レチュピアの今後
一夜明け
「さてどうしたもんか?」
「すっかり大人しくはなってますが」
白露とヒロトは目の前の捕虜をどうすればいいか悩んでいた。
「あ、あのお姉様」
ラスティは既にお姫様からお姉様扱いを受けていた。
「なんでしょう」
「その私達は戦地に向かわねばならないのです」
「この国に侵攻してきた軍隊なら滅ぼして起きました」
「えっ!」
ラスティは軽く言う
「あの様な凡軍を追い返せない様では、貴方の国は滅びるわね」
「それは」
ラスティとお姫様は物騒な話をしている。
「なぁヒロト、もう抵抗しないから飯食わせてくれよ」
「確かに、なんでこんな目に」
「頼むよヒロト」
そんな三人に白露は
「ああゴメンね、すぐに朝ごはんにするよ」
と準備しに行き、ラスティが
「貴方達、マスターの手を煩わせるとは」
すんごい目で睨みつけ
「「「ひぃ!」」」
と悲鳴を上げたので白露が
「いちいち脅すなよ」
とラスティを叱り
「申し訳ございません」
と謝る言葉は言っているが
「「「ぎゃー!」」」
三人は正座させられ、膝の上に石を置かれるのだった。
そんなこんなで白露はみんなに朝ごはんを作り、捕虜ががっついてる間に
「君たちどうするの? 俺達の邪魔しないならここで解放するけど」
「本当ですか」
お姫様と交渉
「別に君達を捕まえておく必要は無いし、食料もある程度渡しとくからゆっくりと……」
そんな交渉をしている横でラスティが馬車を解体して牢屋に変えていた。
「あのラスティ?」
「なんですかマスター」
「何してるの?」
「捕虜を捕らえる牢屋を」
「なんで?」
「レチュピアがどの様な国かは分かりませんが、一度でもマスターに敵対したのなら滅ぼして置かねば、マスターが殺害を許可しないのであれば、捕虜を利用して降伏を促すのが自然かと」
ラスティはレチュピアを滅ぼす気満々である。
「いや捕虜だけじゃあ降伏は無理なんじゃ」
「このメスはレチュピアの王族だそうです、話し合いくらい応じるでしょう、応じて決裂すればマスターの殺すな、の命令を無視してもいいのです」
「よく無いよ」
ラスティは作業をやめ、白露の方へ振り返り
「マスター」
「はい」
「我らに取ってマスターの命令は絶対です」
「あ、うん」
「ですがマスターに敵対する者には、殲滅をの方が優先されるのです」
「そうなんだ」
「なのでそれを利用して人間を滅ぼすのがベターかと」
「なるほどね」
白露は一瞬考えて
「結局俺の命令に逆らう気満々じゃん!」
そう叫ぶのだった。
「と言うわけで、俺もレチュピア王に会いに行きます」
「なんでそうなるんですか?」
「ふふん、こう見えても俺はイーグレットって国の王様だからね、挨拶がてら君らを返しに行くのさ」
そう白露が告げた瞬間にレチュピア側の人間全てが
「えっイーグレット、の王?」
「そうさ」
白露が元気よく答えると
「ま、まさか魔王!」
「そうさ」
白露が元気よく答える
「「「「ひぃ!」」」」
全員が怯え、震えだす
「なぁヒロト」
「なんだよケンジ」
「そこのおっさんって大城先生で良いんだよな」
「おっさん!」
白露は若者におっさんと呼ばれ衝撃のあまり膝から崩れ落ちる。
「おい失礼だろケンジ、確かに先生はアラサーとおっさんだけど、言い方ってもんが」
その言葉で更に落ち込む白露
「いいだろ、ともかく大城先生であってんだろ」
「そうだよ」
「なんでその先生が魔王なんだよ」
当然の疑問である、ヒロトはそこで先日起こった、日本のファクサーの話をする。白露には覚えが無いため困惑していたがヒロトが楽しそうなので気にしない、白露のこの性格が魔王モードを認識できない原因でもある。
「嘘だろ、各局テレビ局の社長より、いや大手芸能事務所もなのか」
「そうだ! 先生が一声掛ければ日本が動くのだ!」
ノリノリのヒロトに白露は大袈裟だなと聞いている、しかし実際はその通りだったりする。悪魔のネットワークは強力なのだ。
「マジヤベェ、大城先生パネー」
フォーリンフォースのメンバーみんなが尊敬の目で白露を見つめている。白露は照れながら
「まあね」
否定しない、彼は自分が讃えられることを否定しない俗物なのだ。
「そんな魔王に手を出したなんて、終わりだわレチュピアは終わりよ!」
お姫様が叫ぶが、白露は別にレチュピアを滅ぼす気は無いので
「仲良くできるなら大丈夫さ!」
親指を立てグットマークを姫に突き出す。
「ああ、そうですか分かりました、父には私からお伝えいたします」
「?」
白露はよく分かって無いが、姫はこれを降伏勧告と捉え、王に伝えレチュピアの民の命を守る様に動くのだった。




