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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第52話 【覚醒】眷属化上限突破と歓喜の覚醒! 総勢2万4千の超連合軍発足と、動き出すガラード王国軍!!

2019/05/24 21:23 誤字修正しました。

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 ガリア樹海の命運を賭けた決戦を前に、俺たちの陣営はかつてないほどの巨大な大軍勢を編成し終えていた。


 その総戦力は、実働部隊だけでも実に2万4千+α。


【我が軍の兵力編成】


 ■本隊:10,000

 隊長:リガント将軍リザードマンキング

 副隊長:リガール(リザードマンキング)

 副隊長:ビー(キラービークイーン)

 副隊長:コボ2(コボルトキング)

 副隊長:コボ5(コボルトキング)

 副隊長:ゴブ2(ゴブリンキング)


 ■コボルト領部隊:1,000

 隊長:コボ1(コボルトキング)


 ■ゴブリン領部隊:1,000

 隊長:ゴブ1(ゴブリンキング)


 ■オーク領部隊:1,000

 ※乱戦時の味方誤射を防ぐため、漆黒の極厚フルプレートアーマーを全身に着用。

 隊長:オク1(オークキング)


 ■ダークエルフ国軍:1,000

 隊長:グレイア女王

 副隊長:グレンシー将軍


 ■蛇王国軍:10,000

 隊長:リンダ女王ラミアクイーン

 副隊長:リリア(ゴーゴン)

 副隊長:リガリア(リザードマンナイト)

 副隊長:リーネット(ラミア)


 ■遊撃精鋭隊:20名

 俺と側近陣(ヒロト、ハク、レイ、リザ、アイ、スラオ、ムラマサ、ライゾウ、コボミ、ヒナ、ハピ、ビー)

 蛇王リザルト(バジリスク)

 契約精霊4体(イフリート、フェンリル、レイア、ネレイス)


 ■諜報・監視部隊:多数

 隊長:スパ(スパイダーレディ)


 これだけの超大軍勢を誇りながら、後方の防衛に割く兵力は最低限で済んでいた。

 スパの小蜘蛛ネットワークによる樹海全域の完全監視と、ヒナのダンジョン化による鉄壁の防御領域が完成したからだ。これにより、蛇王国からも全軍1万をそのまま前線へと注ぎ込むことが可能となった。


 出陣式を前に、凛とした美貌の持ち主である蛇王の長女、リンダが俺の前で美しく膝を突いた。


「ヒロト様、初めまして。蛇王リザルトの長女であり、父より譲り受け蛇王の国の新女王となりましたリンダと申します。いつも父と生意気な妹がお世話になっております。この度は我が国の全軍を率いて参戦させていただきます」


「わざわざ丁寧にありがとうございます、リンダ様。全軍1万での参戦、本当に心強いです」


「つきましてはヒロト様……私も父や妹と同じく、貴方様の『眷属』に加えていただきたく存じます」


「もちろんです! 念話で戦況をリアルタイム共有できた方が、格段に指揮も執りやすいですからね」


 俺は即座にリンダを眷属として受け入れた。

 すると、隣で指をくわえて見ていたダークエルフの女王グレイアが、甘えるようにすり寄ってきた。


「ねえねえヒロト王〜! 私もずっと羨ましかったの! 私のことも眷属にしてちょうだい?」


「ん〜……」


 いや、俺だってできることならグレイアを眷属にしたいのは山々なのだ。ただ、人間や本来魔物ではない種族を眷属化するには、スキルの枠や上限に縛りがあったはずなのだ。


(あ、そういえば最近レベルが爆上がりしてスキルポイントが貯まってたな。何か変化があったかも……?)


 俺は久しぶりにステータス画面を開き、スキルツリーを確認してみた。


 テイム関連の項目をチェックして、思わず目を見張る。


『眷属化』のレベルは確か最大でLV10だったはずなのだが、いつの間にか表示が変わっていた。


【眷属化(LV 15/20)】


(……あれ!? LV10が限界じゃなかったのか!? 上限が20に増えてる!?)


 ポイントの割り振りをしようとしたが、余剰ポイントはゼロだった。どうやらレベルアップの段階でシステムが勝手に必要ポイントを自動投資していたらしい。相変わらず雑なシステムだが、まあありがたい。


 詳細の説明文をタップしてみる。


【眷属化(LV 15/20)】

 ・他者に従属していない魔物を眷属化できる。

 ・他者に従属していない魔物以外(人間・精霊等)も、本人が強く望めば眷属化できる。


(……なるほど! 道理で魔物じゃない精霊たちまで眷属に引き入れられたわけだ!)


