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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第24話 100匹のゴブリン大軍勢を完封迎撃!村人との絆と圧倒的無双、そして姿を現す最悪の脅威ゴブリンジェネラル!!

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「ヒロト様、村の方角からどなたかが接近してきますわ」


 スパの小蜘蛛からの念話報告を受け、俺は街道の先へと視線を向けた。


 そこには、先ほど走っていった弓使いのレイクを先頭に、剣を握り締めたアリア、商人のアキートさん、頑丈な皮甲冑を着た村の門番二人、そして温厚そうな白髪の老人と、槍や農具を手にした10人ほどの村人たちの姿があった。


 彼らは俺の周りにひしめく巨大なドレイクや異形の魔物たちを目にし、引きつった顔で強烈な警戒と恐怖を漂わせながらも、意を決したように歩み寄ってくる。


「ヒロトさん! すみません……! 急いで声をかけたのですが、集められたのはこの人数だけでした……!」


 申し訳なさそうに息を乱すレイクに、俺は首を振って微笑みかけた。


「いえいえ、十分ですよ! 俺と眷属たちだけでも十分防衛できそうですから、皆さんは決して無理をせず、安全な場所でサポートをお願いします」


 すると、レイクは顔を強張らせて叫んだ。


「そんなわけにはいかない! 部外者である君たちに村の命運を預けて危険な目に遭わせ、当事者である俺たちが後ろで見ているだけなんて、そんな男らしくない真似ができるわけがないだろ!」


「……そうですよね。思慮に欠けた言い方をしてしまってすみませんでした。それでは、遠距離攻撃ができる方は土壁の上へ、近接戦闘が得意な方は土壁の前で待機してください!」


「いやいや、謝ってもらわなくても……そんな責めるつもりじゃなかったんだ。さあ皆、行くぞ!」


 レイクが力強く声を張り上げる。──だが、後ろの村人たちは誰一人として動こうとしなかった。重苦しい沈黙がその場を支配する。


「え……? みんな、どうしたの……!?」


 狼狽するアリア。村人たちは静かに、中央に立つ温厚そうな老人へと視線を注いだ。


 老人はゆっくりと一歩前に出ると、俺に向かって深く頭を下げた。


「……村長のフルアと申します。ヒロト様、この度は村の絶体絶命の危機に際し、このような絶大なご助力をご決断いただき、心より感謝申し上げます。……しかし、このような場で非常に言い難いのですが……村の存続の危機を救っていただいたとしても、その報酬として差し上げられるだけの富や宝は、この貧しい村にはございませぬ……」


「あぁ、そんなことですか!」


 俺はぽんと手を叩き、苦笑いを浮かべた。


「はじめまして、俺はヒロトです。報酬なんて最初から求めていませんよ。ただの善意です──と言っても、命懸けの戦闘で善意と言われても納得できませんよね。……実は、俺の眷属たちの中には、ゴブリンの群れに故郷を荒らされたり、仲間や家族を奪われた者が大勢いるんです。だからこれは、俺たちの『復讐戦』でもあるんですよ」


 フルア村長は目を見開き、感極まったように深く頷いた。


「左様でございましたか……深き因縁がおありなのですね。分かりました。しかし、復讐はヒロト様がたのご事情。私どもが命を救われることに変わりはございません。後ほど、お恥ずかしい限りのささやかな品にはなりますが、どうか報酬をお納めください」


「承知しました。村の無理のない範囲で大丈夫ですよ」


「感謝いたします……!」


 村長はくるりと振り返り、腹の底から叫んだ!


「皆のもの、聞いたな! 儂はヒロト様を信じる! ヒロト様の指示に従い、持てる全ての力をもって村を防衛するのじゃ!!」


「「「おおおぉぉぉーーーっっ!!!」」」


 村人たちの瞳から恐怖が消え去り、熱い闘志が宿った! 彼らは一斉に散り、それぞれの配置へと走っていく。レイクも「頼むぞ!」と叫んで土壁の上へと駆け上がった。


 その時──たたたたっと駆け寄ってきたアリアが、前触れもなく俺の胸へと激しく抱きついてきた!


