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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第40話 総勢一万二千の大軍勢が出撃!圧巻の無双でゴブリン包囲網を粉砕し、最悪の危機を完全攻略せよ!!

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 精霊たちの救出を完了した俺は、最大サイズへと巨大化したリザとライゾウの背に乗り、即座にゴブリンの集落上空へと急行した。


 眼下に広がるのは、凄惨な地獄絵図だ。


 包囲され逃げ場を失った冒険者たちが必死の抵抗を試みているが、10倍以上の圧倒的な数の暴力の前に次々と倒され、ゴブリンどもに蹂躙されている。


「……よし、始めるぞ! 全軍──出撃ッ!!」


 俺の合図とともに、集落の四方に巨大なダンジョンの転送魔法陣が眩い光を放って浮き上がった。


 ズズズズズ……ッ!


 四方の魔法陣から、続々と姿を現す怒涛の【一万二千】の大軍勢!


 戦場全体を逆包囲した我が軍が、咆哮とともにゴブリンの大群へ襲いかかる!


「グギャッ!?」

「ゴブッ!?」


 背後から予期せぬ超大軍勢の奇襲を受けたゴブリンたちは、パニックに陥りながら次々と押し潰されていく。


「リザ、ライゾウ、出撃! 派手に暴れてこい!」


 命令を受けたリザが最大サイズの超巨大ドラゴンとなって大空から急降下! 集落の中央に鎮座するゴブリンの密集地帯へ、灼熱のドラゴンブレスを撒き散らす!


 ドドドドドッ!と爆炎が上がり、焼き尽くされたゴブリンたちが灰へと変わる。さらに着地したリザは、丸太のような巨大な尾と凄まじい爪撃で敵を群れごと薙ぎ払っていく。


 ライゾウもまた巨大なサンダーバードと化し、上空から紫電の雷撃を降らせる!


 バリバリバリッ!と雷鳴が轟き、一瞬で数百匹のゴブリンが黒焦げになって崩れ落ちた。


「ウンディーネ、サラマンダー、ノーム、シルフ! 君たちもゴブリンどもをやっつけてくれ!」


 俺の言葉に応じ、サラマンダーとシルフが歓喜の声を上げて戦場へ飛び込んでいった。サラマンダーの炎が敵を包み込み、シルフの風の刃が肉を切り刻む。


 一方、ウンディーネとノームは俺の周りを嬉しそうにふわふわと浮遊しながら護衛に就いていた。


 ここで、我が軍の真骨頂である広域戦術が炸裂する。


 アイ率いる1,000匹のフライングアイ部隊が敵陣の上空を覆い尽くし、ゴブリンたちから【MP吸収】で魔力を根こそぎ奪い取る!

 そして奪った莫大なMPは、俺の【MP分配】と連携して、魔法を行使して消耗した味方へとリアルタイムで補給されていくのだ。


 MPを完全に枯渇させられたゴブリンたちは、立っていることすらできず、崩れるように地面へ倒れ伏していく。


「な、なんだこれは……!? どれだけ大魔法を使っても、魔力が全く減らないどころか溢れ出てくるぞ……!?」


「これが……ヒロト様の力……!」

 果敢に戦うサラマンダーとシルフは、減るどころか無限に湧き出る魔力の感覚に目を丸くして驚愕していた。


 蛇王の派遣してくれた5,000の精鋭部隊も圧巻の強さを見せつける。


 リザードマンの精鋭たちが鋭い大剣で敵を切り伏せ、ヴォジャノーイ(蛙人)が水魔法の激流で押し流し、コカトリスが視線で敵を次々と石化させていく。さらに妖艶なラミアや巨大な大蛇たちが極太の尻尾を一閃させ、数十匹のゴブリンをまとめて叩き潰していた。


 さらに我が眷属たちも縦横無尽に大暴れだ!


 コボルト部隊はスピードを生かして敵の死角からナイフと短剣で急所を討ち、オーク部隊は巨大な大斧を力任せに叩きつける!


 キラーマンティスは両手の大鎌で首を狩り、キラービー部隊は上空から毒針の雨を降らせる!


 エリュマントスやアルミラージの大群が狂暴な突進で敵陣を突き崩し、ハーピーの風魔法とダークエルフの闇魔法が空と陸から容赦なく敵を穿つ!


「エリアハイヒール!」

 傷ついた味方には、レイが上空から広範囲の超回復魔法を降らせ、瞬時に全快させていた。


 なお、今回新たに眷属となったレベル1のスライムとフォレストリザードたちは、安全な後方で見学中だ。彼らにはこの圧倒的な殲滅戦の経験値を吸わせ、一気にレベルアップを図る!


 元傭兵団のメンバーたちも凄まじい連携で武器を振るい、敵を討ち取っていく。


 惨状の中でかろうじて生き残っていた冒険者たちが、呆然と口を開けた。

「き、救援か……!? 魔物の大軍勢が……ゴブリンどもを一方的に蹂躙している……!?」


 俺はライゾウの背から、眼下の冒険者たちへ向けて毅然と声を張り上げた。


「生き残っている冒険者の皆さん! 動ける人は戦闘の邪魔だから、さっさと町へ逃げ帰ってください!」


「お、前たちは一体何者だ!?」


「質問は一切受け付けない! 戦闘の邪魔をするな! さっさと帰れ! 2度とこのガリア樹海に来るなよ! 次に足を踏み入れたら、その時は敵とみなす! 覚えておけ!」


 命拾いをしたというのに、こいつらは馬鹿なのだろうか。周りで激しい戦闘が継続しているというのに、悠長に会話をしている暇などないはずだ。


「おい! 俺たちを町まで護衛して連れて行けよ!」と横暴に文句を言い出した冒険者Aがいたが、次の瞬間、死に体のゴブリンに後ろから棍棒で頭を殴り倒されていた。


(だから言わんこっちゃない……もう知らんぞ)


