こんにちはお向かいさん
「これ滅茶苦茶上手いですやん旦那」
「そうかい」
「ふぉー、なんじゃこの魚は脂がのっていてそれでいてあっさりなのじゃ!」
魚介バーベキューを楽しむ白露達、いつの間にか亀も食卓に
「そういや亀くん名前はあるのかい?」
「名前ですか、名前は無いですね、おいらずっと一匹でしたから」
「そうなんだ、亀くんはずっとこの湖に?」
「どうなんですかね、長生きしていますから昔の事は覚えてねえですね」
「ああ亀だもんね、何歳なの?」
「今日で生後8ヶ月す」
「生まれたてやん!」
この亀、生まれたてのまだまだ赤ちゃんである。
「なんじゃ、この亀もしかしてアーストータスなのじゃ?」
ヨシコが亀の種類を言う
「なんだいそのアーストータスって」
「デカイ亀じゃ、一番デカイのは背中に国があると言うのじゃ」
「へ、へー」
白露、あまりの規模に言葉が出ない
「そう考えるとこの亀は確かに赤子じゃの」
「姉さん、おらぁ赤子なんですか」
亀はヨシコを姉と呼ぶ
「そうじゃ、まあアーストータスは五年で全長百メートル近くになると言う、赤子とてデカイものじゃ」
「そうなんですかい」
亀は頭をグリングリンしながらヨシコの話を聞いている。
「まあいいじゃん、ご飯冷めないうちに食べな、デザートもあるよ」
「「デザート!」」
よく分からないがヨシコと亀は仲良くなっていた、現在仲良く用意していたプリンを食べて笑顔になっている。
「ヨシコちゃんゆっくりしときな、俺はキャンプの用意をしとくよ」
そうは言っても焚き火の準備程度で、それ以外はキャンピングカーで事足りるので、準備はすぐ終わり、白露は日が落ちるまでゆったりと読書を始める。
「亀は浮かぶのじゃ」
「へい」
湖に背にヨシコを乗せて亀が浮かんでいた。そんな平和な光景にいつの間にか淹れたコーヒーを片手に優雅に過ごす白露だった。
「起きるのじゃ、起きるのじゃ白露」
「う、うーん、寝ちゃったかな、ごめんよヨシコちゃん」
そう言って目を覚ました白露、既に日は落ちていて辺りは明かり無く真っ暗、白露は何も見えないとスマホの明かりを点けて、キャンピングカーに向かおうとした時に
「あれ? なんかブヨブヨしてる」
白露は身動き取れず、しかもブヨブヨする感触が消えない
「へっ?」
白露は辺りを見回すが何も無い、いや正確にはあるものが見えない
「起きるのじゃ白露、スライムが出てきたのじゃ!」
「す、スライム!」
確認すると白露達は完全にスライムに囲まれていた、この湖には名前は無い、闇の森を越えなければたどり着けないから、険しい山々を越えなければたどり着けないから、そして
「うぎゃー、苦しい」
先住民のスライムを倒さなければならないから




