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異世界へお引っ越し!  作者: にんにん
第六章 もうすぐ夏休み
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もうすぐテスト

 夏はもうすぐとワクワクしてる学生だが、何故だか学生には夏休み前に最大の難関が待っているものである。


 「うー、期末テストなんて誰が考えたのよ!」


 ナギが頭を抱えながら勉強をしていた、自分の部屋でなくリビングで、何故かヨシコに教えてもらいながら


 「何故分からんのじゃ、XがこうなるかならYはこうなのじゃ、この式を使えば簡単に解けるのじゃ!」


 ヨシコはセンター試験の過去問をやらせても、いや国内最難関の資格試験の過去問ですら、全て満点で解いてしまうほど頭が良かった。

 そんなヨシコの実力が分かるとともにナギがヨシコに教えを請うようになって来た。そしてテスト前の今、すっかり家庭教師になったヨシコの指導の前にナギはKO寸前だった。


 「えっ、えっ、なんでそうなるのよ、分かんないよ!」


 泣きながら頭を抱えるナギ、ちなみに現在はかなり難しい応用の問題、ナギの高校のレベルを遥かに上回るものだったがヨシコにとってはどうでもいいことである。試験範囲だけなのだが、ヨシコの指導を全て理解出来れば東大も夢では無いほどに徹底されていた。


 「うへー、最近の高校生ってあんなに難しいのか、ナギの学校俺が行ったとことレベルがそれほど違わないのに全然分からん」


 白露はその光景を見ながらヨシコのチンプンカンプンの言葉に最近の学生のレベルに驚愕していた。

 ちなみにヨシコの指導レベルの高さを指摘出来るものはこの場にはいなかった、流石に白露の家の人々が優秀だと言っても日本の高校の授業がどの様なものかを知る者は少なく、知ってる者達のレベルは高いとは言えないからだ。


 「本当ですね、最近の高校生って大変すね」


 アイスを食べながら露美がやってくる、露美も一応日本で女子高生をしていた。レベルはそこそこの女子高で、名前を聞くとみんながお嬢様と呼んでくれるぐらいには名門校である。


 「大変だよね高校生は、期末なんて聞いたの何年ぶりだろ」


 「先生が高校生だったの何年前っすかね、考えるとナギちゃんと先生って歳離れてるんすね」


 「まあね、俺は両親が高校生の時の子供でね、ナギはそれからだいぶ経っての子供だったから、俺が高校生の頃だったかなナギが生まれたのは」


 「なんすか、先生のご両親が先生産んだ歳と同じぐらいに妹出来たんすか」


 「そうだよ、俺が親と同じ歳で子供作ってたら親父達はナギと同じ孫がいたんだよ」


 「へぇ、まあ先生が高校生で子供作るのは無理っすけどね」


 「なんでだよ」


 「だって先生、高校生の頃ボッチでしょ? 彼女どころか同級生の女子と話す事も出来なかったんでしょ?」


 露美は勘で言ってるが大正解である。


 「な、なんで分かるの?」


 白露は狼狽えながら答える。


 「まあ先生って見るからに残念な青春送って来たでしょうし」


 「そ、そんな事ないよ、こ、これでも大学の時は」


 「無理しないで下さい、編集長に色々聞いてますから」


 「な、なんだって!」


 白露と千歳は同じ大学の同期、そして白露の大学からの生活全ては千歳に見られて来たのだ、もちろん恥ずかしい思い出も沢山

 そんな千歳は今


 「なんだって! 天空のアホがあっちにいったかもしれないって?」


 ちなみに千歳は初島天空とも知り合いである、まあ大学のサークル仲間的な者である。


 「はい、次元の揺らぎを観測しまして、また召喚の儀が執り行われたものと見て調査しておりましたら、その初島天空と思われる人物と特定、それで調べていましたら、白露様と千歳様の」


 「千歳で呼ぶ時は様を付けるな、不自然だろ?」


 「はっ、申し訳ありません」


 基本的に白露の下に四人の四魔超である千歳達が最大級の幹部として君臨している、しかし現代日本の社会に溶け込む際に若い女性の姿にこだわる四魔超の面々が様付けで呼ばれるのは不自然過ぎるので呼び方を変えさせていた。


 「それで、調べたら天空が呼ばれてた訳か?」


 「は、はい、白露様のご友人だと聞いたのでどうしたものかと」


 白露の部下は悪魔と呼ばれるものだけでない、だが最も多いのは悪魔でその部下達は日夜白露の為に働いているのだがその主な仕事は白露の敵が日本に干渉して来た際の監視と、白露の快適な日本での生活の為の補助である。

 その中で友の少ない白露の友人が敵から勇者として召喚されたのは看過できなかった。


 「ほっとけ」


 「はぁ?」


 なので千歳の言葉に呆気にとられる。


 「な、何故ですか、白露様の貴重なご友人が」


 「ああ、まあ確かに白露の貴重な友人には違いないが、まあ白露を更に上回るアホだからな天空は、多分召喚先の人間を全て殺してるだろうな」


 「な! 何故ですか、そのような事」


 「お前達は天空の事を知らんからな、あのアホは人に従わん、そして従わなくても問題無いほどに能力が高い、驚いたものだよ、ああも恐ろしい奴が人間である事に、しかもこの日本で生まれたという事にな」


 「恐ろしいのですか? 人間が、しかも日本人が」


 「そうだよ、私が全力で戦えば負けはせんだろうが勝てもせんだろう」


 「千手様がですか?」


 「そうだよ、あいつは人の殺し方をよく知ってるし、出来ないこともよく知ってる、判断が速いからな勝てないならまず戦わないし、勝てるなら迷いがない、私が正面から戦えば先ず逃げるだろうし、私を殺せる隙を常に探るだろう、そして見つけたなら必ず私を殺すよ。

 あいつはそんな男さ、だから白露と仲良くなったのだろうな、あの方の本質と天空の本質は似ているよ」


 「それほどの者がこの地に、しかしなおさら勇者召喚は不味いのでは、まかり間違ってイーグレットの者共と戦う事になれば」


 「う、うーん、そう言われると不安だな、仕方ない私があちらに向かうとするか、お前は私の代わりに仕事をしとけ」


 「へっ? いやいや私では千歳さんの仕事はとてもとても」


 「何を言ってる、お前は確か〇〇社の社長だろ、日本最大級の出版社の」


 「そ、そうですがだからこそライバル社の仕事は」


 困った顔をする部下の悪魔さん


 「安心しろ、あそこの大株主達は大半が部下達だ、私の命令に逆らわぬ」


 「そ、そういう問題では」


 社長としての誇りが千歳に逆らおうと頑張るのだが


 「なんだ出来ないというのか?」


 千歳のすごく怖い顔を見た悪魔さんは


 「任せて下さい、臨時ですが千歳さんの仕事は完璧にやらせていただきます!」


 キリッとした顔で答える悪魔さん、その額には汗が一筋流れる。


 「そうか、なら安心だ。最近仕事を溜め過ぎていたから丁度いい、全て終わらせておけよ」


 「えっ!」


 「ではな」


 「えっ! ちょ、千歳様!」


 部下の声を無視して千歳は天空を探しに向かう、膨大な仕事を部下に押し付けて

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