第63話 【覚醒】精霊たちが神獣へ進化!? 爆誕せし四聖獣結界と世界樹の根に聳え立つ絶対不可侵の地下王城!!
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すいません。
私用で忙しくて投稿出来ませんでした。
ちょっと落ち着いてきたので、
少しずつまた投稿します。
宜しくお願い致します。
「ヒロト! みんなを連れて戻ったぞー!」
賑やかな雷鳴とともにライゾウが駆け戻ってきた。その背後には、以前保護していた無数の精霊たちが集団でゾロゾロとついてきている。
先頭を歩いていた精霊フェンリルが、周囲の光景を見渡すやいなや、その大きな目を丸くして感嘆の声を上げた。
「おおおおおッ!? ライゾウから話は聞いていたが……本当に昔の神聖な楽園に戻っているぞ! なんという澄み切った精霊力だ……!」
「「「きゃあーっ! すごい! 昔の楽園だわー!」」」
精霊たちは歓喜の声を上げ、再生された色鮮やかな花々の周りを大喜びで飛び回り始めた。その様子を、横に立つレイが愛おしそうに目を細めて見守っている。
精霊ネレイスが青い髪を揺らしながら、うっとりと息を漏らした。
「本当に素晴らしいわ……。あとは中央にあの『泉』さえあれば完璧なのにね」
その言葉を拾ったヒナが、ニンマリと不敵な笑みを浮かべた。
「ふふ〜ん! じゃあ今すぐ地下ダンジョンから『精霊の泉』を移動させちゃうねー! ポチッとな!」
ヒナが操作パネルをタップした瞬間、広場の中央に空間の歪みが生じ、地下から神々しい光を放つ巨大な『精霊の泉』がドカンと出現した! 清らかな精霊の雫が溢れ出し、周りの空気が一気に一変する。
精霊イフリートが炎の髪を逆立てて叫んだ。
「やったぁぁぁッ! 元通りの完璧な聖域だ! ヒロト様、本当にありがとう!」
「喜んでもらえてよかったよ」
俺が微笑んでいると、フェンリルがふと視線を上げ、里の外郭に聳え立つ4つの巨大な塔を指差した。
「ヒロト様、ところで……里を取り囲むように建っているあの4つの凄まじい塔は一体なんなんだい?」
「ああ、あの東西南北に見える塔は『四聖獣の塔』と言ってね。朱雀、玄武、白虎、青龍という4匹の神獣に住んでもらって、強力な結界を張ってもらうための要塞なんだ。ここは俺たちにとっても精霊たちにとっても一番大事な拠点だから、この世界で最も強固と言われる結界で完璧に防衛したいと思ってね」
イフリートが興味深そうに首をかしげた。
「ふーん! その四聖獣ってのは、もうどこかにいるのかい?」
「いやいや、それがどこに生息しているのか、どうやって連れてくればいいのかすらサッパリ分からないんだ。これから知恵を絞って探そうと思っているところだよ。もう少し待っててね」
俺が苦笑いすると、イフリートが己の胸を力強く叩いた。
「なんだ、そんなことか! だったら俺がやろうか? 我々精霊のためにここまで尽くしてもらっておいて、何もお返しができないのは男がすたるからな!」
「ん? 恩返しって……どういうことだい?」
俺がポカンとしていると、イフリートはニヤリと不敵に笑った。
「俺、いまなら【朱雀】に進化できるぜ?」
「えええええッ!? マジで!?」
俺が叫んだ瞬間、イフリートの身体が爆発的な紅蓮の神炎に包まれた!
メラメラと渦巻く炎の中から現れたのは──体長30センチほどの、愛くるしくも神々しい小鳥の姿をした朱雀だった!
ヒラヒラと空間を舞うその身体からは、鮮やかなオレンジと黄色の神炎が絶え間なく溢れ出ている。羽そのものが揺らめく高熱の炎で構成されており、小さいながらも圧倒的な神威を放っていた。
「あら、イフリートがやるなら……私も【玄武】と【青龍】に進化できるわよ?」
ネレイスが楽しそうに言うと、隣のフェンリルとレイアも身を乗り出してきた。
「俺は【白虎】になれるぞ!」
「私だって【玄武】になれますわ!」
朱雀「おお! これで四聖獣が全員揃うじゃないか!」
フェンリル「よし、満場一致で決定だな!」
レイアが瞬時にまばゆい黒光に包まれ、【玄武】へと進化を遂げた。
フヨフヨと宙に浮いているその姿は、体長30センチほどの足が長い亀だ。甲羅は深い黒みがかった濃緑色で、本体と身体に巻き付いた蛇は漆黒とグレーの荘厳な色合い。亀の口元には鋭い牙が生えており、噛まれたらめちゃくちゃ痛そうだ。
続いてフェンリルが純白の光を放ち、【白虎】へと進化!
体長30センチほどの白い虎で、毛並みには美しい黒の縞模様が走っている。鋭い牙と爪を備えているが、サイズが小さいため迫力というよりは猛烈に愛くるしい。
最後にネレイスが青々とした水光を纏い、【青龍】へと変貌した!
