会議の結末
「さて続きをしなきゃ、でもトイレ休憩も取らせなきゃ、みんな遠慮してるみたいだし」
白露はそんな事を考えながらリビングに戻る、すると
「それじゃ皆さん、これからは私が宰相として政治を担います」
「「「「はい露美様」」」」
「うんうん、それじゃあ先ほど話した通りにしましょう、解散です」
「「「「はっ!」」」」
いつの間にか会議が終了していた。
「あれ? なんで」
白露が呆然としてると、皆が家から出て行き「さぁやるぞ!」と言いながら、恐らく仕事に向かう
「ほっほほ、私が宰相です、ふふふ」
露美が上機嫌に、そう言っている。白露は
「ねぇ露美ちゃん?」
「あれ先生、今頃戻ったんですか?」
露美があっけらかんと言ってくる。
「なんで会議仕切ってるの」
そう尋ねる白露に露美は
「聞いてくださいよ先生!」
露美はテンション高めに喋り出す
「実はですね、異世界の人達は先生を王様とした国を建国することになりましてね」
「えっ?」
驚く白露だが、衝撃の事実は続く
「それに際しまして、ゴブリンの方々がこの国の国軍になりました」
「決定なんだね」
「はい」
白露のいないところで様々な事が決定していた。
「でしてね、国の名は」
「えっ、名前も決まったの」
「え、そうですけど」
「俺が王様だよね」
「はい」
「そこは王様いないとこで決めるもんじゃ無いんじゃ無いかな?」
「うーん、でも決まっちゃったものは仕方ありません、先生も王様だからと言ってワガママは困りますよ!」
露美はそう白露を叱る。
「えっ、ごめん」
白露は露美の勢いに謝ってしまう。
「いいでしょ、先生、ノブレス・オブリージュですからね」
「はい」
白露はいつの間にか王としての義務が発生していた。
「よろしい、でですね、国の名は【魔国 イーグレット】です」
「白鷺?」
「はい、先生の名の由来だそうですね」
「いや、そうだけど」
白露の名の由来は白露が生まれた時に父親の目の前に白鷺が降り立ちお辞儀をして飛び去った事からついたらしい
「あんなの酔ってた親父のアホ話だろ」
「でもそこから白露ってなかなかオシャレでしょ」
「そうかな」
白鷺から姫路城に、そしてそこから白鷺城と呼ばれる事から、はくろだけとって……
「白鷺じゃなくて白露と書いて役所に提出ですよねプププ」
「あぐ、それは」
凡ミスから白露の名前は白鷺では無くて白露の漢字を書くのだ。
「プププ、プププ、プププ」
「もう笑うならちゃんと笑えよ!」
「あははは!」
盛大に笑う露美、彼女は白露に遠慮しない
「ふぅ、さて笑わせて頂いて、なんでしたっけ?」
「国名がイーグレットってとこまで」
「そうでしたね、で先生が魔王になって」
「はぁ?」
「どうしたんですか?」
「いや、俺がなんだって?」
「魔王ですけど」
白露は冷や汗を流しながら
「無理だろ、なんだよ魔王って」
「ですけど異世界人達は、異世界では魔物さんらしいですよ」
「えっ、ゴブリン以外も?」
「はい、なんでも人間とはずっと争ってるそうです」
「えっ、でも俺達人間だろ?」
「大丈夫ですよ」
「何が大丈夫なんだよ!」
露美は自信満々に
「異世界のことじゃないですか」
「俺はこの世界の住人なんだよ!」
と白露がツッコムが
「別に良いじゃないですか、先生が異世界征服すれば」
「お、お前簡単に言うけどな」
「大丈夫ですよ、話聞く限り先生は最強だそうですし」
「えっ、そうなの」
白露は意外な言葉に反応する。
「はい、頑張ってくださいね、私も宰相頑張りますから」
「そうか、頑張ろう」
白露は気軽に考えてしまった、この時の判断が彼の激動の人生への分岐点とは知らずに
「そうです、我々には現代知識チートがネットと言う力で気軽に使えるのですよ、楽勝です」
露美は気軽に考えすぎだが、意外にレベル高めの大学を出ているので頭は良かった。
「よ、よーし、やってやる、やってやるぞ」
白露は案外野心家だったりする、こうして白露は国力増加を目指すために動くことを決める、まずは
「ちゃんと会議の結果を聞かなきゃ、なんか話が脱線するんだよな露美ちゃんと話すと」
「そうですか、先生が細かいことを気にしすぎるせいですね」
「なに!」
白露はここで怒りを覚えるが、ここでまた脱線すると会議の内容が分からずじまいになるので、我慢して
「いいから、会議の内容をお願い出来るかな?」
「はーい先生、では先生が魔王になって、各種族の役割を決めました」
「うん、エルフとリザードマンは決めたよね」
「ああ、それは私が変えました」
「えっ?」
「先生、決めたと言っても出来ること聞いただけでしょ、それでは富国強兵にはなりませんよ」
「そ、そうかな」
「そうです、まず基本的な思想として各種族の特徴を活かした軍隊を作ります」
「えっはい」
「そこでリザードマンは水辺での戦闘に強い適性を持つので水軍のメインの戦闘兵になります」
「そうなの」
「はい、そしてエルフは弓の扱いが他の種族より遥かに優れているので弓兵を」
「うん」
「斥候や諜報も出来るそうですが、そちらはより適性がある種族がいたのでそちらに」
「ああ忍者かな?」
「忍者? あれはアサシンって種族ですよ」
忍者はアサシンらしい
「そ、そうなんだ」
「はい、それでドワーフの方々は武器の製造を」
「なるほど」
「でオーガ、オークは純粋な戦闘兵として」
「そうなんだ、確かに適材だね」
「それでウェアウルフは」
「ウェアウルフは?」
「……忘れてた!」
「忘れたんかい!」
こうしてウェアウルフの処遇が決まらないまま、露美の報告は終わる。
「晩御飯ですよ」
マールのそんな言葉によって




