リフォームを考える
「うーん、リフォームしないとダメかな」
白露は手狭になった我が家のリフォームを考えていた。
「一人暮らしだから難しく考えないでこの家にしたけど、人が増えたからな」
当初の考えでは広い庭に広い家、そして悠々自適な作家ライフだったのだが現在の白露家は
「うにゃー、遅刻遅刻!」
「ナギは朝から騒がしいの」
「何言ってんのヨシコちゃんも学校でしょ」
「そうじゃった!」
「おい露美、今日は会社はこい」
「えー、編集長今日は先生の」
「だまれ、今日は白露の仕事で大事な話がある、担当なら必ず来るんだ」
「うへー」
「マール、白露様にお茶を持っていくのは私よ」
「エリス、大丈夫よ私がやるから」
「私がやるのよ」
「私が」
「私」
「「なんだと、このアマ」」
「マスター、犬の躾をちゃんとしなければなりませゆ」
「わんわんわん!」
「白露様、新規の事業に関して報告を」
「ヒヒーン!」
白露は朝から騒がしいリビングを見てため息を吐く
「はぁ、どうしてこうなったんだろ?」
白露は仕方ないので庭を少し減らして離れでも作ろうかと思い、更にトイレや風呂も増やそうと考える、特に風呂は自分専用が欲しかった。
「しばらくキャンピングカーで暮らすのも良いかもな」
白露家はラスティの登場によりとうとう部屋がキャパオーバーになったのだ。何人もが白露と同室で構わないと言ったのだが、白露はプライベートルームは確保したかった。
「でも最近支出が多かったから金がな、リフォームって言っても新築並みに金かけないと俺の悩みは解決しないだろうし、ほぼほぼ離れと言う一軒家建てなきゃいけないし、本当に食費五十万ってなんだよ、外食ゼロでこれはないわ」
白露は初期のゴブリン達へ食料提供や、食事を提供しなければならない者達が増えて結構キツイのだ。現在も幹部クラスが週二回は白露家で食事を取るので食費が減る事がない
「光熱費も見た事ない数字だよ、人数増えるとこうなるのかな」
白露は売れっ子で支出的にはまだまだ大丈夫だが、貯金は増えない
月の生活費が冗談抜きで十倍になっていた。
「しかし電気代が凄いな、みんな何に電気使ったんだろ?」
たまにゴブリン達が勝手に電源を使ってる事を知らない白露、ゴブリン達はよくプロジェクターで映画鑑賞会を開いたり、イルミネーションで祭りを開いたり、ともかく電気を使用していた。
「なんか別の収入源がいるかな? でも稼ぐなら異世界でだよな、金とかなら日本で現金化出来るかな?」
白露が今後の事を考えながら、ぼーっとテレビを見ていると、テレビでは有名な俳優が白露の原作小説で主演するそうだとニュースが流れて来る。
「へぇー、この人また映画やるんだ。題名は【傷の正体】か、原作者が大城白露で、なんだよ百万部オーバーの大作なんだ、凄いな」
白露はしばらく考え事をして、トイレに向かう。朝の喧騒は終わり、少し静かになったのでトイレでゆっくり大をするみたいだ。
「よっこいしょ」
白露も座る時に声が出る歳になる、そして白露は目をつぶりゆっくりと
「俺の作品が映画化してるやんけーーーーーーーー!」
そう世間にツッコムのであった。




