とりあえず後始末
結論を言えばレチュピアはイーグレットの傘下に下った、白露本人はレチュピア王と会わず代理としてミーコが話をまとめて来る。
「レチュピア王は、にゃー達の庇護になるにゃ」
「そうなんだ平和的に話ができてよかったよ」
ここはダンジョンマスタールームで、この場に入れるのは白露が認めた者だけ……
「マスター、こんな所にお隠れにならないで下さい」
「こんな場所が、白露様が家出なされた時に居たのはここね」
「白露様はダンジョンを手に入れたのね、流石だわ」
「むおー、ここはその様な場所だったのか、凄いのじゃ」
マールとエリスとヨシコとラスティが勝手について来た、白露的にはこっそりだったのだが
「ミーコ、みんなを連れて来たの?」
「にゃ! それはそのー、えっとマール様には敵わないにゃ」
「そうなんだ」
白露は思う、静かに出来る場所が無くなったと
「先生ダンジョン経営までしてるんですか」
「異世界パネー」
フォーリンフォースの面々もこの場にいた、とにかく日本に返さなければと思っているのだけど
「しかし日本に帰れないのは困るんすけど」
「どうしたもんかな」
「まあここにはなんでもあるから良いけど、大城先生Wi-Fiのパスワードって教えてもらえませんか?」
「良いけど、やっぱり君達のスマホも通じるんだね」
彼らはスマホを持って異世界に来たわけではないが、白露の家経由なら通じるのでそこからスマホをマネージャーに持って来てもらう。マネージャーは、カンカンに怒っていたが社長がその場をとりなして事無きを得る。
穴を開けてしまった仕事も、彼らが仕事をするはずだったテレビ局の社長が「国から急に依頼されてね、いやー君達に伝えるの遅れたよ、申し訳ない」とよく分からないけど社長が悪いから許せでフォーリンフォースはお咎めなしで終わる。
「あぁ、やっぱり叩かれてる」
「気にすんなよ、世の中仕方ないこともあるし、スポンサーすら俺たちが悪くないって言ってるんだからフィクサー様さまさまだよな」
「確かに、でも日本に帰れないのどうする?」
「ここにいれば大抵の物は揃うし、メンドくさい仕事もしなくて良いしな」
「いやめんどくさくは無いだろ、俺は好きだぜアイドル」
「確かに楽しい仕事ですけど、バラエティーしたくてしてるわけでは無いんでね」
「俺もファンシーグッズに詳しくなりたくねえよ」
「俺はスポーツ系楽しいけど」
「「お前はな」」
フォーリンフォースのメンバーで文句無く働いてるのはケンジくらいだったりする。
召喚された彼らを戻すのは難しい、白露の家を使えば帰れる、というわけでは無いらしい。
「しかしお姫様までこっち来るとはね」
「あれじゃない、江戸時代に良くあった人質的な」
「ああ、魔王のお膝元にってやつだね」
「それで大城先生さっきから屋敷を作るって騒いでるのか」
「ああ」
白露は増えた住人のためにダンジョンの力を使いアパートみたいな集合住宅を作っていた。
「とりあえずフォーリンフォースのみんなはこの部屋で良いかな?」
白露は出来上がったアパートをメンバーに見せる、それはワンルームのいわゆる学生マンション的な部屋だった。そんな部屋だとフォーリンフォースは
「えー、もっと広く、攻めて3エルは欲しいっすよ」
「3エルじゃなくても良いけど確かにもっと広いのが良いっす」
「そうかい、最近の若者は贅沢なんだね」
白露の学生の頃は四畳一間の風呂無しトイレ共同だったので彼らの言葉に時代の流れを感じる。ちなみに白露の同級生で四畳一間風呂無しトイレ共同なんて物件に住んでる奴はいない、彼の父親は「若いうちから贅沢すんな」との理論を全開に四畳一間の部屋に決めたのだ。
「レチュピアの大使館はこんなんで良いかな」
白露の認識ではレチュピアの姫は大使との認識のために姫が住む屋敷は現代日本でも豪邸と呼ばれる屋敷を作り出す、これを見た姫が恐れ多いと恐縮してしまうほどに
「はぁ俺の家もこんなに気軽にリフォーム出来たらな」
白露は自分の家もリフォーム出来たらと思う、しかし日本と繋がってるためにそんな事は……
【出来ますよマスター】
「?」
【可能ですよマスター】
「?」
【やりますか?】
「マスター、皆様の意見を聞くべきかと」
「はぅ、ラスティダンジョンの声が聞こえるのか?」
「当たり前ですが」
「なんで当たり前なの」
「【私とダンジョンコアは同一のものです】」
「えっーーーー!」
「やっと同機できました、ふうこれからは簡単な改変なら私に仰っていただければ」
「うん、便利だね」
「はい、それでリフォームの件ですが」
「うん」
「皆様の意見を聞かずには、良い選択とは思えません」
「やっぱりそうかな」
「はい」
「はぁ、なんだか面倒だな」
白露は許可なしに何も出来ない家主になっていた。悲しい




