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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第46話 【悲報】忠臣コボ4が理不尽なエルフに殺害!怒り狂うヒロトの復讐劇とエルフの里への宣戦布告!!

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 ガリア樹海の拠点に平和な時間が流れる中、ゴブリンに拐われていた被害者たちの保護と支援が進んでいた。


 衰弱していた者たちも無事に回復したため、コボミ、コボ4、コボ5が手分けして付き添い、それぞれの出身集落へと送り届ける対応を行っていた。


 だが、故郷へ戻らず「この国にそのまま残りたい」と希望する者も一定数存在した。彼らは喜んで我が国の新たな国民として迎え入れることにした。


 ちなみに、今回付き添いを担当しているコボ4とコボ5も、共に『コボルトキング』へと進化を果たした超凄腕の忠臣たちだ。進化前のスキルが引き継がれているため、コボ4は生粋のハンタータイプ、コボ5は強力な魔法使いタイプとして覚醒している。


 残った人々の中には、数十名におよぶ人間グループ(元冒険者たち)も含まれていた。


「こんなに美味い飯が毎日食えて安全な場所、国に帰りたくねえよ!」と口を揃えて残ることを決めたのだ。中にはゴブリンに拐われ、苗床として絶望を味わった者たちも混ざっているようだった。だからこそ、人間の国へ戻るのが怖いのもしれない。まあ、そこは深く追求しないでおこう。ヒナに頼み、彼らの適性に合った働き口を手配してもらった。


 そして、救出された者の中には精霊契約をまだ終えていない幼いエルフの少女数名も含まれていた。


 彼女たちを安全に送り届けるため、コボ4とコボ5の二人がエルフの集落へ同行することになったのだが──。


 事態は、最悪の形で急変した。


 脳内に響く念話の回線に、悲痛な絶叫が割り込んできたのだ!


(ヒロト様ッ!! コ、コボ4が……コボ4がエルフどもに殺されました!! 現在、エルフの大群と交戦中です!!)


「……え?」


 一瞬、頭の中が真っ白になった。

 何を言われているのか、全く理解できない。

 は? どういうことだ? コボ4はあの『コボルトキング』だぞ……?


「……ふざけるな……ふざけるなよッ!!」


 眷属共有のシステムで即座に位置を検索。位置情報を全軍へ叩きつける!


(全員、緊急連絡を聞いたか!? 行ける者は至急、現場へ急行しろ!!)


「リザッ! 全速力だッ!!」


 エルダードラゴンとなったリザの背に跳び乗り、俺は空へと躍り出た。


 何も言わずとも、右腕にはホワイトゴーゴンとなったハクが絡みつき、左腕にはドリアードのレイが抱きつく。腰には魔刀へと昇華した『ムラマサ』、身体にはマジックスライムキングとなったスラオが完璧な防護膜として展開し、上空にはヌエへと超絶進化を遂げたライゾウが雷雲を纏って追従していた。


「速く……もっと速く走れリザッ!!」


 急行した現場の光景を目にした瞬間、俺の視界は真っ赤に染まった。


 エルフの弓兵どもから、雨あられのように矢が降り注いでいる。


 その猛攻のただ中で、コボ5が涙を流しながら必死に風魔法を展開し、立ちはだかっていた。


 コボ5が死守していたのは──胸を深々と鋭い矢で貫かれ、物言わぬ骸となったコボ4の姿だった。


「コボ4ぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」


 怒りで自我が狂いそうになりながら、俺はリザの背からエルフの陣形の真っただ中へ飛び降りた!


 ジャキンッ!!


『ムラマサ』を抜刀し、目前のエルフたちを容赦なく一閃で切り捨てる! 血飛沫が舞い散る!


