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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第364話 【勝利の宴と新たなる戦乱!】ダンジョンポイント激増の祝勝会と、大自然を恐怖に落とし入れる巨人大軍勢!

 激闘の末に邪悪なる四凶・饕餮を討ち取り、静寂が戻った荒野で、俺は周囲に集まる仲間たちを見回しながら大きく息を吐き出した。


「さて! 安全のためにダンジョン内へと一度退避させていた軍勢も、元の都市へ戻して解散としよう。そして、ここにいるメンバーとヒポリュテ、ウィグルは、このまま樹海帝国の食堂へ移動して盛大な祝勝会だ!」


 俺の提案に、張り詰めていた緊張が解けた仲間たちから一斉に歓声が上がる。


「「「やったぁぁぁぁぁっ!!!」」」


 すかさず魔神パズズであるバズが、手際よく空間魔法を展開しながら爽やかに報告してきた。


「ヒポリュテ様やウィグル様を含め、派遣されていた各国の部隊はすべて迷宮都市の近郊へと一括で転移させました。あそこからなら、各自の陣営へ問題なく帰還できるでしょう。それにしてもヒロト様……今回の戦争で、集まった兵たちの莫大な生命力からダンジョンポイントが驚くほど激増いたしましたよ!」


「おお、そいつは重畳だな! 兵たちが無事に帰れるなら何よりだし、ダンジョンポイントがたんまり入ったのも大収穫だ。バズ、手際の良い処理をありがとうな」


「滅相もございません。すべてはヒロト様のご威光の賜物でございます」


 深々と頭を下げるバズに頼もしさを感じつつ、俺は酒好きの総大将へと視線を向けた。


「ヴァンス、後で宰相のデレイズとしっかり相談してくれ。ヒポリュテやウィグルをはじめ、今回命がけで戦争に参加してくれた兵士たち全員に、相応の莫大な報酬を弾んでやってほしい」


 豪華な軍服の胸元を緩めた吸血鬼真祖ヴァンスは、やれやれといった様子で肩をすくめて苦笑した。


「フッ……全く、そういう事務作業は実に面倒くさくて敵わんが、まあ全軍を統括した領主としての勤めだからな。完璧に処理させておくよ」


 俺はすかさず、身に宿る大悪魔ベルゼブブであるスラオの能力を発動させ、地に倒れる饕餮の巨大な遺体を黒い闇の空間へとまるごと収納・保管した。そして、最後の手始末としてバズへ声をかける。


「最後にバズ、この荒れ果てた戦場の地形を元通り綺麗に復元しておいてくれ」


「承知いたしました。一瞬で元通りの美しい平原に戻しておきます!」


 その後、樹海帝国の宰相デレイズの手によって、ヴァンスやヒポリュテ、有翼人国をはじめとする参戦各国へ迅速かつ破格の報酬が惜しみなく与えられた。勝利の報せに湧き立つそれぞれの国では賑やかな祝勝の祭典が盛大に催され、命を賭して戦った兵士たち一人ひとりに手厚い恩賞が手渡されたのだった。


 そしてその日の夜、樹海帝国の巨大な食堂では、俺たちの勝利を祝う大祝勝会が大々的に執り行われた。


 極上の料理と酒が大量に運び込まれ、宴の熱気は最高潮へ。ヴァンスやオニバルたちは上機嫌でグラスを交わしており、この調子ならきっと明日の朝まで果てしなく飲み明かすことになるのだろう。


 きらびやかな宴の夜が明け、翌日。


 樹海帝国皇帝である俺の城のリビングでは、昨夜の狂乱が嘘のように穏やかな時間が流れていた。ふかふかのソファに腰掛け、いつもの信頼できるメンバーとともにゆったりと寛いでいる。


 俺は美味いお茶を一口飲み、正面に控える大悪魔バエルのスパへと向き直った。


「スパ、さて……饕餮の脅威は無事に排除できたが、タキーダ辺境伯の軍勢が侵攻してきた大自然の戦況は、その後どうなっているんだ?」


 スパは背筋を正し、淀みない口調で現状を報告し始めた。


「ハッ。大自然南部のミノタウロス族、西部のグリフォン族、中央部の竜人族、そして東部を守備するコボ4率いるコボルトスペクター軍団が現在も激しく交戦中ですが、敵の抵抗も激しく、現状は一進一退の激戦が続いております。しかしながら、北部からアレオン率いる増援軍が全速力で現地へ向かっておりますので、戦況は近く好転する見込みです。また、竜王ドラシルが率いる竜族の軍勢も間もなく本格参戦する予定となっております」


 俺はあごに手を当て、不審に思って首をひねった。


「うーむ……ミノタウロス族の族長ミロイド、グリフォン族長のリグル、竜人族の族長ドルニカ、そしてスペクターエンペラーであるコボ4の実力はかなり高いはずだ。それほどのメンツが揃っていながら、一気に敵軍を殲滅できないとはな……一体全体、何が原因なんだ?」


 スパは険しい表情を浮かべ、低い声で答えた。


「はい。実はタキーダ辺境伯軍の中に、規格外の巨人の軍隊が混ざり込んでおりまして、それが非常に厄介な壁となっているようです」


「巨人……だと?」


「左様でございます。一つ目の巨獣サイクロプス、狂乱の炎を操るギガンテス、そして百本の腕を持つ伝説の神獣ヘカトンケイルの軍勢が立ち塞がっており、流石のコボ4たちも攻めあぐねて苦戦を強いられている模様です」


「ふむ……一つ目に炎に百の腕か。それは一筋縄ではいかなそうだな。よし、うだうだ考えていても始まらない、俺たちも直接現地へ行ってみよう!」


 俺が立ち上がると、傍らで見守っていた応龍のハクが嬉しそうに微笑みながら手を挙げた。


「あ、ヒロト! リザルド父さんもずっと『戦場に行かせろ』ってうるさかったのよ。あのお父さん、完全に戦闘狂なんだから……良かったら一緒に連れて行ってあげてちょうだい」


「ああ、なるほど……悪魔ボティスのリザルドは筋金入りの戦闘好きだからなぁ。暴れ足りなくてウズウズしてるんだろう。しょうがない、大自然の戦場に来てもいいぞって伝えてやってくれ」


「ふふ、ありがとう! さっそく伝えておくわね。絶対喜んで飛んでいくわ」


 準備を整えた俺たちは、空間魔法を起動して大自然の戦場近くの安全域へと一瞬で転移した。


 今回、大自然の戦場へと同行したのは、南の王国との戦いを共にくぐり抜けた心強いメンバーたちだ。


 俺ヒロトと一心同体となって力を貸してくれる頼もしい仲間たち。

 右目にはあらゆる真実を絶対に見通す神眼のアイ。

 左手には精霊王たる世界樹のレイ。

 その身体には莫大な魔力を秘めた大悪魔ベルゼブブのスラオ。

 そして左腰には、絶大な神気を放つ至高の神刀ムラマサ。


 さらに、俺を支えてくれる愛しき新妻たちだ。

 魔法国の女王にして凄腕の魔女ウィーラ。

 勇者であり異世界転移者でもあるエルダーリッチのユイ。

 ダークエルフ国を統べる女王、ダークハイエルフのグレイア。

 圧倒的な武力を誇る将軍、亜神ペナンガルのビー。

 そして砂漠地域を治める一族の領主、キラーアントエンプレスのアンナ。


 最強の陣容を揃えた俺たちは、巨人の大軍勢が渦巻く大自然の決戦場へと一歩を踏み出した。

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