「……ヒロト? 難しい顔をして、どうしたの?」

 不思議そうに首をかしげるグレイアに、俺はパッと笑みを向けた。


「いや、大丈夫だ! スキルが進化して、グレイアも問題なく眷属化できるようになっていたよ!」


「まあっ! 本当!? 嬉しいわ〜っ!」

 グレイアは胸の前で両手を合わせ、少女のように跳び上がって喜んだ。


「あ、その前に……アリア!」

 俺は傍らで遠慮がちにこちらを見つめていたアリアを呼んだ。


「アリア、君も俺の眷属になりたいか?」


「……! うんっ! うんっっ!!」

 アリアは溢れ出そうな涙を必死にこらえながら、何度も深く深く首を振った。


 俺はアリア、そしてグレイアの順に『眷属化』を完了させた。


「ああ……っ! これで、これで私も……ヒロト様やみんなと本当の家族になれた気がするわ……! 眷属念話のあたたかい光も見えるのね……!」


 感極まったアリアはポロポロと大きな涙をこぼし、ヒナの身体に抱きついた。


 ヒナも「よしよし、アリアちゃん良かったね〜!」と笑顔でその背中を優しく撫でている。


 グレイアも目を輝かせ、「ふふ、これで私も眷属念話に参加できるわ! 楽しみ〜!」とご機嫌だ。


 ◇


 その頃、王都からガラード王国軍2万が進発したという報が入った。


 だが、巨大な樹海の深部へ到達するにはまだまだ相当な時間がかかるはずだ。全軍が騎馬隊というわけではなく、重装歩兵などの徒歩の兵隊が大半を占めているからだ。


 王国軍が到着するまでは、現在のゲリラ戦と監視体制を維持する方針で行く。


 国軍の進軍経路をつぶさに監視し、主戦場となりそうな平原を事前に予測してダンジョン領域へ組み込んでおけば、敵を倒すたびに大量のDPダンジョンポイントも自動で溜まるので一石二鳥だ。


 ちなみに、スパの小蜘蛛ネットワークと遊撃隊の連携は完璧すぎて、もはや俺が直接現場へ出る幕すらない。


 蛇王リザルト、リガント将軍、リガールの脳筋3人衆に加え、眷属化してテンションの上がったグレイアやアリアまでが、遊撃隊に混ざってノリノリでオーク狩りのレベル上げに勤しんでいた。お前ら本当に戦闘大好きだな!


 レベルの低かったアリアのレベ上げには、ライゾウ、リザ、ヒナ、コボミたちが手厚く付き添い、安全にどんどん経験値を稼がせていた。


 それと並行して、全軍の連携確認と大規模集団戦の訓練が、リガント将軍の主導のもとで厳しく実施されていた。


 地上で2万を超える大軍勢が訓練していればオーク軍に一発でバレてしまうため、ヒナにダンジョン地下空間へ「超巨大演習場」を作ってもらい、そこで思う存分汗を流している。


 食糧事情も完璧だ。ゲリラ戦の合間に狩った獲物に加え、コボルトの牧場とゴブリンの農場が完全に軌道に乗ったため、食料のストックはまさに山積み。自給自足どころか売るほど余っていた。


 そのため、スパと密に連絡を取り合って安全を確保した上で、アキート商会が近隣の村や他国へ食料を売りに行き、ダンジョン内で不足している資材や娯楽品を買い込んでくるエコシステムが成立していた。


 かつてアキート商会の番頭だったショーは、会頭に就任してから凄まじい商業の才能を発揮している。


「もう儲かって儲かって儲かってしょうがありませんよヒロト様!」と、ウハウハの笑みが止まらないらしい。


 樹海の貴重な魔物素材や魔石を独占販売している上に、俺がダンジョン機能で取り寄せる「地球の美味しい食料(調味料やレトルト)」が大ブームとなっているのだから当然だろう。


 ドワーフたちが作ってくれる高品質な鉄製の武器や防具は、現在我が国の全軍に優先配備している最中だ。なにせ2万4千人もいるので全員に行き渡るには少し時間がかかる。軍への配備が完了したら、余った分は外部に売りに出してもいいかもしれない。


 さらに面白い変化が起きていた。

 ドワーフ、ダークエルフ、助けを求めてきた獣人たちがダンジョン地下へ住み着いたことで、地下街に本格的な『貨幣経済』が生まれ始めたのだ。


 かつてのコボルトやゴブリンは完全な自給自足で、せいぜい物々交換程度しか知らず、金貨や銀貨など持ったこともなかった。だが、農場や牧場で働いて給料(通貨)をもらうようになり、そのお金で好きな食べ物や衣服を買う喜びを覚えたのだ。


 それに伴い、地下街には魔物たちが自ら経営する雑貨屋や飲食店が次々と開店し、ダンジョン地下の『城下町』は連日お祭りのような賑わいを見せ始めていた。


 店舗や住宅の建設ラッシュに拍車がかかり、新しく我が国の傘下に加わった巨大なオークたちは、その恵まれた体格を生かして大工おじさんの配下となり、林業や建設の現場で大活躍していた。


 あえてダンジョン機能の自動生成を使わず、魔物たちに「働く場所と給料」を用意する方針にしたのが大正解だった。


 ただし、林業の木材だけはダンジョン機能に頼っている。ダンジョン内の森でオークたちがバンバン木を切り倒しても、数日も経てばダンジョンの自己修復機能で元の豊かな森林に戻っているのだから、環境破壊の心配もゼロである。


 ──そんな平和で活気あふれる日々が過ぎ、俺の婚約者たちが賑やかに騒ぐ中。


 ついに、ガラード王国軍2万がガリア樹海の入口へと到着した。

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