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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第61話 【歓喜】可憐な義妹のあざと攻撃と決意のテイム! 深まる絆と、絶対の覇王へ進む決意の婚礼準備!!

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 ダークエルフ国のグレイア女王たちが晴れやかな表情で去った後、謁見の間へ次に入ってきたのは、蛇王国の使節団だった。


 蛇王国の女王リンダ、そして将軍たちとの謁見だ。もっとも、リンダも元々のトップである蛇王リザルトもすでに俺の眷属なのだから、大げさな謁見というよりは家族の面会のようなものだが。


 重厚な扉が開き、豪華な陣容が入室してくる。

 先頭を歩くのは美しき女王リンダ。続いてゴーゴンのリリア将軍、リザードマンナイトのリガリア将軍、ラミアのリーネット将軍、そして一番後ろで腕を組んでどっしりと歩いてくる元・蛇王のリザルト。豪華絢爛な5名だ。


 リンダはハクの実の姉であり、リーネットはハクの妹なのだという。さらにリガリア将軍は、こちらの重臣であるリガント将軍の長男だ。

 そのため、俺を挟んで待ち受ける側には、人化状態のハク、リガント将軍、そしていつものメンバーであるレイ、リザ、コボミ、ヒナが勢揃いしていた。


「ヒロト様、この度の激戦における大勝利、誠におめでとうございます」


 リンダ女王が優雅にドレスの裾を持ち上げ、完璧な作法で一礼した。


「協力してくれてありがとう、リンダ。みんなの助けがあったからこそ勝てたよ」


「私も父も、すでにヒロト様の忠実なる眷属にございます。協力するのは当然のこと。それに、妹のハクがヒロト様の正妻となられた以上、私たちはもう家族も同然にございますわ。何か困ったことがございましたら、いつでも遠慮なくお申し付けくださいね」


「お姉ちゃん、ありがとうー!」


 ハクが嬉しそうに声を上げると、人化状態のままリンダへパッと抱きついた。リンダも妹の頭を優しく撫でまわし、仲睦まじい姉妹の姿を見せる。


 そんな温かい空気の中、一人の少女が前へ一歩踏み出してきた。


「ヒロト様! 初めまして、私はハク姉様の妹のリーネットと申します! この度、蛇王国の将軍に就任いたしました! 父リザルトやリンダ姉様をはじめ、今回の戦いでのヒロト様の眷属の方々の圧倒的なご活躍……本当に素晴らしかったです! つきましては……私めもヒロト様の眷属にしていただきたく、お願い申し上げます!」


「ぎ、義妹いもうと!?」


 俺は思わず動揺して声を裏返らせてしまった。

 見れば、顔立ちは確かにハクによく似ている。だがハクよりも一段と幼く、愛くるしい少女形態で人化していた。こんな小さくて可憐な美少女が将軍だなんて、にわかには信じがたい。


 と、その時。ハクがそっとリーネットの背後に回り込み、なにやら耳元でひそひそと囁き始めた。

 打ち合わせを終えたリーネットが、パッと花が咲いたような笑顔で俺へ振り返る。


「お義兄にいちゃん! おねがいっ!」


「お、お義兄ちゃん!?」


 破壊力抜群のパワーワードに俺の心臓が大きく跳ね上がる。


 ハクの完全な入れ知恵だと分かってはいるが、リーネットは俺の元へ駆け寄ると、小さな両手で俺の手をギュッと包み込んできた。


「ね、いいでしょ……? お義兄ちゃん?」


 首を少し傾げ、潤んだ大きな瞳で上目遣いに俺を見つめてくる。


(くっ……! あざとすぎると分かっていても……これは男として抗えない……!!)


「わ、分かった! もちろん大歓迎だよ!」


「やったぁぁぁッ!」


 俺が頷いた瞬間、リーネットは両手を天高く突き上げて無邪気に大喜びした。


 俺は即座にリーネットを視界の中心に据え、意識を集中させる。


「──【テイム】ッッ!!」


『──【ラミア将軍・リーネット】のテイムに成功しました』


 カッと温かな光がリーネットの全身を包み込んだ。


「うおおおッ! すごい、全身に力が満ちあふれてくるのが分かるよ! よっしゃぁぁぁ! これでハク姉に追いつけるぜぇぇッ!」


 リーネットは力強くガッツポーズを決め、大声を上げた。


 ……ん? あれ、さっきまでのしとやかで可憐な妹キャラはどこへ行った……!?


