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第18話 正式名称になりました!

まぁ、右腕がでっかい騎兵槍だから・・・、らしいっちゃらしいんだよね。

主待つ騎士<ナイト>。

でも俺そんな事知らないから加速の化け物機<アクセラレーター>って名称つけちゃったんだよねぇ・・・。

「いいじゃない。加速の化け物機<アクセラレーター>。」

あ、レアイナ。

「この子もどうせならご主人様に新しい名前つけて貰いたいでしょうし。」

うーん、そんなもんかね?

「そうよ。」

それと不思議な事がある。

こいつのフレームから装甲ってさぁ、ありとあらゆるものが未知の金属なんだけどどうやって生産するんだ?

装甲板とか騎兵槍の修繕とかどうするんだ?

俺の鬼神や闘神とかの方がまだ運用性があるぞ?

「それが不思議な事に生産ラインだけは確保されてるのよ。」

はい?

「素材は間違いなく惑星イウーロの金属なの。現在流通している金属から作ることが出来る合金よ。合金の生産、部品の型取り、あらゆる工程をこなす工場がイウーロ入植当時から存在するのよ。勿論今もこの工場は稼働しているわ。ただ、これが不思議な事に主待つ騎士<ナイト>以外の機体に流用しようとすると途端に金属の強度が一般流通している物よりも落ちるのよ。」

なにそのオカルト!?

「ね? 不思議でしょ? そんな気味が悪い機体だから乗り手がいなかったの。でもそれでもヨシト程じゃなかったけど乗れそうな人が今までもいたそうよ。その人たちは口々にある言葉を言ったそうなの。」

やな予感だよ・・・。

「人の意思を感じるって。」

やっぱり嫌な予感が当たった!

なんだよそのおっかない設定!

次、乗れないじゃないか!

「オーバーホールしても人の姿なんかどこにもなかったし気の所為だってことになったんだけどそれでも気配を感じるって皆怖がって乗るのを止めるか精神がまいっちゃって病院に行くかで倉庫の奥に追いやられたの。で、埃を被っていた所を見つけてひょっとしたらヨシトなら乗りこなせるんじゃないかと思って家に配置してもらう様に要請を出したらすんなり通ったのよ。」

聞きたくなかった! そんな裏話!



『ヨシト様。お客さんですよ。』

・・・・・・。

『居留守使っても無駄ですよ。』

・・・・・・。

『だから無駄だってすってば!』

・・・・・・。

三か月ぶりにイリーナとイチャイチャラブラブ出来ると思ったのに・・・。



演習場の格納庫に行くと記憶にない年季のいったおばあちゃんがおりました。

挨拶しようとしたらいきなり言葉をかけられた。

「あんたがこの子の新しいご主人様かい?」

この子と言って加速の化け物機<アクセラレーター>を指さす。

ご主人様か分かりませんけどパイロットとしては登録されてます。

「ふーん。男の純血種なんて女を侍らかして働かないのが常だと思っていたけど変わり者もいたんだね。それとも女におんぶに抱っこかい?」

何で僕はいきなりディスられてんでしょう?

「あんた、名は?」

ヨシトです・・・。

「どうもこう・・・、如何にもな名前じゃないねぇ。改名したらどうだい?」

この名は俺の親から貰った数少ない財産だ! 侮辱するな!!

「・・・気骨はあるようだね・・・。」

用が無いのであればお引き取りいただけませんかねぇ!

「用はあるよ。アタシの名はヴァーヴァ。知ってるかもしれないがこの子はちょっと特殊でねぇ。装甲やらフレームやら部品の製作を一手に引き受けている。まぁた突っ返されたらかなわないから今度の乗り手がどんな奴か見に来たって訳さ。」

左様で・・・。

「ところでこの子のスピードはどんな塩梅だい? 推進器の六割くらいは使えるようになったかい?」

いちいち言葉が鼻につくなぁ!

三か月かかったけど推進器を全開にして突貫することは出来るよ!

訓練だけじゃなく実戦も経験済みだ!

「!?」

何かご不満でも?

「データを見せておくれ。」

軍事情報をおいそれと簡単に見せれるか!

見たいなら正式な手順を踏んで書類として取り寄せろ!

あんたの立場ならそれも出来るだろ!

「ケチくさい男だねぇ。」

ケチとかケチじゃないとかの問題じゃねぇ!

他に御用は!?

無いならお引き取り願いたいのですが!?

「だからデータを見せとくれ。」

しつこいぞ!

あんた、パイロットである俺を見に来たんだろ!?

もう、用は済んでるでしょ!?

「まぁ、確かにそうだねぇ・・・。今日の所は帰るとするかねぇ。」

今日の所って・・・、また来るつもりか!?

「ひひひひひ、また来るよ。」

二度と来てほしくねぇ・・・。



「ヨシト。昼間ヴァーヴァって人来た?」

来たよ。

「何でそんなに怒ってるの?」

俺の名前が御気に召さないとさ。

「もう! 拗ね無いの!」

そうは言うけどレアイナ! あの態度は気に入らない!

二度と対応したくない!

「それでも加速の化け物機<アクセラレーター>のメンテナンス工場の工場主よ? 会わない訳にはいかないわ。」

会いたくねぇ!!!



「また来たよ! 坊や!」

ひょっとしなくとも暇なのか?

「まさか! 他のアシガルの部品製造で忙しい毎日さ! 今日来たのはこれの内容を聞きに来たのさ。」

そう言って書類の束を俺に寄越す。

加速の化け物機<アクセラレーター>のデータ集だ。

他にもいくつかの承諾書にサインがしてある。

「今日は一日いっぱい話に付き合って貰うよ!」

イヤァァァァァ!! 



「ふむ。中々充実した一日だったよ。」

このババぁ、どんだけ元気なんだよ!

三時間も四時間も喋りっ放しだったぞ!

根掘り葉掘り聞きやがって・・・。

「何だい? 疲れた顔して?」

主に貴女の所為です・・・。

「そういやあの子をアクスとか呼んでたけど名前を付けたのかい?」

こっちの方で勝手に加速の化け物機<アクセラレーター>って付けたんです。

「だから愛称でアクスかい?」

ええ。そうです。

「ふむ、悪くはないねぇ。いつまでも古い名前やあの子とかこの子呼ばわりも何だ! 加速の化け物機<アクセラレーター>を正式名称にしてアクスを愛称にしようじゃないか! 工場の方にも伝えとくよ!」

御気に召していただき何よりです・・・。


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