フォーリンフォース返還を
「ねぇ露美ちゃん」
「なんですか先生」
「あのさ、映画ってどうなってるかな?」
「いま撮影ストップしてますよ」
「えっ! なんで?」
露美は庭で遊んでるヒロトを指差し
「あれがこっちにいるんで撮影出来ないんです」
「な、な、なんだって!」
白露はヒロトがこちらにいるデメリットをようやく理解したのだ。そして緊急会議が始まる。
「フォーリンフォースを日本に返さなきゃいけない」
白露家のリビングで行われる家族会議、今日の議題はフォーリンフォース帰還問題である。
「先生、俺としては別にこの世界にいても」
「ダメだよ、君はヤマト役なんだよ、今俺の映画が撮影ストップなんだよ」
白露は完全に自己中全開でヒロトに告げる。
「本当だ、ヒロト帰らないと大城先生の映画撮れないじゃん」
「あーあヒロトがこっち来たから大城先生の映画が」
「ぶっぷ、ヒロト、先生に迷惑かけすぎだな」
フォーリンフォースの三人がヒロトを責める、ヒロトは泣きそうな顔で
「すみません先生」
と謝ってくる、ヒロトは純粋な白露のファンなので迷惑をかけてる事に真剣に悩んでいた。
「いや、いいんだよ、ヒロト君が悪いんじゃないんだから、ヒロト君は被害者なんだよ」
白露はヒロトを必死に慰める、そんな状況にナギは
「お兄ちゃん、最低!」
「先生最悪です」
露美まで
「いや、違うよヒロト君を責めたい訳じゃないよ、俺は君達を日本に返してあげたいんだよ」
白露は必死に言い訳する、その言い訳に
「難しいですね、次元を超えるだけの力はあなた方に有りません」
ラスティの言葉に項垂れるヒロト「やっぱり迷惑を」とか呟いてる。
「ら、ラスティそこを何とか、何とか無いかな?」
「そうは言われても次元転送なんて出来てたら苦労しません、そもそもそいつらを呼んだのは、そこの人間でしょ」
ラスティはレチュピアのお姫様を指差す。
「はぅ、あの、その、すいません」
そろそろお姫様では面倒なので、名前を決め……紹介する、彼女は【マイ=レチュピア】と言う
「マイ姫がこちらに呼んだの?」
「いえ、我が国には伝わる宝具を用いて」
「宝具?」
「エルサチアの天靴と呼ばれる物で」
そうマイ姫が語った時に、怖い顔でマールがマイ姫の目の前に
「人間、エルサチアの天靴は偉大なる魔王様の防具、どこでそれを手に入れた!」
「ひぃ!」
マールの表情がよほど怖かったのか、すこし漏らしてしまうマイ姫
「早く喋りなさい、まだ生きていたいのなら」
「は、はい、エルサチアの天靴は代々我が王家に伝わる物でして、その出自がどこにあるかまでは」
ガタガタ震えながらマイ姫喋る、マールは答えが気に入らないのかマイ姫を睨みつけるが
「マールダメだよ、そんな怖い顔しちゃ、スマイル、スマイルだよ」
そんな白露の言葉に、マールは白露の方に振り返り満面の笑みで
「申し訳ありません、この人間が偉大なる宝具を愚かにも所持していると言うもので」
マールは内心怒りの感情で占めているが白露前では決して表さない
「まあ昔に何があったか知らないけど、大切なのは今なんだよ、とりあえずそのエルサチアの天靴を使えばヒロト君たちを返せるのかなマイ姫様」
白露は一応外交官だと思ってるマイ姫には敬称を付ける。
「申し訳ありません、私にはレチュピアの学者なら私より詳しく」
「そうなんだ、じゃあ行こうか」
マイ姫は白露の言葉にビックリして聞き返してしまう
「えっ! なんて白露様」
「いや、そのエルサチアの天靴を使えるかレチュピアに行かなきゃ、ね」
「はいー」
マイ姫はレチュピアが滅びたらどうしようかと思い過ぎて気絶する。彼女はこれからも魔王に振り回される可哀想な人間になるだろう。




