第59話 VS魔王軍(その1)
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オーガ兵「ガランド様、獣人の死骸や負傷した獣人達が次々に消えていきます。」
ガランド「何!食い物がなくなるではないか。」
魔族兵「樹海の王には、深淵の魔女がついてると聞いています。深淵の魔女はダンジョンマスターですので、この領域はダンジョン化されているのでしょう。」
ガランド「ふむ、獣人どもは、ガネーシャ領というところに、逃げ込んだようだ。ガネーシャ領を攻めよう。」
魔族「承知しました。案内致します。」
ガランド軍5万は、ガネーシャ領に進軍した。
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スパ1「ガランド軍がガネーシャ領に向かっています。」
「予定通りだな。」
(ガネーシャ、ガランド軍がそちらに向かっている。結界の用意と籠城の準備だ。そしてオニバル、出撃の準備だ。)
ガネーシャ、オニバル((承知しました。))
オニバル(ヒロト様、お願いの儀がございます。)
(なんだい?聞くよ。オニバルからお願いは珍しいな。)
オニバル(ガランドは私に倒させてください。)
(分かった。許可しよう。)
「ルシー、オニバルとガランドは何か因縁でもあるのかい?」
ルシー「オニバルがオーク時代はガランドが捕食者だったの。
オーガ族はオークを襲って食べてた。
オニバルのオークの集落はガランドのオーガ族の襲撃を受けて焼かれた。
オニバルの顔の怪我はその時のものね。
オニバルは命からがら逃げ延びた。
そのあとあの醜い顔の為、魔族の国でも迫害されていた。
魔族のスラムであの子を拾ったの。
ヤル気と努力、才能もあって強くなったわ。
褒美に秘蔵の鎧を貸してあげたのよ。
いつかガランドを倒すつもりだったのね。」
「そうかー。ガランドはオニバルに任せよう。ガランドは強いの?」
ルシー「エンペラーレベルよ、そこそこ強いわ。」
「どのくらい?」
ルシー「私の進化前なら互角。オニバルがオークエンペラー時代は秘蔵の鎧着用しないと勝てなかったでしょうね。今はオニバルの方が強いはずよ。今の私なら一瞬で消し去るわ。」
「なるほどねー。」
ガランド軍はガネーシャ領に到着した。
しかし結界で前に進めない。
その内、ガーゴイルが飛んできた。
上からファイアーボールが雨のように降り注ぐ。
オーガ兵「ガランド様、結界があって前に進めません。更にガーゴイルが空から攻撃してきて、手が出ません。」
ガランド「しょうがない、俺が結界を壊そう。」
ガランドが前に進む。
すると後方から悲鳴と魔法の攻撃音が聞こえてきた。
ガランド「何事だ!」
オーガ兵「後方から敵軍の襲撃です。」
ガランドは後ろを振り替える。
今度は前の結界が消えて前からも敵が来る。
ガランド「挟撃されたか。」
オニバルは出撃すると、早くも前に出てきたガランドを見つけた。
オニバル「ガランドを見つけたぞ。進めー。」
後方ではリガント将軍が、命令を下す。
「進めー!敵を殲滅せよ!」
後方からは飛行部隊の絨毯魔法攻撃とキラービーナイトの針の雨の後、兵士達が殲滅する、いつもの攻撃パターンだ。
ビー1「ヒロト様、お久しぶりです。前回も戦でキラービーエンプレスに進化しました。樹海王国のキラービークイーン5匹を配下に従えております。」
ビー1は人形になっていた。
手が4本。黒髪長髪。黄金のティアラ。
切れ長の目、睫毛は長い。
外国の女優のような顔立ち。
顔は小さい。胸は大きい。
腰は引き締まって、お尻も大きい。
黒と黄色の縞模様のミニスカート型ドレス。
白いマント。膝上までの黒いストッキング?
