばれておりまして、掃除、洗濯、料理といった家事全般を何よりの得意としております。ヒロト様のお役に立てれば幸いです」


 ブラウニーは身長100センチほど。長い茶髪に温かみのある茶色の服を着ている。昔話に出てくるお手伝い妖精そのものだ。


「おお! 家事全般が得意なのか! それはすごく助かるな。良ければ、俺たちが住んでいるお城に2〜3人ほど働きに来てもらえないかな?」


 俺が期待を込めて尋ねると、ブラーラはパッと表情を輝かせた。


「なんと、ヒロト様のお城で!? 喜んで承諾いたします! すぐに我が一族の中でも特に家事が得意な3姉妹を派遣いたしますわ!」


「ありがとう! 今すぐに呼んでもらうことは可能かな?」


「もちろんでございます! それではすぐに連れてまいりますね!」


 ブラーラは嬉しそうに深々と頭を下げると、小走りで謁見の間を出て行った。


 その間に、俺は念話で北の塔を護衛している玄武に声をかけた。


(玄武、今謁見の間に来てもらうことはできるかい?)


(はい、ヒロト様。すぐに向かいます)


 ズズズ……と空間が歪み、謁見の間の中に巨大な亀と蛇の姿をした玄武が静かに姿を現した。神獣たるその神々しくも重厚な威圧感に、サキラたち魔界の代表たちは「ひいっ……!?」と息を呑んで戦慄している。


「玄武、呼び立ててすまないね。これからブラウニーが3人ここへ来るんだ。その者たちを城の専属お手伝いさんとして雇うことにしたから、世界樹の里の結界を通過できるように登録してほしいんだ」


 玄武は重厚な声で頷いた。


「承知いたしました。我が結界の通過権限を付与いたしましょう」


「ヒナも、城の転移門を通れるようにセキュリティを解除してあげてね」


「了解了解ー! 登録準備完了だよー!」


 ちょうど調整が終わったタイミングで、ブラーラが3人の少女を連れて謁見の間へ戻ってきた。


 入ってきたのは、まったく同じ顔、同じ背丈、同じ茶色の服を着た、あまりにもそっくりなブラウニーの3姉妹だった。


 長女が一歩前へ出て挨拶する。

「長女のブラリリです! お城のお掃除もお料理も全力で頑張ります! 宜しくお願いします!」


 次女がニコリと笑う。

「次女のブラルルです! ヒロト様のお役に立てるよう尽力いたします! 宜しくお願いします!」


 三女が可愛らしく胸を張る。

「三女のブラロロです! お城をピカピカにしてみせます! 宜しくお願いします!」


「ヒロトだ。俺たちの城の家事全般をお願いしたい。これから宜しく頼むよ」


「「「はいっ! 謹んでお受けいたします!」」」


 元気よく揃った声が響く。だが……本当に見分けがつかないほどそっくりだ。


「うーむ、あまりにもそっくりで見分けがつかないと、何かと困ることもあるよね。……ヒナ、DP交換で3色のヘアバンドを出してくれるかい?」


「は〜い! お安い御用だよー!」


 ヒナが操作パネルを叩くと、手にピンク、水色、黄緑の可愛らしいヘアバンドが現れた。


 俺はそれを受け取り、3姉妹へ手渡していく。


「ピンクを長女のブラリリ、水色を次女のブラルル、黄緑を三女のブラロロにつけてもらおうかな。これでバッチリ見分けがつくよ」


 ヘアバンドを受け取った3姉妹は、目をキラキラと輝かせた。


「「「わぁぁぁッ! こんなに綺麗な髪飾りをいただけるなんて……! ありがとうございます、大切にします!」」」


 三者三様にヘアバンドを付け、心底嬉しそうに跳ね回っている。気に入ってもらえたようで何よりだ。


「玄武、この3人だよ。よろしくね」


「承知いたしました」


 玄武が瞳をスッと光らせると、3姉妹の体に温かな光が宿り、四聖獣結界を自由に通り抜けられる権限が付与された。


「ヒナ、城への転移許可も頼むよ」


「お城のプロテクトも解除完了ー! いつでも入ってきていいからねー!」


「ありがとう、二人とも」


 俺はルシーの方へと向き直った。


「ルシー、以上で今日の謁見は終了で大丈夫かな?」


「ええ、今日は顔合わせと挨拶が目的だったから、十分すぎる成果だわ。みんなも安心したでしょうしね」


 ルシーも満足そうに頷いてくれた。


「よし、それじゃあ城に戻ろうか!」


 こうして無事に顔合わせを終えた俺たちは、婚約者たちと、新しく仲間になった可愛らしいブラウニー3姉妹を連れて、賑やかに不落の地下王城へと帰還するのだった。

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