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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第343話 【絶望の蹂躙と圧倒的無双!】ボスの瞬殺と放たれる軍勢! 義兄ケルベロスと挑む未知の階層!

 前人未踏の深層領域へと足を踏み入れた俺たちは、一切の足止めを受けることなく順調に攻略を進めていった。


 そして辿り着いたのは、地下25階のボス部屋の前だ。どうやらこの『千尋の洞窟』は、5階層ごとに階層主であるボスモンスターが立ち塞がる構造になっているらしい。


 重々しい扉を開くと、奥の広い空間には巨体を揺らすオーガキングを筆頭に、その側近であるオーガジェネラル2匹、そして手下のオーガソルジャー7匹が凶悪な咆哮をあげて待ち構えていた。


「ヒロト様、ここは私にお任せください。久々に尻尾を伸ばしたくなりました」


「私も戦います! 主上のお手数を煩わせるまでもございません!」


 九尾の狐であるキュウと、聖炎を纏う不死鳥フェンが前に出て、自信満々に立ち塞がる。


「よし、じゃあ二人とも任せたよ」


 俺が許可を出した瞬間、勝機ありと踏んだオーガキングたちが地鳴りを立てて連携し、一斉に飛びかかってきた。しかし、彼らが誇る巨躯と圧倒的な腕力も、神域に達しているキュウとフェンの前ではただの標的に過ぎなかった。


 実力差がありすぎたのだ。……文字通りの瞬殺だった。


 キュウの尾から放たれた無数の風の刃が、空間を切り裂いてオーガたちの肉体を一瞬で解体していく。

 同時に、天空から舞い降りたフェンが放つ極彩色の聖なる炎が、残るオーガたちを叫ぶ暇すら与えず一瞬で灰燼へと変えた。


「見事な連携だったよ、お疲れ様」


 一瞬で静まり返ったボス部屋を後にし、俺たちはそのまま階下へと続く階段を下り、未知の地下26階へと降り立った。


「アンナ、配下の眷属たちは今どのあたりまで索敵を進めてくれている?」


「はい、主上。すでに配下たちが地下29階までの構造と魔物の配置を完璧に網羅しております」


「ふ~ん、仕事が早いな。……よし、じゃあこの階からは自重なしで、一気に乱獲を開始しようか」


「御意にございます。我が軍勢の全力を以て、この階層を喰らい尽くしましょう!」


 アンナが艶やかな微笑を浮かべて胸の前で手を叩くと、漆黒の召喚陣が足元に広がった。


 現れたのは、巨躯を誇るキラーアントクイーン5匹、精鋭であるキラーアントジェネラル10匹、そして俊敏なキラーアントナイト35匹。計50匹の恐ろしい蟻の軍勢が出現した。


「行け! 主上に仇なす害虫どもを喰らい尽くせ!」


 アンナの一声で、キラーアントの軍勢は恐ろしい速度で洞窟の通路へと散っていった。

 それだけに留まらず、ダークハイエルフのグレイアは背中から漆黒の闇の触手を幾筋も伸ばして周囲の壁を這わせ、キュウとフェンも楽しそうに声をあげながら前線へと疾走していく。


「ふふ、どちらが多くの魔物を狩れるか競争ね!」


「望むところじゃ! 負けた者は今宵の酒を奢るのじゃぞ!」


 エルダーリッチにして元勇者のユイと、龍脈の魔女ウィーラが意気揚々と飛行魔法で宙へと舞い上がり、凄まじい速度で通路の奥へと飛んでいってしまった。


「……あれ? 各自で勝手に狩りに行くスタイル? 歩いて追っかけるの、地味に面倒くさいんだけど……」


 俺が呆れ半分で呟くと、ふと思いついてコボ2を召喚することにした。


 空間が歪み、かつてケルベロスから悪魔へと進化したナベリウス——コボ2が姿を現した。三つの頭部を持ち、漆黒の毛並みと背中には漆黒の竜の翼が生えた、恐しくも荘厳な姿だ。


「……ハッ! 偉大なる主上、陛下! お久しぶりに御尊顔を拝することが出来まして、恐悦至極にございます!」


 コボ2は三つの頭を同時に深々と下げ、畏まって膝をついた。


「そんなにあらたまらなくてもいいって。君は嫁のコボミのお兄さんなんだし、義理の兄さんみたいなものなんだからさ。……それよりちょっと背中に乗っけてよ」


「ははっ! もったいなきお言葉、身に余る光栄にございます! どうぞ私の背をお使いください!」


 コボ2が身を低くしたので、俺はその広い背中にひらりと跨がった。


「ふふ……陛下、この無礼な迷宮を一網打尽に蹂躙なさるのですね?」


「そうだよ。出し惜しみなしで一気にいくからね」


「承知いたしました! ならば、私の眷属たちもこの宴に参戦させましょう!」


 コボ2が三つの頭で同時に咆哮を上げると、周囲の空間に無数の赤い召喚陣が浮かび上がった。


 地獄の番犬ケルベロス、双頭の魔犬オルトロスキング、漆黒の炎を纏うヘルハウンドキング、影を駆けるブラックドッグキング。


 恐ろしい王種の魔犬の群れが続々と出現し、咆哮を上げながら洞窟の奥へとなだれ込んで行った。


 俺は去っていく眷属たちへ向け、念話で全体に呼びかけた。


(みんな、魔物討伐だけじゃなくて、宝箱を見つけたら宝も忘れずにゲットしてね。それから、俺が進む進行ルート上の魔物は俺が倒したいから、手を脱いて残しておいてくれよ?)


『『『はい、主上!!』』』


 脳内に全員からの元気な返事が一斉に返ってきた。


  ◇


 こうして俺たちは、迷宮都市ラビリスの誇る『千尋の洞窟』を絶賛攻略中だ。


 これまでの人類の最高攻略階層である地下23階をあっさりと越え、未踏の地下26階へと突入した。

 ここまで深く潜ってしまえば、ギルドの冒険者たちが追いついてくる心配も当分はないだろう。


 だからこそ、ここからは手加減も自重も一切なしの攻略を開始する。


 キラーアントエンプレスのアンナが率いる、キラーアントクイーンを含む50匹の精鋭軍勢。


 さらに悪魔ナベリウスであるコボ2が従える、ケルベロスキングやヘルハウンドキングをはじめとした無数の魔犬の群れ。


 ……うん、客観的に見てもこれって、攻略というよりはただの災害的な蹂躙だよね。


 俺はコボ2の背中に揺られながら、哀れな魔物たちが待つダンジョンの奥へと優雅に進んで行った。

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