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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第409話 【荒ぶる牛頭魔神と邪竜悪魔の強襲!】悪魔ハーゲンティと三将軍の超連携!轟く雷鳴を破り敵将・雷公を追い詰めよ!

 南部戦線の凄絶なる肉弾戦の渦中、熱き猛気を爆発させたミロイドの巨躯が、更なる次元の覚醒を果たした。


 全身の筋肉が激しく脈打ち、爆発的な邪気が全方位へと吹き荒れる。光が弾けたとき、そこに降臨したのは悪魔ハーゲンティへと超進化を遂げたミロイドの猛々しき姿であった!


 悪魔ハーゲンティ。

 凄まじい威圧感を放つ巨大な牛の顔面に、岩山のごとき超絶的な筋肉を誇る肉体。全身にはヒロトより賜った漆黒の重鎧が燦然と輝き、背からは巨大な一対二枚の鷲の翼が力強く羽ばたいている。


「ハァァァァァッ!! 邪魔だ、散れぇぇッ!!」


 悪魔ハーゲンティとなったミロイドは、背の翼で滑空しながら、両手で構えた巨大な柄を持つ両刃の魔斧ラブリュスを豪快に大回転させた!


 ドガァァァァンッ!!


 真空すら切り裂く絶大なる断空波が巻き起こり、前方に群がっていた数百匹の魑魅魍魎たちが、抵抗の隙すら与えられず一瞬にして上下真っ二つに両断されて弾け飛ぶ。


「ぐ……っ、流石はミロイド殿! だが、空からの援護があればもっと楽になろうぞ!」


 天空を切り裂いて突如飛来したのは、亜神ペナンガルへと覚醒を果たしたビー、そして彼女が率いる無数のキラービー軍団であった!


「ビー将軍ッ! 大自然の空よりのご加勢、心より感謝いたしますッ!」


 ミロイドが魔斧を肩に担ぎ直して吼えると、上空に展開したビーが優雅に指先を掲げ、全軍へ攻撃の合図を送る。


「全軍、一斉射撃! 湧き出る害虫どもを全弾撃ち尽くして穿ちなさいッ!」


 ビーの号令一重、上空を覆い尽くしたキラービー達が一斉にその針を構え、地上へ向けて必殺の『針弾ニードルバレット』を豪雨のごとく降らせ始めた!


 ドバババババババババッ!!


 無数の光の矢と化した針弾が地表を刺し穿ち、蠢く魑魅魍魎たちを文字通り蜂の巣に変えて爆発させていく。


 悪魔ハーゲンティ・ミロイドによる壊滅的な地上粉砕と、亜神ペナンガル・ビー率いる空対地の大弾幕。この二つの圧倒的な火力が噛み合ったことで、龍脈から湧き出る異常なスピードを、ついに倒す数が上回り始めたのだ!


 地表を埋め尽くしていた妖怪どもは悲鳴を上げ、確実にその数を減らし、南部戦線の戦況は完璧な勝利へのカウントダウンへと突入していった。


 ◇


 一方その頃——戦場全体を上空から静かに俯瞰していた竜王ドラシル、そしてその旗下に集う気高き竜軍団は、全戦線で樹海帝国の仲間たちが圧倒的な勢いで反撃に転じた光景を目にし、安堵の息を漏らしていた。


 巨大な翼を広げた竜王ドラシルが、雷鳴響く天を仰いで雄叫びを上げる。


「見事だ……! 各地の魑魅魍魎どもは、我らが帝国の誇り高き眷属たちによって駆逐されつつある! ならば、我らの果たすべき使命はただ一つ! 雲の奥に隠れた敵の大将・雷公を討ち取りに行くぞッ!」


「——フッ、ならば我らも同行しよう」


 重厚で美しい声と共に、空間を割って凛々しく現れたのは、悪魔エリゴスへと覚醒したグレンシー将軍であった!


 悪魔エリゴス。

 銀光を放つペガサスに跨り、手に一筋の魔槍と帝国旗を掲げた端整極まる騎士の姿。漆黒の髪からは二本の折れ曲がった禍々しい角が生え、背からは気高き二枚の黒翼が広がっている。


 そして、そのグレンシー将軍の両脇を固めるのは、進化を遂げた二人の美しき副将軍たちだ。


 かつてゴーゴンエンプレスであったリリアは、悪魔アンドロマリウスへと超進化。銀色のビキニアーマーで包まれた妖艶な体に一匹の大蛇を巻き付け、ゴーゴン特有の蛇の髪と蛇の下半身は美しい人間の腿へと変貌を遂げ、背からは一対二枚の龍の翼を羽ばたかせ、手には巨大な大剣を携えている。


