防衛戦、対ホーレット軍
ゲダ=ホーレットの進軍は凄まじく、レチュピア軍では食い止められなかった。どんどん王都に向かうゲダ率いるホーレット軍、そんな彼らの前に四人の若者が
「なんで俺らが戦うんだ?」
「先生に行ってこいと言われたからかな」
「だからヒロトの奴滅茶苦茶張り切ってるね」
あまりやる気の無い三人にやる気がみなぎっていたヒロト
「うおー、やるぞー」
ヒロトの職業は勇者では無く、暗黒騎士と呼ばれる上級職、他の三人が普通の職業だった為に、なんでヒロトだけ、的な文句は出たが気にはしない
「なんか先生から凄い装備を貰ったけど、いいのかな」
「良いんじゃない、俺たち魔王様の直属の兵士になってたし」
「えっ、いつの間に」
「ヒロトが勝手に誓ってた」
「マジかよ、俺ら正義の味方じゃ無いんだな」
「だね」
フォーリンフォースのヒロト以外のメンバーは気付かない内に魔王軍に編入させられていて、現在は遊軍扱いヒロトは白露にお熱だが他のメンバーのやる気はそこそこ、しかし白露の家に住む事数日、彼らは快適な生活の為に頑張るのだ。
「日本に帰っても先生の家に居ていい約束を取ったからな、快適な生活の為に相手さんを倒さないと」
「俺ら素人だけど平気かな」
「いやゴブリンさんから手ほどき受けたじゃん、俺殲滅魔法使えるようになったぜ」
「使った後一日中寝込む奴だろ、使えねーよ」
「いやいや威力見てよ、多分あの軍隊なら楽勝だよ」
「そうなんか、じゃあ先制攻撃いっとくか?」
彼らの眼前にはホーレット軍が
「よしいっとくか!」
セイヤは魔導士から白露の配下に入ったことにより【魔導師】へと上級職へランクアップしていた、もちろん彼以外のメンバーもナイトから【ブラックナイト】、格闘家から【暗黒武闘師】にランクアップしている、ヒロトも戦士から暗黒騎士にランクアップしていただけである。
そしてセイヤは殲滅魔法をホーレット軍に向ける
「ではいきますよ」
【我ら偉大なる王よ、王の名を持って全てを滅ぼす力を見せよ、偉大なる殲滅の光を、偉大なる滅びの光よ】
【ブラック・エル・フォース】
セイヤの魔法がホーレット軍を襲う。
「暗くなった?」
ゲダは急に暗くなった状況に恐怖を感じる、これは大変危険な状況と
「全軍広がれ、大規模魔法攻撃だ、固まるなー」
ゲダの叫びにホーレット軍は慌てて展開しようとするが
「遅いよ」
セイヤのその言葉が紡がれる頃には
ドーン!
黒き光の輝きがホーレット軍を焼き尽くした。
「あちゃー、一割ほど逃したか」
セイヤはそう言いながらその場に倒れる。
「やるなあいつら!」
「倒れながら言う言葉かね、まあいいや後は任せとけ」
そう言ってケンジとミツルが駆け出して行きホーレット軍の残党掃討を、そしてヒロトは
「なんだよみんなで、俺も行くぞ!」
最近はぶられ気味のヒロトもホーレット軍に向かうのだった。
「ぐぐぐ、馬鹿な我が軍が」
ゲダは殲滅魔法から何とか身を守ったが既に壊滅状態のホーレット軍を見て死を覚悟する。そこに三人の化け物が現れる。
「やっぱり俺たちチート貰ったのかな?」
「でもゴブリンさん達には全然歯が立たないぜ」
「確かに、この世界のゴブリン強すぎだよな、まあいい人達ばかりだけど」
「人間から見た世界より魔王様から見た世界は違うんだろうさ」
「そうだな」
ケンジとミツルがホーレット軍を次々倒して行く、実を言うと死者は出ていない、殲滅魔法と言っても魔導師が行うと生死を選別できるのだ。
「なんで殺さないの?」
「なんか労働力が沢山いるから確保しろってゴブ蔵さんに言われた」
「なんだよ奴隷欲しいのかよ」
すっかり魔王軍側の思考がある彼らは別に人殺しに抵抗があるわけでは無い、今回は人材確保の為に手加減しているのだ。
「相手の大将とヒロトが対峙してるぞ」
「本当だ、じゃあ大将戦を気持ちよくしてもらう為に、周りの雑魚は俺たちでやっとくか」
「はいよ」
ケンジとミツルが雑魚を倒している間にヒロトはゲダと対面していた。
「お前が大将か」
「そうだ」
「じゃあ倒させてもらうよ」
ヒロトの軽い言葉に
「舐めるな!」
ゲダの怒り、ここに大将戦が始まる。