 案の定、ハクが呆れたようにツッコミを入れる。


「ええぇぇ……そこ!? 目的そこだったの!?」


「当たり前じゃない! 小さい頃からハク姉には一回も負けたことなかったのに、急に圧倒的な差をつけられて悔しかったんだからね! 追いついてやるんだから!」


「はぁ……急になに言ってるのよ、もう」


 頭を抱えるハクの横から、リンダがピシャリと叱りつけた。


「こら、リーネット! はしたないですよ! 王族に繋がる将軍としての威厳を持ちなさい!」


「はぁい……すいません……」


 一瞬でシュンと縮こまるリーネット。

 そのやり取りを、後ろに控えていた元・蛇王のリザルトが「ぬはは」と腕を組みながらニコニコと頷いて見守っている。


(娘たちに甘々なのが丸わかりだな……。頼むからしっかりしてくれよ、リザルト義父さん……)


 だが、シュンとしていたリーネットが、突然パッと顔を上げて俺にすり寄ってきた。


「お義兄ちゃん! もうひとつお願いがあるの!」


「な、なんだい急に?」


「リリアも眷属にしてあげて!」


 指指されたゴーゴンのリリア将軍を見ると、彼女は両手を胸の前で強く組み、瞳をウルウルと揺らしていた。


 ……うーむ、そのウルウルした瞳は一体どういう意味なんだろうか。眷属になりたいのか、それとも不安なのか?


「配下にするには、本人が心から切望していないとテイムが成功しない仕組みなんだよ」


 俺がそう説明すると、リーネットが自信満々に言った。


「切望してるに決まってるよ! ねえ、リリ姉!」


「姉……?」


「リリ姉は血の繋がりはないけど、小さい頃から本当の姉妹みたいに一緒に育ったの!」


 ハクも微笑みながら頷く。

「そうなのよヒロト。私やリーネット、リンダ姉様と一緒にずっと育ってきた大切な幼馴染なの」


「なるほど、そういうことか」


 リリア将軍は前へ踏み出し、深く膝をついた。


「ヒロト様……! ぜひ私めをお導きください! 私ももっと強くなり、皆様のお役に立ちたいと心から切望しております!」


 その瞳に宿る熱い決意を見て、俺に迷いはなかった。


「よし、任せておけ!」


 俺はリリアに向かって強く手をかざす。


「──【テイム】ッッ!!」


『──【ゴーゴン将軍・リリア】のテイムに成功しました』


「おおお……! なんという素晴らしい感覚……! 力が湧き上がってまいります! これで私も、さらなる進化の領域へ至ることができるのですね……!」


「リリ姉、よかったねー!」


 リーネットが飛びつき、二人は抱き合って歓喜を分かち合った。


 その光景を、リザードマンナイトのリガリア将軍だけが微妙なジト目で見つめている。彼は前回の勧誘でテイムを断った経緯があるため、自分からお願いする訳にもいかず、少し複雑そうな表情だ。


 そんな中、ハクがふと悪戯っぽく囁いてきた。


「ねえヒロト。魔物なら、本人が望んでいなくても強制的にテイムできるんじゃなかったっけ?」


「ん? あ……あぁっ! リリアはゴーゴン(魔物)だから、別に本人の意志を問わなくてもテイムできたのか! 人化して綺麗な女性の姿をしてるから、すっかり人間の感覚で接しちゃってたよ!」


「ふふっ、ヒロトってば本当にお人好しなんだから」


 ハクが楽しそうにクスクスと笑う。


 こうして和やかな雰囲気のまま謁見は終わり、リンダたちは満足気な様子で蛇王国へと帰還していった。


  ◇


 静かになった謁見の間で、俺は宰相であるアキートへ念話を飛ばした。


(アキート、そう言えば……これで『三国同盟』の締結は不要になったね)


 遠くの執務室から、アキートの呆れ混じりの頼もしい声が返ってくる。


(アキート:そうですね。蛇王国もダークエルフ国も、トップがヒロト様の眷属となった以上、実質的には我が陣営の『属国』となったも同然ですから)


(そうだね。だから同盟ではなく、正式な『属国協定』としての条約整備を進めておいてほしい)


(アキート:はい、重々承知しております。すでに草案を作成中ですのでご安心ください)


(助かるよ。あ、それと──俺の『結婚式』の準備も、そろそろ本格的に進めておいてね)


(アキート:……はいっ! 命に代えましても、世界最高の婚礼の儀を準備させていただきます……!)


 アキートの熱のこもった返事を聞きながら、俺は隣で嬉しそうに俺の腕に抱きつく正妻・ハクの横顔を見つめ、未来への決意を新たにするのだった。

これで「深淵の樹海」のお話は一段落です。

誤字も多くて、ご迷惑をおかけしています。

ここまで読んでいただき有難う御座いました。


これから新章をスタートさせます。

引き続きご愛顧のほど、

宜しくお願い申し上げます。

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