第43話 悪魔
VSガラード王国を待っている人がいたら、すいませんでした。
次は町に行きます。
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朝だ。食堂で朝食。
うちの朝食はいつもバイキング。
城に幹部達が集まり人数が多い。
食事は城の食堂で取り。
それぞれの領地や塔に戻る。
料理は料理おばさんがいるし、ブラウニー3姉妹が加わって人手は足りているし、兎に角美味しい。
それで夕食も食堂で取る者が多い。
情報交換も出来る。
念話でも話すけど、顔を合わせて話すと違うよね。
従って、幹部達が食堂で食事したり飲んだりすることは奨励している。
昨日飲み会になったけど、夕食の後に飲む幹部も多い。
ほぼ毎日、酒場状態。
朝食後はリビングに戻る。
いつものメンバーがいる。
昨日から深淵の魔女サクラが加わった。
サクラの使い魔黒猫のミサキも一緒。
ここは基本プライベートルームなので、妻達とパーティーメンバーが憩う場所だ。
闇の王デルガ、死神デステル、吸血鬼ヴァイラ、ヴァールの4人は、取り敢えず昨日は城の客室に泊まってもらってるけど、どこかの塔に住んで貰う。その辺はヒナにお任せ。
真祖ヴァンスは自分の古城に帰った。
「今日はガリア町に行くよ。
ヒナはサクラ達と内政要員の調整。
その後サクラは樹海周辺の村にガーゴイルを設置してくれ。
ヒナは吸血鬼の修行かな。」
ヒナ、サクラ「「はーい。」」
右手にハク。左手にレイ。左目はアイ。
身体にスラオ。腰にムラマサ。
よし準備OK。
リザ、ハピ、ルシーは人化。
アリアはそのまま。
コボミ、スパ1は隠蔽で同行。
ライゾウも精霊なので隠蔽できる。
しかも仲間にしか見えない状態になる。
その状態で同行するが、アリアが他の妻達と比べると強くないので、アリアの周りを飛んで貰う。
アリアは普通の兵士と比べたら充分強いけどね。妻達が強すぎ。
話は変わるが、四聖獣化した4精霊とライゾウは、進化可能だったが保留にしていたらしい。4精霊は俺の話を聞いて四聖獣になったが、ライゾウは保留継続してる。これだ!っていう進化が無いらしい。人数が多くなり、戦力が充分すぎるほどあるので、眷属達の進化はお任せしてる事もあり、ライゾウの自由だ。
ルシー「ヒロト、ちょっと待って。もう一人紹介したい者がいるのよ。内政要員とは関係ないけど、もしものためにいた方が良い人材なの。ガリア町に行く前にちょっといいかしら。」
「ん、いいよ。」
ルシー「アスタロト!」
「アスタロトだって!」
執事服の男が現れた。
長身美形。
鼻筋が通っている。
オールバックに堅めた金髪。
ダンディな男。
40代くらいに見える。
燕尾服。
黒のジャケット。
ボタンは一つ、かけていない。
白無地のイカムネシャツ。
袖口から見える白真珠のカフスリンク。
白い蝶ネクタイ。
白いシングルのウェストコート。
黒いハイウェストのスラックス。
裾はモーニングカット。
白い革製のドレスグローブ。
白いシルクのポケットチーフ。
黒いエナメルのパンプス。
絶対白いサスペンダーをして、懐中時計持ってるなって思う、正統派の燕尾服だ。
アスタロト「お初にお目にかかります。
アスタロトでございます。
ルシー様のご依頼で参上致しました。
通常時は執事としてお側にお仕えさせていただき、
状況により何なりとお申し付けいただいて結構です。
どうか配下に加えていただきたくお願い申し上げます。」
「アスタロトって、ルシフェル、ベルゼブブと並ぶ地獄の支配者で堕天使でもある悪魔だよね。」
ルシー「そうよ。よく知ってるわね。いずれ天使か悪魔と争う可能性もあるので、今のうちから身近においていて。心配だから。」
「悪魔って、契約して死んだら魂をあげるんだよね?契約はどうなってるの?」
アスタロト「契約はしております。既に前払いで極上の魂を不死王からいただいております。心配なさらずにどうぞ眷属にしていただいて結構です。」
魂を前払いでいただいているって不死王怖っ!
「ふむー。」
ルシー「大丈夫よー。心配しないで。何かあったら全ての責任は私が取るから。私は不死王だしー。」
アイのスキルで鑑定したが種族は人間と表示された。
鑑定のレベルもかなり上がっているのになぁ。
「今の姿って人化だよね。」
アスタロト「もちろんでございます。本来の姿は、状況によりお見せすることもあるかとは思いますが、このままの姿でいられることを願います。ステータス上は『人間』と表示しておりますので、鑑定持ちでも見破る事は出来ません。」
うはー。という事は、種族が人間でも安心出来ないってことか。
「分かった。宜しく頼む。」
アスタロトを眷属化した。
アスタロト「おお!有難うございました。何なりとお申し付けください。」
アスタロトとルシーが驚いていた。
ルシー「やっぱり、本人が望めば悪魔でも眷属化出来るのね!ステータスは倍になったのかしら?」
アスタロト「表示は偽造していますが、本来のステータスは倍になりました。驚愕です。素晴らしい!」
おいおい。お試しかよ!
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