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第11話 寂しい思いなんてさせません!

周りには人の気配はない。

イリーナさんはすんごく真剣な表情です。

どちらかと言うと告白イベントよりサスペンス物の終盤の謎解きの雰囲気があるのはなぜですか?

・・・まさか! 俺、また、気が付かない地雷踏んでた!?

その可能性が大だよ!?

誰だよ!? 大丈夫なんて言った馬鹿は!?

少なくとも俺は好きですよ!?

今までも好かれてましたよね!?

でもイリーナさんがこの地雷を踏まれて俺の事大っ嫌いになる可能性も極めて高いよね!?

どうしよう!?

とりあえず謝ろうか?

でも、何の事で謝ればいいんだ?

逆に怒られてより一層嫌われたら俺生きてけねぇよ!?

ホント誰か教えてぇぇぇぇ!



どうしよう!?

俺の事、呼びつけておいてイリーナさんさっきから一言も発しようとしないよ!?

これって本格的にヤバい?

マジで嫌われる五秒前?

うそん!? 俺に心当たりって無いよ!?

でも低気圧並みにどんどん機嫌が悪くなっているように感じるのは何故でしょう!?

思い切って俺から声をかけてみるか?

でも、バッサリと「ただの友達」とか言われたら俺立ち直れねぇ!!

・・・えーい! 勇気があってナンボのもんだ!

思い切って俺の方から告ったれ!!



「イリーナさん!!」

「!! ひゃい!!」

ひゃいだってよ! 可愛すぎ!! もうお持ち帰りしたい!!

「お、お、俺の事呼んだのってひょっとして俺なんかまたした?」

ちがーう! 何聞いたんの!? シッカリしろよ俺!!

「そんな! 何もしていません!!」

ほら、何もしてないって! どうすんの! 俺!! どう責任・・・。

・・・え? なにもしていない?

・・・・・・・・・。

えーと、じゃあ、イリーナさんはなんでそんなに泣きそうな顔してこちらを見てるんでしょうか?

「イリーナさん、俺に何か出来る事あります?」

「! え、え、え、えっと・・・。」

やっべぇ! これこそ地雷だ!!

イリーナさん、目に涙が浮かんでいる!

俺、どうするの!? どうするの!? ホントどうするの!?

世のイケメンたちはこんな時なんていうの!?

二度と石投げないから教えてイケメン先生!!



「ゴメンナサイ!!」

そう言ってイリーナさんはいなくなりました まる



「イリーナ! 昨日何があったの! ヨシトさん死んだ魚の様な目をして仕事してるわよ! ・・・ってあんたはあんたで何でそんな泣きはらした顔でいるのよ?」

「・・・・・・昨日、ヨシトさんを呼び出したの・・・。」

「!! ついに告白したのね!! って、そしたら何で貴女は泣きはらした顔をしてるか分からないわね。フラれたって可能性はゼロだし、ましてやフッたなんて可能性はもっと無いだろうし・・・。」

「・・・・・・・・・。」

「・・・ちょっと! まさか貴女フッタの!?」

「呼び出したまではいいけど何を話したらいいか分からなくなって気が付いたらゴメンナサイって言って回れ右してた・・・。」

「おバカ! ヨシトさんホントに死にそうな顔して仕事してるわよ! 今夜もう一回呼び出しなさい!」

「呼び出してなんて言うのよ! 一目惚れしましたなんて言って信じてもらえるわけないじゃない!!」

「少なくとも今よりはマシよ! おバカ!」

「エクリア姉さん、イリーナ姉さん、手遅れかも?」

「セリーナ! 縁起でもない事言わない!」

「だって、ペテレーネさんやティナさんと一緒に出かけたわよ?」

「!!!!! うっ、うっ、うっ、う・・・。」

「そんなに泣くくらいならちゃんと告白すればいいじゃない・・・。」



ある晴れた昼下がり市場へ続く道〜。

荷馬車がゴトゴト仔牛を連れて行く〜。

「あのー、ヨシトさん? 大丈夫ですか?」

「止めなよ。ペテレーネ。どう見ても重症じゃない・・・。ドナドナ歌う位なんだから・・・。」

ホントねもうどうでもよくなった・・・。

なんか張り合いが無いというか・・・。

俺ってこんなにメンタル弱かったけかな。

・・・イリーナさん、どうしてっかなぁ。

憂鬱・・・・・・。



「責任取りなさい。」

「・・・・・・。」

「呼び出しといてゴメンナサイは残酷すぎます。」

「・・・・・・。」

「今日も死んだ魚の様な目をしてましたよ?」

「・・・・・・。」

「一目惚れでも好きな事には変わりないでしょ? 何で逃げちゃうぁなぁ。」

「・・・・・・。」

「艦長室にいるそうだから今度こそ告白っつうか子作りして来い。」

「ちょ! こ、こ、子作りなんて・・・!」

「・・・今日中に事の決着がつかない場合本気で私ヨシトを落とすから。」

「!!!!!」

「分かったら返事!」

「・・・はい・・・。」



再びのじっごーく!!

またお呼び出しですよー。

イリーナさんから呼び出しですよー。

前回なんも無いのにゴメンナサイされたヨシト君がまた呼び出されましたよー。

・・・・・・俺ってこんなにも嗜虐的だったけ?

やべえな。

俺、多分人生で今一番参ってるわ・・・。

人好きになるってこんなにも苦しくて辛かったんだ・・・。

イリーナさんに何かしてあげたいけど今の俺だと届きそうもねぇし・・・。

逆に迷惑になりそうだし・・・。

ホント人を好きになるって難しい・・・。

だから俺、誰とでも必ず一定の距離置いてたのかなぁ。

もう砕かれたけど俺の気持ちは伝えとこ。

んで、ちゃんと玉砕して次に進も。



「あっ・・・!」

イリーナさんこっちに気が付いた。

うーん。イリーナさんの顔色すごく悪い。

なんか何日も寝てないみたいな感じ。

なんで?

とりあえず俺も辛いから告白してさっさと帰ろ。

イリーナさん、俺、イリーナさんの事好きでした。

好きになって御免なさい。

出来るだけ声かけない様にします。

出来るだけ視界に収まらない様にします。

出来るだけ話さない様にします。

出来るだけ俺の声が聞こえない様に配慮します。

好きになって御免なさい。



「謝らないでください! ヨシトさんが謝る必要は何もありません! そんな悲しい事言わないでください! 声を聞かせてください! 目に入るところに居てください! いっぱい話をさせてください! 声が届くところに居てください! 貴方が! 貴方が好きだから! 貴方が好きだから! 貴方の事が好きだから! そんな悲しい事を言わないでください! 寂しい思いをさせないでください! 貴方がいないと寂しいです! たった三日会えなかったことが辛かった! たった三日声が聞けない事が辛かった! この三日貴方の事しか考えられなかった! 会えない事がこんなにも辛いなんて知らなかった! 寂しくて死にそうになりました!」



イリーナさん・・・。

俺、自惚れて良いですか? イリーナさんに愛されてるって自惚れていいですか?

俺、一歩。勇気を持って踏み出します。

そこに居てくれますか?



イリーナさん、捕まえた。



「初めて会った時から好きでした。」



ずっと傍に居てください!

寂しい思いなんてさせません!

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