姿は気品あふれる青い東洋の龍。鹿の角、ラクダの頭、鬼の如き鋭い目、蛇のうなじ、蜃の腹、鯉の鱗、鷹の爪、虎の掌、牛の耳──いわゆる『九似』を備えた完全なる龍の姿だ。体長30センチほどの巨体(?)で元気いっぱいに空を飛び回っている。
青龍「ヒロト様には大変なお世話になっているから、ずっと何か恩返しがしたいと思っていたんだよ!」
白虎「少しはこれでヒロト様の力になれるかな?」
玄武「フン、甘いぞ二人とも! これは自分たちの聖域を守る戦いでもあるのだ。むしろこんな立派な塔を作ってもらって、恩が増えてしまったではないか!」
ハクがくすりと優しく微笑んだ。
「そんなことないわ。ここにはヒロトをはじめ、私たちもずっと住むのだもの。私たちを守ってもらえるだけで最高の恩返しよ」
レイも嬉しそうに何度も頷く。
「そう。最高の、恩返し」
朱雀「へへっ、ならこれからたっぷりと恩を返していくとしようぜ! この地は俺たちが一生死守してやる! なあみんな!」
青龍・白虎・玄武「「「おうともさッ!!」」」
「みんな……本当にありがとう! とっても助かるよ! ……ところで、肝心の結界の張り方って分かったりするかい?」
俺が尋ねると、青龍が誇らしげに胸を張った。
青龍「もちろんだよ! 【四聖獣結界】という古代の絶対防御スキルが、最初から頭の中に刻まれているんだ!」
玄武「進化を果たした瞬間、神獣としての記憶と権能が完全に覚醒したようだな」
白虎「それでは早速、結界を張るとしようか!」
朱雀「俺たちは分身体を自由に出せるから、用事があればいつでも呼んでくれよな!」
四聖獣たちが一斉に気合を入れると、その身体がズズズ……と巨大化し、一瞬で本来の圧倒的な神獣のサイズへと戻っていった!
玄武「では、我らはそれぞれの塔の屋上へ向かい、結界を発動させよう。今日からそこが我らの住処だ!」
「ありがとう! 屋上を住みやすいようにアレンジしたつもりだけど、何か不便があったら遠慮なくヒナに言ってね!」
四聖獣「「「「こちらこそ、感謝するぞヒロト様ー!」」」」
四聖獣たちは咆哮を上げながら、東西南北に聳え立つそれぞれの巨塔の最上階を目指して威風堂々と飛び立っていった。
直後──ドオンッッ!!
4つの塔から天を突くまばゆい光の柱が立ち上り、それらが世界樹の上空で交差する! ガリア樹海全体を包み込むように、虹色に輝く幾重もの絶対不可侵の【四聖獣結界】が完璧に展開されたのだった!
「すごい……! これで外敵からの攻撃は完全に防げるな! よーしヒナ、次は俺たちの住処となる『城』の建築だね!」
ヒナは浮遊しながら腕を組んだ。
「そだねー! どこにどんなお城を作ろうかー?」
「地上にドーンと建てるのもいいけど、せっかくならこの巨大な世界樹の地下とかはどうかな?」
すると、レイが目を輝かせて俺の袖を引いた。
「世界樹……根の間……巨大な空間……城の生成……お願い」
ハクが驚いたように目を丸くする。
「えっ? 世界樹の根の間に、そんな城が建つほどのスペースなんてあるの?」
ヒナが操作パネルを素早くスクロールしながら言った。
「だいぶ下の方、世界樹の最深部なら超巨大な空洞空間があるねー! レイの希望なら、そこに移動してお城を作っちゃおー!」
「嬉しい……!」
レイはパッと表情を華やがせ、心から嬉しそうに微笑んだ。
ハクがレイの意図に気づき、優しく微笑む。
「そっか……本体である世界樹の真下なら、ずっと『本体のレイ』と一緒にいられる感覚になれるものね」
レイ「そう……ずっと、一緒」
レイは愛おしそうに俺とハクの手をぎゅっと握りしめた。
ヒナがスキルを発動すると、世界樹の巨大な根が複雑に交差する地下最深部の超巨大空間に、白亜の壮麗な大王城が一瞬にして組み上げられた! 神秘的な世界樹の根が天然の天井となり、幻想的な光を放っている。
「よしっ、完璧な地下城だ! でも、ここへ来客を招く時のために、世界樹のすぐ前に城へ繋がる専用の『転移門』を作っておこうか」
「はーい、お任せあれー!」
ヒナが指を鳴らすと、世界樹の根元に装飾の施された美しい石造りの転移門が生成された。
ヒナ「この転移門から地下のお城へ入れるのは、マスターであるヒロトと、私たちが許可した者だけにするプロテクトをかけておいたよー! 許可のない奴がくぐっても絶対に転移できないからね!」
「素晴らしい! これでセキュリティも万全だね!」
こうして四聖獣の絶対防御と、世界樹の根に守られた不落の地下王城が完成し、俺たちの新たな拠点は完璧な形で誕生したのだった。




