第196話 VS南の王国(その2)
南の王国の三つの勢力が樹海帝国に進軍してきた。
西のモリー公爵。
中央のオダーン侯爵。
東のタキーダ辺境伯。
タキーダ辺境伯の軍は既に大自然に進軍しており、迎撃のため樹海帝国の大自然から各領主が迎撃の軍が向かっているので良しとする。
オーダン侯爵の軍は南の小国群を踏破して、砂漠を越えないと樹海帝国に入れない為、まだ時間的な余裕がある。
問題はモリー公爵軍。
モリー公爵軍が向かっているのは、南の小国群の西部。
そこには飛び地でヴァンスの国とアマゾネス国があるので、戦端が開かれるのが早くなりそうだ。
その為、樹海帝国にある皇帝の城の会議室に関係者といつものメンバーを呼んだ。
いつものメンバーは、俺、皇帝のヒロトと皇后である応龍のハク、そして14人の皇妃達。
霊亀のリザ。
麒麟のコボミ。
精霊王で世界樹のレイ。
天使のアリア。
鳳凰のハピ。
ダンジョンマスターで異世界転移者である吸血鬼真祖のヒナ。
悪魔バエルのスパ1。
不死王のルシー。
ダンジョンマスターで異世界転移者である魔女のサクラ。
魔法国女王である魔女のウィーラ。
勇者で異世界転移者であるエルダーリッチのユイ。
ダークエルフ国女王であるダークハイエルフのグレイア。
将軍である亜神ペナンガルのビー1。
砂漠地域の領主であるキラーアントエンプレスのアンナ。
それから関係者の5人。
南の小国群最西部のヴァンダール国を納める吸血鬼真祖のヴァンス。
同じくヴァンスの東隣のアマゾネス国の女王ヒポリュテ。
ヴァンスの国とアマゾネス国の間の迷宮都市から領主の三つ目族アキルイ。
その迷宮のダンジョンマスター魔神パズズのバズ。
ダンジョンポイントを取得させるため、迷宮に常駐していた樹海帝国将軍である剣聖オニバル。俺の剣の弟子だ。
オニバルは希少種の『アンデットナイトマスター侍』だったが、いつの間にか悪魔キマリスに進化していた。
悪魔キマリスは勇猛な戦士黒い鎧に身に纏う。
黒い鎧の姿は前と変わらないが、絶大な迫力と圧倒的な魔力をうちに秘めており、腰には黒い日本刀を差している。
そして8本足の巨大な黒い馬の魔物スレイプニルに乗っていた。
流石に城内には騎乗したまま入れないので下馬して会議に出席だ。オニバルが俺に最上級の礼のあと会議室の椅子に座る。
全員着席して無言で俺の言葉を待つ。
「この度は緊急の呼び出しに集まってくれて有難う。
さて、聞いていると思うが、南の王国から3勢力がそれぞれ樹海帝国に進軍している。
その中で西より北上しているモリー公爵軍の対応の為、集まって貰った。」
ヒナ「オニバルがささっと行って殲滅すれば終わりでしょー。」
グレイア「私が行きましょうか。」
「通常ならそうなのだが、樹海帝国の戦力をモリー公爵が知らないはずが無い。その上で攻めてくるのだ。何か裏がありそうだ。後は折角迷宮を移動したので、どうせなら迷宮の大地の上で戦闘を行い、ダンジョンポイントも稼ぎたいかな。」
樹海帝国のヒナが管理している迷宮は、世界樹を取り込んでからダンジョンポイントを使っても使っても増える一方なので問題ないが、バズが管理している迷宮は通常の迷宮だ。
経験値の多いオニバルの軍隊を常駐しているとはいえ、ダンジョンポイントが潤沢にあるとは言えないので、この際ダンジョンポイントもGETしたい。
ヴァンス「俺の軍とヒポリュテの軍を南の王国とヴァンダール、アマゾネス国の国境に展開して迎え撃とう。
バズ、そこまでダンジョンを延長出来るか?」
バズ「オニバル将軍の軍隊に駐留していただいているので、ある程度ダンジョンポイントが溜まっている事から問題ありません。」
「それが最善かな。ダンジョンを展開していれば、いざとなったらオニバル軍とダンジョンの魔物を出撃できるし。」
ヒポリュテ「ヒロト様、有翼人の国と他に近隣の数国を我が国の属国としております。属国と南の王国の国境に軍を展開していただきたいのですが、お願い出来ますでしょうか?」
「ああ、そう言えば属国化を承認していたな。
バズ、南の王国と小国群の国境までダンジョンを延長出来るか?」
バズ「出来そうだと思いますが、やってみないと何とも言えません。」
「んじゃ、一端ダンジョンが延長出来る箇所に全部隊を集結して、ダンジョンを延長しながら進軍だな。」
バズ「承知しました。」
ヒポリュテ「畏まりました。属国からも軍を派遣させます。」
「バズ、先ずはダンジョンの延長を進めてくれ。」
バズ「はい。承知しました。」