ガーターベルト。人肌の生足の太股。
黒いハイヒールのロングブーツ。
蜂の羽が背中で動いている。
俺はリガントと一緒に後方からの攻撃部隊に混ざっている。
ハピが『意気軒昂』の詩を歌う。
仲間達のステータスが上昇していく。
蛇王リザルドも一緒にいた。
リザルド「暇だな。ヒナ、敵の真ん中に転移で飛ばしてくれ。」
ヒナ「いいわよー。」
ヒナがリザルドを敵の真ん中に転移させた。
急に現れたリザルドに驚く敵兵。
リザルドは周りの敵を陵轢する。
コボ4、エルフに殺された仲間。
スペクターコボルトキングとして蘇った。
久しぶりの戦争だ。張り切っている。
周りの敵を蹂躙して行く。
一方オニバルはガランドと向かい合っていた。
オニバル「樹海王国将軍のオニバルだ!ガランド、勝負!」
ガランド「ほほう。なかなかやりそうなリビングアーマーだな。」
オニバル「俺はアンデットナイトだ。お前を倒す。」
ガランド「美味しそうなオークの仮面じゃないか。」
オニバル「仲間達の恨みをはらさせて貰うぞ!」
オニバルが剣を中段に構える。
ガランド「もとがオークなのか。食い物が生意気を言うな。リビングアーマーはこの棍棒で何匹も潰してきたぞ。」
ガランドは棍棒を振り上げる。
オニバルは棍棒と大剣で力比べをしても、負ける気はしなかったが、何か違うと思い始めていた。
今まで見てきた戦いは、力比べだった。
剣を振る速さ、それが速い方が勝つ。
剣と剣がぶつかったときの力強さ。
力が強い方が勝つ。そんな戦い。
剣と剣をぶつけないのは弱いと思われていた。
びびってる。そう思ってた。
オニバルはヒロトの戦いを思い浮かべる。
ヒロトの戦いは違った。
躱して斬る。躱しながら斬る。
振り下ろした剣。
を持つ手を下から切り上げる。
その後、上げた刀を振り下ろして首を斬る。
薙ぎ払った剣。躱して指を斬る。
相手は剣を落とす。そこを斬る。
びびってるないし、弱くない。
ヒロトの戦闘の仕方は、ヒロトの戦争の仕方と良く似ている。
『勝つべきして勝つ。』そんな戦い。
格好いいと思った。
これが俺の理想の剣かも知れない。
そう思い始めた。
それが稀代の剣聖の目覚めだったのかも知れない・・・。
ガランドは棍棒を振り下ろす。
オニバルも大剣を振り下ろすだろうと思っていた。
大剣を弾き飛ばす。そんな勢いが有った。
しかしオニバルは中段に構えたまま微動だにしない。
びびったな。そう思った。
兜から全身を殴り潰す。つもりだった。
棍棒がオニバルの兜に当たる瞬間。
オニバルはぶれた。
そこにオニバルはいなかった。
横に躱したオニバルは剣を振り上げていた。
すっぽ抜けた感じで体勢を崩したガランド。
ガランドの両手をオニバルは斬り落とした。
そして剣を下から上に振り上げ。
ガランドの首を斬った。
一瞬の出来事だった。
オニバルは集中していたのか。
斬った瞬間まで、音が全く聞こえてなかった。
そして斬った後、周りの声が聞こえる。
オーガ兵A「ガランド様が死んだ。」
オーガ兵B「どうなってるんだ?」
オーク兵「勝ったぞ!オニバル様がガランドを倒したー!」
オーガ達はガランドの眷属化が解除されて戸惑い始めた。
ガランド軍は崩れ始めた。
オニバル「勝った。」
オニバルはヒロトの戦いを剣をもっと見たいと思った。
そして剣で戦う術を教えて欲しいと思った。
ヒロトは後方でオーガキングと向かい合っていた。
オーガキングは急に構えを解き戸惑う。
「オニバル様がガランドを倒した!」
前方よりそんな声が聞こえた。
ガランドの眷属の楔が外れた事を知る。
オーガキングに向かって「テイム!」と叫ぶ。
オーガキングはヒロトの眷属になった。
「おい、お前の名前をオガ1とする。
オーガ達を眷属にして纏めろ。」
オガ1「承知しました。」
(みんな!戦いは終わった。
オーガ達は俺の眷属にする。
負傷してる仲間を救護部屋に送れ。
そして全員領地に戻れ。)
「ヒナ、サクラ、ダンジョン機能で他のオーガキングがどこにいるか分かるか?」
ヒナに案内されてオーガキングのところに出向き、眷属とする。
オーガキングは全部で3匹生き残っていた。
全員眷属にした。そして生き残ったオーガを眷属とするよう指示した。
オーガキング3匹は、オガ1、オガ2、オガ3にした。
名前の上書きだ。
ガランド軍との戦いは終わった。
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