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魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

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第23話 総力結集!眷属フルメンバー大召喚と鉄壁の陣形構築──100匹のゴブリン大軍勢を完封迎撃せよ!!

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 レイクさんが必死の形相で村へと駆け去っていく後ろ姿を見送り、俺たちは静まり返った街道で一息ついた。


 転移した場所は、ゴブリンの大軍勢が進軍してくる直線上の街道沿い──村から目と鼻の先にある防衛拠点として絶好のポイントだ。


 俺は呼吸を整えると、拠点ダンジョンに残っているヒナとコボ1へ『念話』で緊急連絡を入れた。


(ヒナ、コボ1! 100匹を超えるゴブリンの大軍勢と緊急で戦闘に入ることになった! ヒナとダンジョン防衛用のゴブリン3匹、ステ3を除いて、眷属は全員集合だ!)


 即座に頼もしい返信が跳ね返ってくる。


(コボ1:承知いたしました、ヒロト様! 日頃のレベル上げの成果、存分にお見せいたします!)


(ヒナ:私も行く〜〜〜! 私、レベル上げのおかげで【第四世代・吸血鬼】に進化できたから、少しの間なら日光に当たっても平気なんだよ! それに日除けの完全防備装備もバッチリ着てるから大丈夫! こんな絶好のレベル上げチャンス、逃せるわけないじゃない!)


(ヒナ、気持ちは分かるけど……本当に大丈夫なのか? これは遊びじゃないんだから、絶対に無理はするなよ?)


(ヒナ:は〜い、分かってるってば〜!)


(よし。ステ3は緊急連絡担当として拠点に待機。万が一、不測の事態があったらすぐに教えてくれ)


(ステ3:承知いたしました。ご武運を!)


「……まあ、最悪の場合は地下2階に放牧してる強力な魔物や動物たちもいるし、時間を稼ぐだけなら十分すぎるな」


 思わず独り言を漏らすと、頭上を飛んでいた女王蜂ビーが羽音を響かせて声をかけてきた。


「ヒロト様、ご安心ください。何かあれば私の眷属であるキラービーたちを一時的に拠点へ送還し、防衛に回しますのでお申し付けください」


「お、おう……ありがとう! (聞かれてたか……ちょっと恥ずかしいな)」


 動揺を隠しつつ、俺は【眷属大量召喚】を発動した!


 眩い魔法陣が街道上に幾重にも展開され、光の中から続々と頼もしい仲間たちが姿を現す。


 ダンジョン防衛用のゴブリン3匹とステ3を除く、総力結集の陣容だ。


 最後に現れたヒナの姿を見て、俺は思わず目が点になった。


 彼女は異世界の技術とは思えない『重厚なガスマスク』を顔面に装着し、足元まで隠れる真っ黒な長衣ロングローブを羽織り、フードを目深に被った不審者極まりない姿で登場したのだ。


「すーはー……すーはー……っ! ふふん、ヒロト! このガスマスクと完全遮光プロテクト服なら、太陽光なんて全っ然平気よ!」


「あぁ〜……お前、またダンジョンポイント使って変な珍妙グッズと交換したな……?」


 俺が呆れ顔で頭を抱えると、ヒナはガスマスク越しにぷんぷんと抗議してきた。


「変なグッズじゃないもん! 太陽光と紫外線をシャットアウトする吸血鬼の必需品だもん!」


「はいはい……まあ、安全ならいいや」


 こうして集結した召喚メンバーは、総勢14体!


 * ヒナ(第四世代へ進化した吸血鬼)

 * コボルト隊(コボ1、コボ2、コボ4、コボ5の4匹)

 * ゴブ1(熟練ゴブリン)

 * オク1(ハイオーク)

 * カマ1(大蟷螂・キラーマンティス)

 * アル(一角兎・アルミラージ)

 * イノ隊(大猪・エリュマントス×3匹:イノ1〜イノ3)

 * ステ隊(ステュムパリデス×2匹:ステ1、ステ2)


 そして、最初から俺と共にいたメインメンバーが8体!


