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異世界へお引っ越し!  作者: にんにん
第二章 お向かいさんは……
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魚人達の仕返し

 それはよくある話、欲深き人間が己が利益の為に魚人達を住処から追い出した、それだけの話。


 「始まりは急に人間がやって来たんだ」


 魚人達は人間と敵対していた訳でなく、むしろ良好な関係だったらしい


 「おら達が取ってきた魚と野菜を交換してくれてたんだ」


 それが変わったのが冒険者がやって来た時だった。


 「そいつは急に自分の体を切ったんだ、自分の剣で」


 そしてそいつはこう言った、残虐な魚人にやられたとその場にいた商人に


 「ほおそれは大変だ、私から冒険者殿にお願いします凶悪な魔物を討伐して欲しい」


 そこからは魚人達を無作為に斬りつける地獄絵図、そして彼らは住処を追われここに行き着いた。

 そして風の噂で彼らの元の住処はリゾート地として商人に莫大な利益をもたらしたと言う、そんな茶番


 「なるほど、それでお前達はそれで良いと?」


 「そんな事ねえだ、でもおら達には力がねえし、ここを追い出されたら何処にも行き先が」


 そこまで話を聞いた白露は魚人達の境遇に不満は無いのかと尋ねる。そして魚人達の答えはひたすらの我慢だった。


 「そうか、なぁゴブ郎よ」


 「はっ!」


 「我は海辺のリゾート地を望む」


 「はっ!」


 「ここにいる…」


 白露が手を振ると魚人達が光り輝き、その姿を屈強なサメ型の魚人へと進化する。


 「こ、これは」


 魚人達が驚き、戸惑っているが白露は気にせずに話を続ける。


 「シーキラー共を連れて行け」


 「はっ、今すぐ」


 ゴブ郎は立ち上がりシーキラーへと進化した魚人達の目の前に


 「さぁお前達、白露様に頂いた力を使え、白露様は海辺のリゾート地をお望みだ行くぞ!」


 その言葉に魚人達は理解する、そして


 「へ、へぇ、ありがとうごぜえます」


 そして魚人達は故郷へと旅立ち、人間を滅ぼす為に


 「はう? ちょっと寝てたのかな?」


 白露は少しだけ記憶が飛んでいたので眠ってたのかと思って、大して気にしなかった。

 そして辺りを見回すと、さっきまでいた魚人達がいなくなっていた、だけど白露はとくに気に留めず


 「さぁバーベキューの為に魚を釣るぞ!」


 「魚、魚、魚」


 こうして釣りを楽しむ白露達、その頃魚人達は


 「あいつらを、あいつらを殺してやる」


 「あいつらにおらの妹が」


 「おらは母ちゃんが」


 「親父」


 魚人の憎しみは強い、人間が魚人から奪い取ったリゾート地は盛況であった。それは今だけであったが


 「くっくっく、魚人共の癖にいい場所を占拠してたな」


 「そうですね領主様、あの様な亜人には勿体無い、ですが追い出すだけでよろしかったので?」


 「構わんよ、奴らの血でこの場所を汚すのも迷惑だし、それに」


 そこに多数の人魚が水槽に閉じ込められていた


 「この商品をあまり傷つけるのもな」


 「そうですな」


 魚人のメスは若いうちは美しい人魚として、人気があったのだ。


 「さて、販売の方はどうだ」


 「はぁ、それがあまり好調とは言えないのです」


 「ん? 何故だ?」


 「最近亜人を解放するものが多いそうなんですよ」


 「はぁ?」


 商人の言葉に訝しむ領主。これは白露の魔王宣言が発端で亜人を奴隷にしていると魔王軍が攻めて来ると噂になっていたのだ。

 しかし領主と商人はリゾート開発に忙しく、イーグレット建国宣言を見ていなかったのだ。その際で


 「た、大変です!」


 「何事だ」


 「ま、魔物の軍勢が!」


 「なに、魔物ぐらい冒険者に」


 「そ、それが相手が」


 震える報告者は最後まで言葉を言えずに生き絶える、何故なら


 「お前がここの責任者か?」


 ゴブ郎はすぐに進軍し、リゾート地はあっという間に魔王の手に落ちたのだ。そしてこの事が世界に魔王の力を示す、最初の行軍でもあった。


 「母ちゃん!」


 「姉ちゃん!」


 様々な魚人が親族と思わしき人魚と抱き合い喜びに満ちていた。そして


 「魔王様のおかけでおら達は」


 「魔王様万歳!」


 「魔王様万歳!」


 こうして世界は理解していく、人間の天下は終わりを遂げつつある事を


 基本的に白露は異世界ライフを満喫する

 それ以外は殺伐とした戦争がこの物語の基本になります、なので白露はのほほんと平和ボケして、その配下達は人間との大戦争を物語の軸に話は進むと思います。

 白露は二重人格では無いですが、魔王白露との記憶をほとんど共有していません、そしてそれに気づいた時が物語の核心に迫る時だと思います、

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