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異世界へお引っ越し!  作者: にんにん
第六章 もうすぐ夏休み
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白露の仕事が好調なのは?

 全滅、それが辺境の村を襲った国の軍隊の末路だった。


 「何があった?」


 「はっ、どうやら国境付近の村が罠を大量に仕掛けていたらしく、その上凄腕の傭兵が我が軍の後方との連絡手段を全て潰していたらしく相手の軍隊と戦う頃には既に」


 「力尽きていたか、しかし何故だ、いくら何でも我々の軍が小さな村が雇う程度の傭兵にそこまでの被害が」


 報告を受ける軍の大将は不思議だった、何故精鋭である自分のとこの軍隊がその程度の傭兵にいいようにやられるのかと


 「そりゃー、あれやろ」


 不意にその場に居る誰とも違う声が


 「俺より弱いからだね、そしてその弱い奴らに俺は手加減もしないよ」


 初島天空、彼は最強の傭兵であると同時に


 「き、貴様何奴! ぐぁ!」


 天空はその場に居る全ての要人の命を刈り取る。


 「これであの村は安全やろな、これで俺のお仕事は完璧だね」


 初島天空、別名無名(むな)と呼ばれる暗殺者、名前の由来は単純で誰も彼が犯した暗殺を知らない、気付けばそこに死体が存在するだけだった事から名無しの暗殺者


 「さて、少しの金も得た事やし旅を続けるかな」


 と初島天空が異世界を満喫してる頃、白露は


 「えっ? バーベキューさせろって」


 ナギからバーベキューパーティーの会場に家の庭を使わせろと要求されていた。


 「そうなのお兄ちゃん、私の家がデカイと知られてしまったのよ、そんでね部活の人達が夏のバーベキューパーティーは私の家でって決められてしまったのよ」


 「何だよ、そもそもお前の家じゃないし、勝手に決めていいもんじゃないだろ」


 白露の言い分は正しい、確かに人様の家の庭を貸せと勝手に決めるのは高校生がやるには礼儀がなって無さすぎる。


 「しょうがないの、しょうがないのよ、私の家の庭使ってって言ってしまったから」


 「お前が決めたんかい!」


 白露は話の流れで部活の先輩とかが勝手に決めたのかと思ったが、ナギが勝手に決めた事を知る。そしてナギが誘ったのなら断るのも難しいだろうと思う、なんだかんだでナギの要求を断れない程には白露はナギと言う妹に甘かった。


 「ねぇお兄ちゃんお願い、いいでしょ、ねぇ、ねえー」


 「はぁ、分かったよ、まあ別に庭を使うくらい良いけど今度から誘うなら先に俺の許可を取れよ」


 「本当、流石お兄ちゃん、ありがとう!」


 ナギは嬉しそうにはしゃぐ、それを見て白露はやれやれと想いながらバーベキューの準備をマール達にお願いする、本当に白露は身内に甘い人間だった。

 そんな光景を見ていたヨシコが


 「白露、妾もバーベキューしたいのじゃ」


 ヨシコもバーベキューをしたがる。


 「うーん、まあ良いけど」


 白露は別に断る理由も無いので承諾する。それを聞いて喜ぶヨシコと露美

 

 「わーい、バーベキュー久しぶりですー」


 「わぁ、なんだ露美ちゃんいたのかよ」


 「はい居ました先生、今日は肉を食いまくるのです、さあ買い出しに行きますよヨシコちゃん」


 「おう、行くのじゃ露美よ」


 「あっ、私も行く、それじゃあお兄ちゃんみんなが来るのは明日だから」


 そう言って三人が車に乗り肉の買い出しに行く、白露はみんなの行動の速さに驚くが楽しそうで良かったと仕事に戻る。

 白露は仕事部屋に戻る。現在の仕事は新作の小説とオリジナル映画の脚本、いつの間にか脚本を頼まれるようになっていた。


 「ふぃー、なんか仕事が仕事を呼ぶようになって来たな、嬉しいけど大変なんだよな」


 白露は仕事が嫌いでは無いのだが、流石に増えすぎた仕事量にどうにかしたいと思っていた、思ってはいるが仕事を断ると仕事が無くなるのではと言う恐怖も持っていた、執筆業ならではの悩みである。


 「しかしこの家来てから仕事が順調になって金が唸るほど入って来るようになったな、座敷童でも住んだんのかな、なーんてね」


 フラグである、こんなこと言われたら座敷童が出て来てしまうでは無いかまったく


 「おじさん、遊ぼ?」


 「ふぁっ!」


 白露は不意に聞こえて来る子供の声に驚いてしまう、そして椅子から転げ落ちてしまう。そこで


 「あはは、引っかかったお兄ちゃん、座敷童だとでも思った?」


 白露が声のする方に振り向くとそこにはナギとヨシコと謎の幼女が


 「お兄ちゃんとバカだな座敷童なんているわけないじゃん」


 そう笑いながら喋る妹に怒りが湧いてくることはない、何故なら白露にはナギの隣に居る謎の幼女が気になるからだ。


 「おいナギ!」


 少し大声で怒鳴り気味にナギに語りかける白露


 「何よ大声出して、起こったのお兄ちゃん?」


 白露は怒ってない、ナギのイタズラなどどうでも良いほどに気になることがあるからだ。


 「怒ってない、俺は怒ってないだナギよ、ともかくそこのお嬢ちゃんを紹介してくれないかな?」


 「へっ? ヨシコちゃんの事?」


 ナギは白露が何を言ってるのか理解出来ない


 「違う、ヨシコちゃんの隣の、黒髪のオカッパ頭の女の子だよ」


 「何言ってるのお兄ちゃん、そんな子いないよ、ねぇヨシコちゃん……ふぇっ!」


 ヨシコの隣に黒髪のおかっぱ頭の和服を着た7歳ぐらいの少女がいた。


 「きゃー、誰なのその子は!」


 ナギはいきなり現れた幼女に腰を抜かす、もちろん白露はとっくの昔に腰を抜かしていた。そんな二人を見てヨシコは


 「なんなのじゃ二人とも、座敷童の富(とみ)ちゃんなのじゃ、ずっとこの家に住んで居るではないか?」


 「「えっ?」」


 座敷童の富ちゃん、ヨシコの日本での一番初めのお友達でクラスメイトであり、白露の家にずっと住み着く妖怪である。そう白露とナギ以外の住人は富の事を知っていて、なんならマールは彼女の戸籍まで用意してヨシコと一緒の学校に通わせてるのだ。


 「こんにちわ」


 可愛い声で挨拶する富


 「こんにちわ」


 なんとか挨拶する白露


 「バーベキュー楽しみで」


 「そ、そうなんだ」


 どうやら富はバーベキューをしたいから出てきたと言う、白露からすれば何がなんだか分からない。


 「おじさんのお家に勝手に住んでごめんね、でも悪い事しないからいても良いかな?」


 「えっ、あ、うん、構わないけど」


 白露は怖すぎて承諾しか出来ない


 「ありがとう」


 そう言って富はふっと消える。それを見てナギは悲鳴と共に気絶してしまう。


 「おお、富ちゃんは神出鬼没じゃの」


 ヨシコはそう笑いながらバーベキュー場に向かう。


 「ま、まじかよ」


 白露は腰を抜かして立ち上がることが当分出来なかったそうな

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