「んぐっ……!? ア、アリアさん!?」


「ヒロトさん……! 絶対に命を大事にしてください……! お願いだから、無理だけはしないでね……っ!」


 耳元で囁かれた情熱的で切実な声。アリアは真っ赤になった顔を隠すようにパッと離れると、ミスリルソードを握り締め、可憐かつ凛々しい背中で土壁の前へと走っていった。


「私と村長は戦力としては足手まといだから戦わないが……君たちをこんな大事件に巻き込んでしまった責任もある。この戦い、最後までしっかりと見届けさせてもらうよ」


 商人のアキートさんが、村長を庇うように立ちながら力強く頷く。


「承知しました。土壁の上の安全な場所で見守っていてください!」


 これで全ての準備は整った。


 直後──上空を旋回していたステュムパリデスのステ1から、緊迫した念話が届く!


(ヒロト様! ゴブリンの大軍勢、来ました!!)


「全員、構えろ……来るぞっっ!!」


 俺の叫びと同時に、街道の先の樹海がメキメキと音を立てて倒れ、緑色の凄まじい怪物津波が押し寄せてきた!


「グギャギャギャギャァァァッッ!!」


 だが、怒涛の勢いで突き進んできた先頭集団は、スラオが掘った巨大な『落とし穴』へと次々に落下! さらに足元を襲うレイの『蔦罠』に足をすくわれ、樹海に張られたスパの『粘着蜘蛛の巣』に絡め取られて大混乱に陥る!


「今だ! 遠距離隊、攻撃開始!!」


 俺の号令一閃! 土壁の上から凶悪な遠距離威力が一斉に解き放たれた!


 シュバババババッ!

 レイクやコボ1たちが解き放つ矢の雨が視界を埋め尽くす!


 ライゾウの放つ紫電の雷撃が、爆音と共に何十匹ものゴブリンをまとめて蒸発させる!


 スラオの口から連射される高熱の『ファイアーバレット』が胴体を穿ち、爆煙を巻き上げる!


 さらに、アイの『魔力吸収』が遠隔で発動!


 死に損なって前に進もうとするゴブリンたちのMPが一瞬で削り取られ、MP欠乏に陥った奴らは眼ぐしゃぐしゃに血を吐いてフラフラと倒れ伏す。


(アイ、ナイス! 眷属共有の『MP分配』発動!)


 アイが吸収した莫大な魔力は、俺のチートスキルを通じて、連続で魔法を放ち消耗していたライゾウ、スラオ、コボ5へと瞬時に補給され、無限の砲撃機関が完成する!


「グギャァッ!?」「ギャギャッ!?」


 恐ろしいことに、群れの中央にいたゴブリンたちが突如として狂乱し、手に持った棍棒やナイフで周囲の仲間を斬りつけ始めた! アイの凶悪な『魅了チャーム』による同士討ちだ!


「ビー、空襲だ! 全滅させろ!」


「承知いたしました! 全軍、突撃射撃!!」


 空中から100匹のキラービー軍団が一斉に降下! 針弾ニードルバレットの無慈悲な雨が降り注ぎ、地上のゴブリンどもは蜂の巣にされて破竹の勢いで全滅していく!


「近距離隊、残敵掃討!!」


 トラップと遠距離砲撃、そして空襲をくぐり抜けてきた数少ない生き残りに対し、土壁の前で待ち構えていた前衛陣が躍り出た!


 ドレイク・リザの巨大な爪が一閃し、キラーマンティスのカマ1が双鎌で首を撥ね飛ぶ! アリアも素早い剣技でゴブリンを切り伏せていく。


 前衛でかすり傷を負った味方には、レイの『エリアヒール』が定期的に注ぎ込まれ、負傷者はゼロ!


 まさに圧倒的、完全なる一方的な殲滅劇!


 ピコン──♪ ピコン──♪


 脳内でレベルアップと眷属たちの進化のシステムメッセージが心地よく鳴り響き始める。


「ふぅ……勝ったか……!」


 俺が胸を撫で下ろし、村人たちが歓声を上げようとした──まさにその瞬間!


「「「グゴォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!!」」」


 地面全体を激しく揺らす、地獄の底から響くような恐ろしい咆哮が戦場に轟いた!


 その圧倒的な威圧感と凶悪な圧迫感に、レベルの低い村人やコボルトたちが一瞬で威縮し、身体を硬直させて行動不能へと陥る!


 倒れた無数のゴブリンの屍を踏みつけ、樹海の奥から現れたのは──体長3メートルを超え、禍々しい大剣を構えた巨大な巨躯の魔物。


 ──【ゴブリンジェネラル】であった!

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4/28 1:09 誤字修正しました。

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