「なんで……なんでコボ4を殺したんだァァァァッ!!」


 俺は涙を流しながら、叫び狂って刀を振るった。


 激昂する俺に向かって、動揺したエルフたちが弓を放ち、ナイフを投げつけてくる。だがそれらはすべて、スラオの絶対防壁に遮られて刃の一片すら届かない。


 先頭に立つエルフAが、冷酷な嘲笑を浮かべて言い放つ。

「ふん、今度は人間か! コボルトごときの低級な魔物が、我々高貴なエルフを助けたなどという汚点、あってはならないのだよ! エルフの尊厳のために消えてもらったまでのこと!」


「……はあ? 助けてもらった恩をそんな理由で返したのか……? ふざけるなッ、人間も魔物も関係ねええぇぇッ!!」


 一瞬で間合いを詰めた俺は、エルフAの首を横一文字に斬り払った。胴体から頭部が弾け飛ぶ。


「なっ!? 人間の分際で我々高貴なエルフに刃を向けたなッ!?」

 弓を構え直したエルフBの頭上から、リザの巨大な爪が振り下ろされ、その肉塊を粉砕した。


「エルフども……絶対に許さない! 我が国への宣戦布告と受け取る! 貴様らは一人残らず皆殺しだ!!」


 エルフCが顔を青くして叫ぶ。

「国!? 宣戦布告だと!? 何を寝言を……人間ごときが調子に乗るなッ!」


「エルフごときが我が主の配下に手を出すか! 天誅なる雷を受けよッ!」


 上空のライゾウが叫ぶと、天から絶大なる紫電が降り注ぎ、周囲のエルフたちを片っ端から黒焦げの肉塊へと変えていく!


 さらに遅れて、コボ1、コボ2、コボミ、ヒナ、ハピ、スパ、そしてリガント将軍率いる本隊が雪崩れ込んできた!


「コボ4の仇だぁぁぁッ!」

「万死に値する愚者どもめッ!」


 圧倒的な暴力と怒りが、エルフの部隊を一方的に踏み潰していく。


「まずい! 化け物どもだ、撤退しろッ!」

 追い詰められたエルフCは風の精霊の力を借りて周囲に突風を巻き起こすと、空へと跳び上がり、木々の梢を伝って逃走を始めた。


「逃がすかッ! 追えぇぇぇッ!!」


 俺たちは血眼になって逃げるエルフどもを追走した。

 だが、辿り着いたエルフの集落の周囲には、眩い光を放つ強固な【精霊結界】が張り巡らされていた。


 すり抜けるように結界の中へ逃げ込むエルフたち。

 後を追って突っ込んだ俺たちは、目に見えない強固な壁に弾き返されて敷地内に入ることができない。


「ぬおおおッ!」

 リガント将軍の全力の一撃も、ライゾウの極大雷撃も、俺のムラマサの斬撃も──結界の表面で虚しく弾け飛ぶだけで、壁は微動だにしなかった。


 ◇


 俺たちは静まり返った城へと戻ってきた。

 膝の上には、冷たくなったコボ4の亡骸がある。エルフの放った呪いの矢は、コボ4の命の源である『魔石』を正確に打ち抜いていた。


 コボ5からの状況説明を、集まった眷属たちは全員俯いて聞いていた。


 コボ4とコボ5は、拐われていたエルフの少女数名に付き添い、親切にエルフの里まで案内した。


 里が近づき、少女たちが「おうちだ!」と走り出したその瞬間──何の前触れも気配もなく、深の森から放たれた極太の矢がコボ4の胸を貫いたのだ。


 相手は助けに来た味方であり、無害な少女たちを送ってきただけ。


 完全に油断していたコボ4にとって、それはあまりにも理不尽で致命的な一撃だった。


『ゴブリンに拐われた少女たちを助けてきたのに、何の真似だ!』と怒るコボ5に対し、エルフどもは『コボルトごときに用はない。偉そうに助けたなどと宣うな』と吐き捨て、風魔法を軽々と相殺。大群で包囲して襲いかかってきたのだという。


 話を聞けば聞くほど、胸の奥からドス黒いマグマのような殺意が湧き上がってくる。


 誘拐されていた身内の少女を無事に送届けてくれた恩人を、ただ「コボルトだから」「エルフの誇りに傷がつくから」という身勝極まりないプライドのために騙し討ちで殺したのだ。


 問答無用。油断も何もない。エルフどもの腐りきった性根に、俺の怒りは頂点を突破した。


 冷たくなったコボ4の額に優しく手を当て、俺は全員を見渡して冷徹に告げた。


「……本日をもって、エルフとの戦端が開かれた。全員、武器を取れ。我が忠臣コボ4の仇を打ち、あの傲慢なエルフどもを根絶やしにするぞ!!」


「「「オオオオオオオオオッ!!!!」」」


 怒号のような咆哮が城内に轟き、我が国の全戦力によるエルフ討伐戦の火ぶたが切って落とされたのだった。

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