ババ抜きで
「白露様が二階なら私も」
「私もよ!」
再び混乱するかと思われたが
「うるさいのじゃ、もう良いのじゃここはゲームで決めるのじゃ、決定なのじゃ」
「「「えっ!」」」
ちなみにヨシコは最近ポーカーのルールを覚えてやりたくて仕方ないお年頃だった。
と言うわけでポーカーで決めるのかと思いきや
「ババ抜き?」
「そうポーカーのルール知らない人多いから」
「むぅ、それは仕方ないのじゃ」
「ごめんねヨシコちゃん、みんな知ってる奴じゃないとダメだから」
こうして始まったババ抜き、しかし人数が多いので予選を開催する事に、そして何故かフォーリンフォースも参加する。
「テレビ映るとこが良いよね」
「実家より広いし」
「地下は良い」
ちゃっかり参加する面々、ルールは敗者には決定権が無く勝者が自分と白露の部屋を決められるものである。
「なんで俺だけ決定権ないの」
人気者は大変である、白露は審判にババ抜きに必要なのかどうか分からないが不正しないか見なければならない
「では予選1組始まるよ」
1組はケンジ、マール、ペス、露美である
「ふふん、ババ抜きの露美ちゃんとは私のことよ、えい!」
露美はババを引く
「ギャフン」
「ははは、ババ抜きならこの俺ケンジ様の出番だ!」
ケンジはババを引く
「おっふ!」
「あはは、ババ引いてる!」
1組は順調に運んでいる。2組はミツル、千歳、ラスティ、亀である。
「って亀がいる、亀ってババ抜きできるですか?」
「大丈夫や、おらも良い部屋欲しいねん、具体的にはあそこの池を狙っとる」
亀の狙いは白露家の庭にある池である、日本庭園と呼べる立派な庭でそこに流れる川は情緒を感じる。月3回庭師さんが来ている。
「まあいいや、よしやるぞ!」
2組亀の圧勝であった、何故か
3組はヒロト、ナギ、エリス、ミーコである。ここはナギの圧勝であった、ミーコは遠慮するし、エリスもナギを勝たせる、ヒロトも遠慮した為に何事もなくナギが勝った。
「ふふふ、流石私」
ナギは実力と思っていた。4組はセイヤ、ラスティ、ヨシコ、桜花である。
「妾の勝ちなのじゃ!」
「待ってくださいヨシコ様」
ラスティが待ったをかける
「な、なんなのじゃ」
「魔導の審眼は使わないで下さいね」
「うな!」
魔導の審眼とはヨシコの家に代々伝わる相手の思考を読めるチートな眼のことである。これを使えばポーカーで負けなし決定である。
「な、何のことか分からぬが、使わないでおこう」
ヨシコは目を泳がせながら承諾する。
「ふん知らないと思われていた事が心外です、貴女の家系は代々魔王様と友好関係にありましたが、ここでは手加減致しません」
「むう、よく分からんが了解なのじゃ」
こうして桜花が勝利する。こうして1組以外の結果が見えたが1組は
「それを引いてはダメです!」
「て、手を離せ卑怯だぞ!」
露美がケンジを勝たせまいとカードを引かせない、小学生レベルの抵抗を繰り広げていたら、勝者はペスになった。
「わん!」
「「い、犬に負けた!」」
こうして決勝戦に進むのはペス、亀、ナギ、桜花
「人間、ナギだけじゃねえーか!」
と白露がツッコンだ所で決勝戦が開始される。出だしは皆が淡々とペアになっていったものを捨てていく
「いよいよ最後が迫ってるわね」
お互いのカードが三枚を切った所で動きがある、ナギが口笛を吹きながらカードをシャッフルする。
「ダメね、あれは私がババ持ってますよと言ってるようなものだわ」
「そうね順番的にペスと亀は安全圏とバレてしまう」
「悪手だわ」
解説にも熱が入る、誰が誰かは分からないけど
「わふ?」
「あれはまさか」
「桜花がニヤリと笑ったわ」
「まさか」
「ババを持っていたのは桜花だったのね」
「ナギちゃん演技派ね」
ここでババ抜きのババがどこにあるのか読めてくる、ババはペスだ!
「ここで亀は慎重にならざるおえない」
「見てペスがシャッフルをしてるわ、そして地面に裏向けで置いた、これは!」
「表情を完全に隠す気よ」
「亀はこれで確率論に、どれを引くのか」
ここで亀が真ん中を選ぶ、すると
「頭を抱えた、亀が頭を抱えたわ」
「なんて、なんて勝負なの」
ちなみに白露は飽きていた、どうせ自分に決定権がないのならどうでも良いかと、こうして三時間の接戦を制したのは
「やったで! これで庭はおらのもんやで!」
順番が決定する、亀、ナギ、ペス、桜花、そしてこの順位に予選の2位から順番に選ぶ。そして白露の部屋の決定権は亀になるのだが
「旦那の部屋はいつもの部屋でええんやないですか、おいら旦那と一緒に日向ぼっこするの好きやで」
の言葉で一階のいつもの仕事部屋に、リフォーム的には二階をナギが占領するかと思われたがヨシコと分け合う、ペスは白露の隣の部屋を犬小屋程度の広さに、基本的に庭を駆け回るのでどこでも良かった、桜花は馬小屋を作る事を要求、これは白露も二つ返事で快諾、そしてその他のメンバーは地下にタワーマンション並みの施設を作り出し好きな部屋を選んでいく
「これで良いか、はぁ、俺の個人部屋無いけど」
すっかり疲れた白露は仕事部屋にベットを置いて生活する事に、しかしその部屋にはいつも誰かがいたのだと言う。
こうしてリフォームが終了したと思われているが
「なに、国境がだいぶ変わったから移住を認めろって」
白露はゴブ郎とゴブ蔵の報告に国のリフォームをする事を決意する。
『今度こそ思い通りのリフォームをするぞ!』
そんな事を思いながら、それとは別に
「白露様の映画が撮影出来ない?」
「どうしましょう、また白露様を怒らせたら」
「なんで出来ないんだ!」
「ヤマト役のアイドルが行方不明に、しかもグループごと」
「えっ、そいつなら白露様の世界に……ってダメじゃん」
ヒロトが転移した為に白露の映画は撮影ストップしていた。




