第57話 獣人族VS魔王軍(その2)
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「ルシー、豪腕のガランドって頭いいな。」
ルシー「馬鹿だよ。」
「ガネーシャの考えだけど、始めから戦争時に籠城させないため、密偵を放って、武道大会を提案。実施が決まったと同時に軍を編成。開催のタイミングで攻め込む。良くできた筋書きだ。ここまではね。後の計画が見えないけど。」
ルシー「ウーン、腕力馬鹿だけどなぁ。」
「四天王で頭いいの他にいる?」
ルシー「謀略のジョローニ。アラクネクイーン。意地悪ババア。」
「そいつの筋書きかな?」
ルシー「それっぽいけどね。」
「スパ1、どう?なんか情報ある?」
スパ1「ジョローニに関しては情報が取れていないです。何処に居るかも分かっていません。無理に情報取得しようとすれば、こちらの存在がバレる可能性があり躊躇してます。」
「ふむ、敵に情報が流れる可能性はある?」
スパ1「無いと断言はできませんが、無いと考えています。」
「どういう事?」
スパ1「私と同程度の隠密スキルや情報取得スキルなら流れていません。しかし私を圧倒的に上回るスキルや私の全く知らないスキルなら分かりません。私が調べた範囲では魔王軍に私を圧倒的に上回る魔物や私の知らない魔物はいませんでした。」
「んじゃ流れていないと同義だよ。」
「多分、向こうもこちらも情報が取れないんだ。それで計画は獣人族まで、って考えると一応は筋が通る。」
ルシー「めんどいね。ヒューって行って、ドカーンってやっつけちゃえばいいのに!」
「ルシーって感覚派なんだね。」
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案の定、獣人族から使者が来た。
リキンス宰相だ。
グンゴルじゃなくてよかった。
グンゴルは話が通じない気がする。
会うか。
(デレイズ、やっぱり属国になるから助けてくれって話だよね。)
デレイズ(ガネーシャの件は聞きました。そうでしょうね。)
スパ1(そうです。しかし属国化は獣人族の総意ではありません。一部反対派がいます。半分くらいは納得していません。)
(獣人族を助けるのに否は無いんだけど、ライガンの印象が大きくて、なんだかなー。)
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リキンス宰相と謁見し、属国化する条件で援軍を出す事を約束した。
ガランド軍との戦争が終わり次第、獣人族の軍はリガント将軍配下に入る。
先行して、オニバル3万、ダークエルフ1000、蛇王国1万の合計4万千の兵士が獣人族の首都に入っている。
首都では、戦争に勝ったかのような大歓迎だった。
そのあとゆっくりと獣人族の各集落を通りながら、俺たちは首都に向かっている。
同行しているメンバーは、
俺、右手ハク、左手レイ、左目アイ、
身体にスラオ、腰にムラマサ。
リザ、ハピ、ルシー、ヒナ、サクラ、アリア。
コボミ、スパ1は隠蔽状態。
そしてリガント軍3万も同行。
これは、3万の兵士が獣人族内で行進することで、民衆へのアピール、戦意高揚や安心を与えるからと、獣人国王ライガンからのお願いに答えた形だ。
各集落の中から獣人達が出てきて、手を振ってるので振り返す。
「この行進って本当に必要かね。恥ずかしいんだけど。」
リザ「主様の勇姿を民に見せるのは必要な事です。」
「いやいや、勇姿って言うほどじゃないでしょ。」
ヒナ、「まあまあ、そんな事言わずに・・・。」
スパ1「二人が走って近づいて来ます。」
「誰だろ?」
スパ1「ライゴー王子とライカ王女ですね。」
「何かあったのかな?」
スパ1「何でしょうね。特に警戒網に引っ掛かる事は無さそうです。」
「ライゴーって武道大会で2位になった。戦闘狂だな。」
ヒナ「そうだね。疾風のライゴー。」
ライゴー「樹海の王!勝負だ!」
ライゴーが走ってきて、いきなり飛びかかってきた。
剣を上段から振り下ろす。
リザが咄嗟に盾で受け流す。
「あれ?攻撃されたぞ。しかも真剣で!」
リザはそのまま盾で体当たりをする。
ライゴーが吹っ飛ぶ。
ライカ「私たちが勝ったら属国化を取り消せ!」
ライカはショートソードで横から薙ぎ払う。
「えー。属国反対派って王子と王女も?