 周囲の異常さにようやく気づいた冒険者たちは、顔を蒼白にして立ち上がり、周囲を警戒しながらゾロゾロと町の方角へ逃げ戻り始めた。


 一方、ハクとコボミたちが率いる救出部隊は超絶的な手際の良さを見せていた。

 大怪我で動けなくなった冒険者や、ゴブリンに囚われていた悲惨な人々、捕獲されていた魔物たちを片っ端から発見し、拠点に新設した『救護部屋』へと転送魔法陣で送り届けていく。


 救護部屋では、元奴隷のダークエルフ・グラビスとアキート商会の使用人たちが、高級ポーションを惜しみなく使って治療にあたっていた。

(※ちなみに元奴隷のダークエルフの男性の名前が『グラビス』だと判明した。今後は名前で呼んであげよう。……しかし眷属や協力者が増えすぎて名前を覚えきれんな。たまに間違えそうだ……!)


 さらに、料理おばさんが特大の鍋で炊き出しを行い、回復した者たちがいつでも温かい食事をとれる態勢を整えてくれていた。


 人手が不足しそうだったため、俺はダンジョン機能で攻撃力はないが召喚DPが極めて少ない『ホムンクルス』と『オートマタ』を5体ずつ使役し、補助スタッフとして配置しておいた。


 傷が癒えた冒険者たちは、無機質なオートマタに先導されて安全なルートから早々に町へと帰されていく。ここでも質問は一切遮断し、「二度と樹海に入らない」という誓約を徹底させた。


 ◇


 戦場の中心部では、凄まじい威圧感を放つ3つの決闘が繰り広げられていた。


 冒険者たちを屠った3匹の『ゴブリンジェネラル』が、我が軍の英傑たちと対峙していたのだ。


■勝負1:ゴブリンジェネラルA vs リガント将軍


「貴様たちは何者だ!?」と吠えるジェネラルAに対し、リガント将軍は冷酷に言い放つ。

「答える気はない。剣で語れ!」


 リガント将軍は大剣を上段に構えるや、踏み込みの一瞬で凄まじい瞬速の閃光を走らせた!


 ジェネラルAは咄嗟に右へかわそうとしたが──すでに遅い。


 斬撃の速度が次元違いに速すぎたのだ。


「がッ……!?」

 左肩から左足にかけて一直線に両断され、ジェネラルAの巨躯が綺麗に二つに割れて倒れ伏した。


■勝負2:ゴブリンジェネラルB vs ライゾウ


 ジェネラルBが影の中に姿を消し、背後から無音で出現! 雷鳥形態のライゾウの背中へ鋭い剣を突き刺した!


「死ねぇッ!」


 だが、刺さった瞬間──ライゾウの身体が眩い『雷そのもの』へと変化する!


「なッ……!? なに……ギャぁぁぁぁぁッ!?」

 突きたてた剣を伝って数百万ボルトの超高圧電流が逆流! ジェネラルBは叫ぶ暇もなく一瞬で黒焦げの炭と化し、崩れ落ちた。


■勝負3:ゴブリンジェネラルC vs リザ


 リザが放った激しい炎のブレスを、ジェネラルCは死に物狂いで回避!


 すぐさまリザが巨大な右爪を上から振り下ろすが、これもギリギリでかわす!


「もらったぁッ!」

 絶好の隙を突いたジェネラルCは、リザの無防備な首元へ全身全霊の刺突を繰り出した!


 ガギンッ──!!

 甲高い金属音が響き渡る。だが、ドラゴンの強固すぎる鱗には傷一つ付かず、逆にジェネラルCの剣が根元からポッキリと折れ曲がった。


「なっ……!? そんな……!?」

 絶望に目を見開くジェネラルCへ、リザの左爪が横一文字に薙ぎ払われる。


 次の瞬間、ゴブリンジェネラルCの首から上が綺麗に消失していた。


 3匹の幹部が全滅したことで、残ったゴブリンたちは完全に戦意を喪失し、我が軍によって完膚なきまでに殲滅されたのだった。


【告:戦闘勝利。莫大な経験値を獲得しました】

【眷属たちのレベルが上がりました】

【スキル『〜〜』の熟練度が一定に達しました】


 脳内でレベルアップと進化のシステムメッセージが瀑布のように流れ出し、止まらなくなる。こりゃあ当分の間、メッセージが流れっぱなしになりそうだ。


 生き残った眷属たちが整然と魔石を回収し、武器や装備品を剥ぎ取っていく。死体はダンジョンのシステムによって瞬く間に分解され、吸い込まれるように消えていった。


「ヒロト〜! DPをたんまり稼いだよ〜!」

 ヒナが満面の笑みを浮かべて走ってきた。ダンジョンの領域内で一万近くの敵を撃破したため、得られたダンジョンポイントは計り知れない額になっている。


 予定通り、レベル1だったスライム、フォレストリザード、フライングアイたちは一気にレベルアップを果たし、立派な戦力として数えられるまでに成長した。

 ただし、元から高レベルだった幹部眷属たちは、これほどの数を倒しても進化には至らなかった。やはり進化するためには、格上の強力な個体を倒す必要があるのだろう。


 味方の犠牲者は極わずか。完璧すぎる圧勝劇だ!


 俺は黒刀『ムラマサ』を握り直し、深遠なる樹海の奥深くを見つめた。


「よし……次はついに最終決戦だ! 裏で糸を引くゴブリンキングを討伐しに行くぞ!!」

いつも読んでいただきありがとうございます。


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