第51話 VS妖精族
2019/05/24 21:23 誤字修正しました。
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俺達は飛んで妖精族の集落に向かう。
飛べないのはスパ1だけ、リザの背中に乗ってる。
スパ1は諜報部隊だから飛べた方がいいよな。後で考えよう。
サクラは箒に乗って飛んでる。
箒の先端は大砲の穴に見える。
只の大砲じゃないよな、きっと波動◼とか出るはずだ。その隣を俺が飛行している。
サクラ「妖精族と戦うとは思わなかったなぁ。」
「妖精族を助けていたみたいだね。」
サクラ「うん、素材を取りに行くのがめんどくて、素材を集めて貰ってたわ。」
「そっかー。」
サクラ「大丈夫よ、思い入れはないわ。虫と一緒よ。妖精ホイホイも作ったし。あんなに口が悪いとは思わなかった。ヒロトに酷い言い方だったわ。」
「こいつな。」
左手に持った妖精ホイホイに入っている、妖精族長老フェルリを見る。
体育座りで俯いている。多分泣いてる。
謁見の間にいて同行しなかった仲間はアキートだけ。後は全員同行してる。
サクラ「さて、そろそろ集落よ。妖精に貸してる魔道具の動力は全てSTOPします。」
空に見えていたドーム状の透明な結界が無くなった。
サクラ「あそこが始めの集落よ。」
「割りと小さいね。」
サクラ「身長が小さいからね。」
サクラはアイテムボックスから大きい妖精ホイホイを出す。
サイズの大きいロボット掃除機のようだ。
円柱。高さ20cm、直径100cm。
下部は黒いが側面と上部は透明。
んー。UFOか?
音もなくゆっくり回転しながら飛んでいく。
集落?と言うより巣だな。
巣から妖精達がわらわらと出てくる。
妖精ホイホイがそれを吸い込んでいく。
転移させてるらしいが、ロボット掃除機をイメージしてしまったので、どうしても吸い込んでいるように見える。
巣の上で妖精ホイホイが浮いている。
サクラ「もう妖精はいない見たいね。」
巣を丸ごとハクが異次元に収納する。
所要時間5分。
これって戦争か?
害虫駆除にしか見えないな。
蛇王リザルト「いつ戦いが始まるのかね。」
いつの間にかリザルトが同行している。
妖精族長老フェルリは悲しい顔をしている・・・ように見える。
顔は小さいので、表情は分かり難い。
サクラ「妖精ホイホイは50個用意したの、全て自動運転させるわ。」
49個のロボット掃除機型妖精ホイホイが空中に現れる。
サクラ「GO!」
50個の妖精ホイホイが飛んでいく。
「深淵の樹海は全てダンジョン化したんだよね。」
サクラ「そだよー。世界樹凄過ぎー!DPガンガンあるよー。」
「妖精ホイホイの結果はスパ1に見てて貰って。集落はダンジョンで何処かに纏めて移動しちゃおう。
ヒナに監視してて貰って、妖精がいなくなった集落を移動だ。
スパ1、ヒナにも伝えておいて。」
スパ1「承知しました。」
サクラ「さて、妖精は放っておいて、エルフね。」
「うむ。行くぜ。」
サクラ「エルフは、長老の集落にいるわ。妖精族の中で最大の集落よ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サクラ「もう少しで長老の集落よ。」
一人の妖精が凄い勢いで飛んで来た。
俺の前に止まって浮かんでいる。
フェアル「妖精族将軍のフェアルだ!お前らっ。」
フェルリの入っている妖精ホイホイを投げた。
フェアルは妖精ホイホイに吸い込まれた。
フェアル「何者だ!」
「樹海の王ヒロトだ。隣のばあさんに宣戦布告されたので受けた。
詳細は隣のばあさんに聞け。」
フェアル「ばあちゃん、どういうことだ?この玉はなんだ?」
フェルリ「喧嘩を売ってきたが拙速じゃった。これ程の奴等とは思わんかったのじゃ、エルフに騙されたようじゃ。この玉は深淵の魔女様の魔道具よ、ここからは出られん。深淵の魔女様は樹海の王の嫁じゃ、魔女様の魔道具は全て使えん。」