 * ハク(右腕の手甲・次元白蛇)

 * レイ(左腕の手甲・アルラウネ)

 * スラオ(鎧に潜むマジックスライム)

 * スパ(左手甲の装飾・土蜘蛛)

 * アイ(左手甲の装飾・イビルアイ)

 * リザ(巨大ドレイク)

 * ライゾウ(紫電を纏う雷獣)

 * ビー(女王蜂・キラービークイーン)


 さらに──ビーの頭上には、空を埋め尽くすような巨大ハチの羽音が渦巻いていた。


「ビー、そっちのキラービーは何匹くらい連れてきてるんだ?」


「約100匹ほどです。日々生み出されて増減するため正確な数は把握しておりませんが」


「おお! 数だけ見れば、押し寄せてくるゴブリン大軍勢とほぼ同数じゃないか!」


 ビーは誇らしげに胸を張った。


「もちろんです。私の『主眷属』化によりステータスが底上げされている上、先日の大百足やキラースパイダーとの激闘、そして先ほどの大軍勢からの撤退戦でもレベルアップを果たしております。個体の実力でもゴブリンごときに後れを取ることは絶対にありません!」


「頼もしいねぇ。……そういえばキラービーたちって、俺の直接の眷属ではないよね?」


「はい。私はヒロト様の直属ですが、キラービーたちは『私の眷属』となります」


「なるほど。つまり俺から見れば『孫眷属』みたいな位置付けになるわけか。ビーと同じように、俺のチート補正でステータス倍増とか取得経験値倍増の恩恵って適用されてるのかね?」


 ビーは顎に手を当てて解説してくれた。


「ステータスは倍とまでは参りませんが、それに極めて近い補正数値がかかっております。経験値に関しても正確な倍率は不明ですが、異常な速度でレベルアップしておりますので、かなりの倍率が適用されているかと」


「ふむふむ……1.8倍から1.9倍ってところか。孫眷属まで強化されるなんて凄まじいな」


 すると、ガスマスクを装着したヒナがノリノリで会話に割り込んできた。


「ねえねえヒロト! 今回の戦いでも大幅レベルアップが期待できるよー! 敵の数が100匹以上でしょ? ヒロトの取得経験値倍増補正がかかるから、皆それぞれ『一人でゴブリン200匹以上倒した計算』の激うま経験値が一気にゲットできるんだよ!? 進化祭り間違いなしだねー!」


 ヒナは早くもレベルアップと次の進化を想像して、ガスマスクの奥でニヤニヤと笑みを浮かべまくっている。


「ヒナ、言っておくけど遊びじゃないからな? 油断して怪我したら元も子もないんだぞ」


 俺が釘を刺すと、ヒナは「分かってるってば〜!」と気楽に手を振った。


 ◇


「よし……それじゃあ、敵を迎え撃つトラップ陣地を作ろう!」


 俺の指示で、全員が一斉に動いた。


 まず、土魔法が得意なマジックスライムのスラオに命じ、街道の中央に巨大な『深掘り落とし穴』を幾つも掘削させ、さらにその前方に敵の進軍を阻む頑丈な『土壁の防波堤』を突貫工事で構築させる。


 次に、植物操作のスペシャリストであるアルラウネのレイが、土壁の手前に足を取られる凶悪な『蔦と草の絡め捕り罠』を一面に張り巡らせた。


 さらに、土蜘蛛のスパが樹海の木々の間に、目視不可能な極細の『粘着蜘蛛の巣網』を網の目のように仕掛けていく。


「陣形を組むぞ! 遠距離攻撃と魔法職は土壁の上に陣取って射撃準備! 近距離前衛職は土壁の前に立ち、漏れてきた敵を叩け!」


 * 土壁の上(遠距離・魔法組):俺、ヒナ、アイ、ビー&キラービー軍団、ライゾウ、コボ1、ステ隊


 * 土壁の前(近距離前衛組):リザ、カマ1、オク1、イノ隊、コボ隊、ゴブ1、アル


「完璧だ。今できる最高の迎撃陣地ができたぞ」


 俺は空を見上げ、ステュムパリデスのステ1とステ2を偵察として上空へ飛翔させた。さらにスパの小蜘蛛たちも全方角へと散らせ、警戒網を完璧に整える。


「さあ来い、ゴブリンども……! 俺たちの絆とチート戦略で、一匹残らず返り討ちにしてやる!!」


『ミスリルのロングソード』を夕陽に煌めかせ、俺たちは押し寄せる絶望の大軍勢を静かに待ち構えた──!

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