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異世界へお引っ越し!  作者: にんにん
第五章 白露の海水浴
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黄金都市散策

 「うーん、俺の力では黄金が取れない」


 白露は黄金都市の金で出来た家を目の前に自分の非力を嘆いていた。


 「せめてツルハシでもあればなー、いや今から取りに行くか?」


 別に引き返してはいけない理由も無いわけだし、道具を取りに帰り、それどころか人員を持ってきても良いかもしれないと考える。


 「ここはゴブ郎達を呼ぶべきか、いきなり呼んでも大丈夫か、うーん金があればだし、どうしたものか」


 白露はゴブ郎を呼べばかなりの量金を独占できると考える。しかしゴブ郎はイーグレットの重鎮であり、今も鉄道を通すために一生懸命働いてるのだ、白露としても呼び出すのは躊躇する。

 ちなみに現在ゴブ郎は戦争中である。


 「力仕事だしな、露美ちゃんに知られたらややこしいだろな、でも既にヨシコちゃんに知られてるから関係ないのかな?」


 白露はここでみんなに内緒にして独り占めしようとしても、みんなに知れ渡るのは間違いない、それならばみんなを呼び出した方が良いのか?

 白露は考えながらある事に気が付く


 「あれ? ヨシコちゃんと亀次郎は」


 白露はアラサーにして迷子になるファインプレーをしてしまうのだった。


 「あれ? もしかして俺、迷子か」


 焦る白露、何故なら彼には帰る手段が無いのだ。


 「やばい、やばい、やばい、このままだと俺はここで野垂れ死ぬ、うおー、ヨシコちゃん! 亀次郎!」


 白露は涙目でヨシコ達を探す、その頃ヨシコ達は


 「ふむ、古代の魔導はここまで優れてあるのかの、見ろ亀よ、この書物など炎系魔法で解明されてない理論が書かれておる、これだけで一財産だがこのレベルの書がここには大量にある!」


 ヨシコは黄金都市の図書館の様な場所ではしゃぐ、彼女は魔導の名門の生まれで本人も優秀な魔導学者を自称している。なのでこの様な大量の資料に興奮せざるおえないのだ。


 「おお、亀よこれなんて大気を操ると……亀? あれ? 白露? あれ? えーっと、はぅ! 二人が迷子になってしまったのじゃ!」


 ヨシコも亀とはぐれていた、早い話が全員迷子なのだ。亀次郎は


 「ここにいれば誰か来るだろ」


 迷宮の入り口で二人を待っていた。頭の良い亀である。


 こうして迷子になった二人は黄金都市をうろつきながらお互いを探していたのだが、白露はその辺に落ちている金を拾いながら、ヨシコは図書館の中を本を読みながら探していた、うん見つかるはずがない


 「くそいないな、もっと奥に行ったのかな?」


 白露は奥にどんどん進む、この時図書館を入らずに通過する。なんで調べないのかな?


 「あそこの施設が怪しいんじゃないかな」


 白露は黄金都市で一番目立つところにある黄金の城を目指す、決して沢山黄金があるからではない、ヨシコ達を心配しての行動だ。


 「うおー、黄金の城だ!」


 金よりヨシコ達を心配する白露だった。

 黄金都市の城はまるで日本の城郭の様であった。白露は正門から入り、そこから真っ直ぐ天守に向かう事はしない


 「ふふふ、分かってるさ真っ直ぐ進めば天守にはいけないことをね、しかもいかにもこっちだよと言う大きな道ではなく、こちらの細い道こそ最短ルートだ!」


 白露はうっすらとした日本の城の知識を使い、行きやすい道は罠と思い一番歩きにくい道を選択したのだが……


 「あれ? 変な井戸しかないや」


 こちらが罠とは考えないのは警戒心が無さすぎではないだろうか、井戸から幽霊が現れる。


 「お前は我が黄金を狙うものか」


 白露の目の前に現れた幽霊は全身を金で纏った爺さんであった、歯まで金歯にしている生粋の黄金好きと見える。


 「あっ、違います、それでは」


 白露はすぐに後ろを向き来た道を引き返す。


 「そうかそれなら良いのだ、はっはっはっは



 ってなるか!

 貴様盗掘をしに来た賊だな、ええい黄金は渡さんぞ!」


 「う、うわー!」


 幽霊が大きくなり白露を追いかける、それを見て白露は全速力で逃げる。


 「待たんか! この泥棒め」


 「違います、僕は違います」


 白露が必死に逃げてると、拾っていた小さな金がポロポロ落ちる、それを見て幽霊は


 「違わんだろが!」


 「ひぃー!」


 こうして白露と幽霊の鬼ごっこが始まる。幽霊のスピードは速くないが幽霊なので障害物をすり抜けてやって来るため白露は必死に逃げなければならなかった。


 「待て! 待たんか貴様!」


 「嫌だ、殺される!」


 白露はどんどん黄金都市の奥、いや迷宮の奥に進む


 「うぉ! そっちに行ってはならん、あっ! 何もせんから待て、そっちに行っては危険だ!」


 幽霊が焦った声で白露を止めようとするのだが、白露は


 「嫌だ、騙されないぞ、そう言って止まったところを呪い殺すんだろ!」


 「そんなことせん、ワシは黄金を返してもらえれば良いだけじゃ、だからそちらに行くんじゃ」


 「へっ?」


 黄金都市は何故この様な地下にあるのか? 理由はいろいろ考えられる、一つは黄金を守る為に隠れただろう、この都市には金以外にも様々な貴重品があるのでそれも含めて隠れ住む必要があったのではと考えられるが、一番の理由は


 「そこには世界を滅ぼしかねない魔獣が封印されてあるのだ!」


 次回、白露対世界を滅ぼしかねない魔獣


 をご期待下さい。

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