フェアル「魔女様が!」
フェルリ「それだけじゃない。不死王、精霊王、エキドナ、コボルトエンペラー、エンシェントドラゴン、ケルベロス、セイレーンクイーン、アラクネクイーン、リッチ、スキュラクイーン、ヌエ、四聖獣、後からザッハーク、エルダーリッチ、死神まできおった。魔王軍でさえ敵わない陣容だ。この戦力でも恐らく樹海の王の軍勢のほんの一部だろう。」
フェアルは周りを見渡し驚き戸惑っている。
フェアル「こ、こ、これは!この中の一人でも妖精族には手に余るよ。エルフが目的なんだよね。」
フェルリ「そうじゃな。」
フェアル「エルフを渡して帰って貰おうよ。」
フェルリ「もう遅い。今頃この集落以外は全て滅ぼされたじゃろう。
始めの集落は5分とかからず消滅した。」
フェアル「!・・・・・・。」
フェアル絶句。
集落より魔法の炎が飛んで来た。
リザルト「来た来たwやっと俺の出番だな。」
右肩の蛇が炎をはじく。
長老の集落では、エルフ達が精霊魔法の詠唱をしている。
その前で妖精達が浮かんで魔法を詠唱。
魔方陣が重なりあい影のように見える。
ライゾウ「やる気充分みたいだな。」
コボ1「蹂躙だ!」
仲間達が次々に敵に飛び込んでいく。
敵の様々な魔法が飛び交い仲間に当たっていくがびくともしない。
無傷の仲間が妖精とエルフを蹂躙し始めた。
レイが左腕から分離し精霊王形態として現れる。
精霊力が周りに拡がっていく。
レイ「古の不当な詐術を破り捨て、精霊達を封印の枷から解き放て!精霊王が命ずる|契約解除《Contract cancellation》!」
レイの両手から精霊力が、虹のような七色の光を帯びてエルフ達に降り注ぐ。
エルフ達の精霊の腕輪が、全て砕け散り一瞬のうちに風化した。
自由になった精霊達がエルフ達の頭上に浮かんでいく。
精霊「精霊王様!有難う!」
レイ「精霊達よ、今こそ積年の恨みを晴らすとき、エルフ達を蹂躙せよ。」
精霊達はエルフを蹂躙し始める。
エルフ達は怖れ怯え、さまようばかり。
フェアル「精霊王?本物?」
フェルリ「本物の精霊王様じゃ、しかも新しい精霊王様は世界樹。」
フェアル「世界樹!」
フェルリ「深淵の樹海は、もともとは世界樹と精霊達の住処、ゆえにエルフの里、いいや世界樹の里は世界樹様のものに戻ったと言うわけじゃ、我々には何も言う権利はない。」
レイ「そうよ。やっと理解したようね。そして私も樹海の王の妻。この樹海は彼のものよ。彼に反旗を翻す者は樹海から立ち去りなさい。」
フェアル「我々は利益を求めるあまりに、大きな間違いを犯していたようですね。これでは我々こそ悪の手先ではないですか!」
フェルリ「そうよ、我々妖精族はエルフの甘言に惑わされ、穏やかに暮らしていた精霊達を無理矢理捕獲封印し、隷属の手助けをした挙げ句、毎月世界樹様を傷つけて得た、世界樹様の身体の一部を買っていた。精霊王様にそのような事を言われたよ。」
フェアル「・・・・。」
フェルリ「精霊王様に『償いをしてもらう』と言われたが、償えるような物ではない。何百年も世界樹様を傷つけ、精霊達を奴隷以下の存在としてこき使っている助けをしてきた。深淵の魔女様も呆れて見放すさね。」
フェアルとフェルリは妖精ホイホイの中で落ち込み、項垂れ、突っ伏す。
エルフと妖精の蹂躙は終わっていた。
エルフは全滅。妖精の生き残りは、他の集落で妖精を閉じ込めた妖精ホイホイが飛んで来て、吸い込んでいた。
集落はダンジョンの機能で転移し、一瞬のうちに消えた。
フェアル「集落が消えた・・・。」
「生き残った仲間達と一緒にしてやる。仲間達とよく話し合って反省し、今後の身の振り方を決めな。」
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