 そして、ラミアエンプレスであったリーネットもまた、悪魔リリスへと超進化を果たしていた。銀色のビキニアーマーに流麗なる大蛇の下半身はそのままに、その背には漆黒の竜の翼が追加され、手に握られた剣からは溢れんばかりの魔力が迸っている。


 美しくも恐ろしい悪魔の将軍たちの勇姿に、ドラシルは深く頷いた。


「おお、グレンシー将軍にリリア殿、リーネット殿! 頼もしい助っ人だ、よろしく頼むぞッ!」


 竜王ドラシルを先頭に、グレンシー将軍率いる悪魔の将、そして大空を埋め尽くす竜の群れが、雷公の潜む雷雲目掛けて疾風の如く飛翔を開始した。


 だが——不気味な黒雲の渦へと接近したその瞬間!


 ズドバババババーッン!!


 暗雲が激しく発光し、天を裂くような巨大な雷撃の束が一斉に降り注いだ!


「くっ……直撃を避けるのだッ!」


 ドラシル、グレンシー、リリア、リーネットの四者は寸前のところで空中を急速旋回し、破滅の落雷を回避してみせる。


 しかし、後方に続いていた竜の群れの一部は避けきれず、猛烈なプラズマの直撃を受けて激しい煙を上げて失速していった。


 ドラシルは激怒の表情で咆哮を轟かせる。


「チッ、侮れん雷撃だ! 者共、地上へ残りし魑魅魍魎どもを上空から蹂躙して戦線を支えていろ! 敵将・雷公は我らで直接叩き潰すッ!」


「行くぞ、我が愛馬よッ!」


 グレンシー将軍はペガサスに全身の漆黒の邪気を纏わせると、稲妻が暴風となって吹き荒れる狂気の雷雲の中へと真っ直ぐ飛び込んだ!


 雷雲の渦の中心——そこに、太鼓を背負い、手にのみと槌を構えた神格・雷公が浮かんでいた。


 雷公は冷酷な鳥の嘴を歪め、不敵に嘲笑う。


「ほう……ただの悪魔の分際で、この我の絶対領域たる雷雲の中へ足を踏み入れるか?」


「問答無用ッ!!」


 グレンシー将軍は言葉を切り捨てるや否や、ペガサスの神速の突進に乗せ、手に持った魔槍で雷公の喉元を深々と突き穿った!


 ドスッ! と手応えが走る。


 しかし、雷公は余裕の笑みを崩さず、その体を落雷へと変化させて突撃を完璧に回避。至近距離からグレンシーの背後へと回り込み、太鼓を鳴らして至近距離から極大の雷撃を解き放った!


 バチチチチチッ!!


「ぬうっ……!?」


 魔槍の柄で雷撃を受け止めたものの、凄まじい衝撃と高圧電流により、グレンシー将軍の動きが一瞬だけ麻痺して止まってしまう。


「終わりだ、異形の騎士よッ!」


 雷公が鐫を構え、動けぬグレンシーの脳天を砕かんと一歩踏み込んだ——その瞬間!


「余所見をしている暇などなくてよッ!」


 雷公の真後ろの空間が破れ、大剣を両手で構えた悪魔アンドロマリウス・リリアが突如として躍り出た!


 閃光のごとき一閃が空を走り、大剣の斬撃が雷公の背中から斜めに一気に通り抜ける!


 ズバァァァンッ!!


「ぐあぁっ!?」


 胴体を斜めに真っ二つに両断された雷公だったが、寸前のところで肉体を純粋な雷の光へと変換。死を免れた光の束が空中を跳躍し、数百メートル離れた上空で再び雷公の肉体へと再構成された。


「おのれ……よくもこの私を……ッ!」


 血を吐きながら激怒する雷公。だが、彼が体制を整えるよりも早く、その背後に空間を滑るように現れた人物がいた。


 悪魔リリスへと進化したリーネットだ!


「逃がしませんわ!」


 リーネットは大蛇の下半身をしならせて空を躍り、手に持った凄絶な魔力を帯びた剣で、雷公の胴体を横一文字に薙ぎ払った!


 ズドォォォンッ!!


 再び上下真っ二つに切断された雷公であったが、その神威の執念により、上半身も下半身もそれぞれ眩い雷の光へと変化。合体しながらさらに高く巨大な雷雲の領域へと凄まじい速度で逃れていく!


「逃がすと思うかッ! 全軍、追撃だぁぁッ!!」


 グレンシー将軍の怒号とともに、リリア、リーネット、そして竜王ドラシルの四者は、雲の彼方へ逃走する雷公を追い、更なる高空へと猛然と突撃を開始するのだった。

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