第2話 木霊
眷属がスライムだけでは心もとないので、他
にも眷属になってもらえそうな魔物を探して
みよう。
歩き出すと、スライムと白蛇がついてくる。
しばらくすると、木の根元に見知らぬ生物が見えた。
色は茶色っぽいのか緑っぽいのか良く分からない色で、なんだか後ろが透けて見えるようで存在感が薄い。
三頭身ぐらいの身長。
目と口はあるが、鼻はよく分からず、
目と口も薄らとして認識し難い。
髪の毛はない。
首を傾げてこちらを見ている。
とりあえず「テイム」してみた。
<木霊をテイムしました。>
頭の中にメッセージが流れる。
木霊は嬉しそうにしているようにみえる。
(ヒロトだ。宜しくね。)
雌で名前が無かったので、名前を『レイ』とした。
(レイは何が出来るの?)
(植物と・・・一体化・・・。)
レベルが低いとあまり有効なスキルは無いようだなぁ。
(始めに見たとき、後ろが透けて見えたんだけど、今はしっかり見えているね)
(・・・よく分からない。)
ん~、認識阻害のスキルかな?
話は苦手みたいだ。
まあ、スキルの確認は後でするとして、他にも仲間を探さないと・・・・・。
その後また森を歩き始めたが、レイは歩くのが遅く、すぐ離れてしまうので、近くにあった蔦の様な植物と一体化し左手に巻き付いてもらった。
スラオは左肩に飛びつき、くっついた。
白蛇は右足の横を歩いて?・・・にょろにょろとついてきている。
そのまま歩き始めた。
タイトルに第○話を追加しました。
4/28 0:17誤字修正しました。