この人達何考えてるんだ!」
アリアが剣でライカ王女の剣を受け流す。
ルシーが杖で横殴り。
ライカも吹っ飛ぶ。
妻達が怒り出す。
リザが剣で追い討ち、剣の腹でライゴーをぶちのめす。
ハピが空を飛び、足でライゴーを掴み更に放り投げる。
ルシーはファイアボールをライカに連発。
コボミとスパ1も隠蔽解除し参戦。
ハクも右手からエキドナ化して参戦。
「死なない程度にしてね。」
ライゴーとライカを妻達は袋叩きにした。
人が怒ってるのを見ると冷静になっちゃうな。
レイは相変わらずボーッとしてる。
ハクがライゴー、ライカを異次元収納。
ヒナ「いつになく冷静なんじゃない?」
「うん、先にみんなが怒ったので逆に冷静になったのと、ジョローニの話も聞いて裏を考えちゃった。誰が裏で糸を引いてるのか?とか。」
とりま、城に向かおう。
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城に到着。謁見の間に通される。
獣人国王ライガンが王の座に座ってる。
ルシー「属国の王とは思えない出迎えだね。」
「そだね。普通下で待つよな。」
謁見の間には、オニバル将軍、グレイア女王、グレンシー将軍、リンダ女王、リリア将軍が待っていてた。
俺と一緒に妻達と蛇王リザルド、リガント将軍他数名が同行してきた。
獣人族ではライガン国王、リキンス宰相、グンゴル将軍、ガネーシャ元伯爵他獣人族の貴族達が大勢いる。
ライガンは王座に座りながら話掛けてくる。
「樹海の王よこの度の出兵、礼を言おう。」
失礼だなー。これって怒っていいところだよな?
「属国の王が、王座に座って挨拶するのが、ここの礼儀か?」
将軍達が剣の柄に手を掛ける。
(ハク!ライゴーとライカを出して。)
ハクがライゴー、ライカを異次元収納から出す。
獣人の貴族A「王子!王女!おのれー。」
「ここに来る途中こいつらが襲ってきたが、お前の手の者か?」
獣人の貴族B「おお!こんなに傷ついて。許さんぞー。」
はぁ、こういう段取りか。嫌になるね。
ライガン「私の息子と娘、王子と王女だ!樹海の王、これはもう拒否出来ないぞ!勝負しろ!負けた方が勝った方の言うことを聞くこととする。」
王よお前もぐるか。もう論理も無茶苦茶だなー。
「断る!条約破棄だ。みんな帰るぞ!ガネーシャ、これはダメだ。獣人は救わん。」
ガネーシャも諦めた顔をしている。
最初の計画に戻そう。
ガネーシャを残し樹海王国のメンバーを全員転移させる。
外で待ってる兵隊も全てダンジョン転移でガネーシャ領に転移した。
「ライガン!民は救ってやる。ガネーシャ領に避難させろ。後は知らん。」
と言うと、ガネーシャと一緒に帰った。
謁見の間から俺達が一瞬で消えた事を驚いている。
その後も謁見の間はスパ1が監視している。
ライガン「なぜ?樹海の王は戦わん。」
リキンス「王よ、私はおひまをいただきます。」
ライガン「何!」
リキンス「樹海王国の兵士が全ていなくなった今、我が国は勝つことはできません」
獣人の貴族達の1/3は領地に帰った。
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