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魔物使いの異世界大陸平定記  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海
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第17話 ガリア町脱出

商会に戻るとアキートが待っていて、一緒に夕食を食べることになった。


ハクとレイも人化し、商会の近くにあるレストランに入った。

ハクとレイも外食をしたいと言っていたので一緒にね。


レストランの個室に入るとアキートが話し掛けてきた。

アキート「レイクとアリアがまだ戻って来ないんですよ。」


「盗賊捕縛を報告し、報償金と奴隷売買の代金を貰うだけだよね。」


アキート「ええ、そうです。こんなに時間がかかる事ではないのですが・・・。」


(コボミ、衛兵詰所の様子を探ってくれ。)

コボミ(承知しました。スパ1の小蜘蛛を派遣します。)


「仲間に詰所を調べて貰う事にします。」

アキート「有難うございます。」


ヒナ「アキートさん、奴隷商に行ってみたいんだけど、伝はありますか?」

アキート「この町の奴隷商は1件だけですが、知り合いなのでご紹介を兼ねてご案内します。」

「有難う。この後、寄ってみましょう。」


その時、コボミから念話が入った。

コボミ(スパ1から冒険者ギルドの報告があります。)

(有難う。報告を聞こう。)


スパ1(明日実施予定だった樹海のゴブリン討伐が延期になりました。)

(え?明日の予定だったんだ。)


スパ1(理由は討伐隊長だった元Aランクの副ギルド長と主要戦力だったCランクパーティー「深紅の剣」が行方不明になった為です。)

(あら、もろに俺が原因だ、あの強盗パーティーは「深紅の剣」って言うんだ。趣味悪い名前だし雑魚なのに主要戦力って笑うしかないね。)


スパ1(深紅の剣の行動は目に余るものがありましたが、討伐に不参加になると困るので、明日の討伐までは自由にさせていたようです。)

(やっぱりギルド黙認だったんだね。)


スパ1(強盗した後に副ギルド長が現場を押さえ、それを理由に討伐で無理をさせる計画だったようです。)

ヒナ(最悪!目付きがキモかったんだから。)

(あまりこの町に長居しない方が良さそうだ。)


スパ1(それからガル村のゴブリン襲来ですが、こちらもギルドの企みでした。)

(そっちもかよ。)


スパ1(Cランクパーティー「漆黒の翼」・・・主が倒したパーティーが、ゴブリンの群れを誘導してガル村を壊滅させ、それを理由に領主の騎士団にゴブリン討伐の協力を貰う計画でした。)

(うわ~。酷すぎる計画。村人の命を何だと思ってるんだ!)


スパ1は凄いねー。やっぱ諜報活動にも力を入れた方がいいな。


スパ1(計画は全て元Sランクであるエルフのギルド長「災厄のゼータ」がたてていました。時期不明ですが、次に実施する樹海のゴブリン討伐は災厄のゼータが討伐隊長になるそうです。簡単ですが報告は以上です。)

(報告有難う。ふむ、本当に災厄なエルフだな。引き続き調査してくれ。)


スラオに風魔法で部屋の外に声が聞こえないようにしてもらい、アキートにスパ1からの冒険者ギルドの報告を教える。


アキートは、絶句・・・。

アキート「冒険者ギルドの所為で、私は死ぬところだったのですね。」

「そう言う事だね。」


アキート「不味いです。深紅の剣と副ギルド長がヒロトさん達を追って行方不明になった事を、ギルドが知っているとしたら、ヒロトさん達を探しているはずです。」

「そうだね。この町に長居はできない。アキートさんと一緒に町に入った事が分かられると、アキートさんも危ない?」


アキート「危険です。領主と冒険者ギルドは繋がっているから、私とヒロトさんの関係もすぐ分かるかも知れません。」

「領主にも密偵を派遣しましょう。」

コボミ(承知しました。密偵小蜘蛛を派遣します。)


その後、夕食は早目に切り上げて急いで奴隷商に向かう。


奴隷商に到着。

石造りの建物。2階建て。

地下もあるらしい。


奴隷商は長い黒髪。

身長は低く160cmぐらい。

小太り。暗い雰囲気。

黒いローブを着ている。


奴隷商「いらっしゃい。」

アキート「久しぶり。」


広い綺麗な部屋に通された。

応接室のよう。

謎の壺や絵画を飾っている。


アキート「景気はどうだい。」


奴隷商「樹海に入るのが難しくなっているから、奴隷が極端に少ないので、商売にならないよ。この町から撤退も考えているくらいだ。」


アキート「今奴隷は何人いる?」

奴隷商「10人だ。」

アキート「全員見せてくれ。」


奴隷商は部下に奴隷を連れてくるよう指示した。


奴隷が次々と部屋に入ってくる。


ドワーフ3人。

ほほう、3人ともに鍛冶スキルをもってるねー。

全員男。

年齢は10代、20代、60代かな。


獣人2人。

兎の女の子と虎の男の子で幼児。

震えている。

2人とも5才くらいかな。

スキル無し、未来に期待か。

ヒナが欲しがりそうなので買うのはほぼ確定かな。


小人ホビット3人。

全員年齢不詳。性別不明。

小さいおじさん?おばさん?

料理のスキル持ち。

裁縫のスキル持ち。

大工のスキル持ち。


ダークエルフ1人。

女性。セクシー系。

錬金のスキル持ち。

20代に見えるが、エルフ系統は年齢不詳だからな~。


リザードマン1人。

男。20代。

体格がいい。

スキル無し。


突然リザードマンがハクに向かって叫んだ!

リザードマン「姫!ハク姫!」

ハク「あちゃ~。」


ハクはリザードマンを向いてウィンク。

右手人差し指を立てて口許へ。


ハク「ヒロト、この人買ってー。」

ヒナ「私は獣人買ってー。」

「OK、全員買うよ。」


奴隷商「え、良いんですか?撤退出来るから嬉しいですが。」

アキートに金額交渉をお願いして手持ちの金貨半分と、残りは魔石で払った。


奴隷商の契約魔法で俺の奴隷に変更。

スラオ(魔法解析、スキル、契約魔法、覚えた。)

おお!いいね!

スラオもレベルアップしたら会話も少し上手くなったね。


ハク姫が気になるが、色々急がないとヤバい事があるので、奴隷商をでて奴隷と拠点に転移。

「ハク、姫の件は後で確認だよ。」

ハク「うん、全部話す。」


奴隷とヒナを拠点に残して、ヒナに取りあえず丸投げだ。

ヒナは獣人の子達をモフモフして満足そうなので問題無しだ。


その間、アキートは商会を畳む準備をしていた。


使用人に希望により、退職金を渡して次の仕事を探して貰うか、一緒に逃げるか選択してもらったらしい。


スパ1から緊急連絡。

スパ1(衛兵の一団がアキート商会に向かってます。重要参考人として同行を求める名目で詰所につれていき、冤罪でアキート商会の財産没収するそうです。)


うわ~。権力がある人は怖いわー。

アキートにその事を伝える。

アキートを拠点に誘ったら、即決で来ることになった。


ヒナにアキート商会の建物が入るスペースを、拠点の地下3階に作って貰う。


「よし、ハク頑張ってね。」

ハク「え、これ(アキート商会建物ごと)運ぶの?」

「そそ。」

ハク「うう~。頑張る。」


衛兵の一団が向かって来るのが見えた。

アキートは焦ってる。

アキート「ヤバい、ヤバい」

だが建物ごと全員転移。

アキート「えっ!ここどこ?」


衛兵さん達もビックリしてるだろうなー。


ビックリ顔をちょっと見たかったが、アリアとレイクが心配なので、スパ1に状況確認。


スパ1(アリアさんとレイクさんは、捕まって地下牢に入ってます。あと5人ほど同じ傭兵団の人も一緒にいます。)


よし、救出だ。


臨戦態勢。

右手ハク、左手レイ。

腰にムラマサ、鎧の中にスラオ。


コボミパーティーも一緒にガリア町に転移。


スラオはマジックスライムワイズに進化して闇、光、氷、雷の魔法も習得している。


闇魔法の隠蔽で身を隠し。

衛兵の詰所に侵入。

衛兵達の大分部はアキート商会跡地にいるので、詰所にいる衛兵は少ない。


地下牢まで行く。

地下牢の見張りはスラオの雷撃で気絶。

スラオさんいつもありがとう。


地下牢の前で姿を表す。

「アリア、レイク!大丈夫か。助けに来たよ。」


アリア、レイク「ヒロト!!!」

傭兵「君がヒロトかい、アリアとレイクから話は聞いたよ。」


アリア「ヒロト、ごめんなさい。報奨金も奴隷売買の代金ももらえなかった。盗賊が持ってた魔剣が無いと認めないと理由にならない難癖をつけられて、傭兵団の仲間まで捕まって、ヒロトの事少し話ちゃった。」

「いいさ、アリアとレイクは悪くないよ、悪いのは衛兵達と多分領主だ。」


取りあえずこの牢は斬る!

ムラマサを抜刀しながら薙ぎ払う。


鉄格子が切断される。

アリア達を牢から出す。


このまま逃げるのは、納得いかないなぁ。

(スパ1、詰所の金庫の在りかは調べた?)

スパ1(バッチリです。)


(よし、金庫ごと持って来れるかい。)

スパ1(闇魔法の影収納で持ってこれます。)

(いいね!頼んだ。)


「アリア、レイク逃亡先のあてはあるの?」

レイク「逃亡先のあてはないんだ。」


「じゃあ、うちにおいで。」

皆で拠点にGOだ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新規加入メンバー


アリア

 種族:人間


レイク

 種族:人間


傭兵団メンバー他5人

 種族:人間


アキート

 種族:人間


アキート商会使用人数名

 種族:人間


奴隷ドワーフ3人

 種族:ドワーフ


奴隷獣人2人

 種族:獣人


奴隷小人3人

 種族:小人


奴隷ダークエルフ

 種族:ダークエルフ


奴隷リザードマン

 種族:リザードマン


小蜘蛛数名

 種族:小蜘蛛?

タイトルに第○話を追加しました。


いつも読んでいただきありがとうございます。


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