メイドさんはマール
「いやマールさんは料理上手だね」
「ありがとうございます」
「これからよろしくねマールさん」
「はいナギ様」
リビングでにぎやかな声が聞こえる、どうやら仕事部屋で寝てしまったらしい
「もお先生も、こんなお手伝いさんがいるなら言って欲しいです」
「露美ちゃんは相変わらずだね」
「にゃーん!」
「皆様、お鍋の用意が出来ましたよ」
「「「「わぁー待ってました!」」」」
『なんだ、みんなで鍋食べてるのか』
白露は起こしてくれても良いのにと思いながら、トイレに行く、起きたらとりあえずトイレが彼の習慣である。
「むにゃむにゃ、しかしなんか忘れてるような?」
「ぶるん、ヒヒーン」
「おお、馬もトイレか、ちょっと待ってよ」
どうやら馬がトイレを待っているようだ。白露は少し急いでトイレから出る。
「お待たせ」
「ぶるるん」
そう言って馬がトイレに入って行く、流石にドアは閉まらないようだ。
「器用にするもんだな」
「ヒヒーン、ヒン!」
「ああゴメンよ」
馬はメスのようで眺めて居たら怒られる白露
「うーーーん、よし続きを書くか」
「白露様、お仕事ですか?」
「うん、締め切りまで時間あるけど、やる事いっぱいだから前倒しでしないと」
「お夜食は必要ですか?」
「ああお願い出来る?」
「はい、かしこまりました」
「ありがとう」
そう言って仕事部屋に入る白露、綺麗なお辞儀で見送るメイドさん
「よしやっちゃうか」
白露は仕事を続ける、両親が来て居ても気にせず仕事をする白露はかなりのマイペースである。
「先生は?」
「お仕事を片付けると」
「なんだあの子は、たまに来た時ぐらい一緒に飯にすればいいのに」
「まあまあお父さん、あの子も頑張ってるんですから」
「そうだね、こんなデカイ家に住めるんだもんね」
「確かにあの子の頑張りは認めるが」
「お父様ビールを」
「あっ、すいませんね」
「あっ、お父さん鼻の下伸ばしてる」
「こら何を言うんだナギ」
そこで母親にしばかれる父親
「痛い母さん」
「もうだらしない!」
「あはは、相変わらずですねお父様は」
「露美ちゃんまで」
あははと団欒の声が聞こえる中、白露は
「うるさいな、はぁ一人暮らしなのになんでこうなったのかな?」
そんな事を思いながら執筆活動を続け、夜も遅くなり
トントン
ノックの音が聞こえ
「どうぞ」
そう白露が答えると扉が開かれ
「白露様お夜食を持ってまいりました」
「おっ、ありがとう」
「いえ、サンドウィッチにしました」
「へぇ、ありがとう」
そう言ってサンドウィッチを食べながら仕事を続ける。
「それでは」
メイドさんがお辞儀して部屋を出て行く
「静かになったな」
チラッと時計を見ると日が変わっていた。
「もうこんな時間か、親父達ももう寝てるか」
そう思いながら、あれ部屋を用意してないと気付いたが
「大丈夫です白露様、お布団の用意は私が」
そうメイドが言うので
「そうか、ありがとう」
「いえこれもメイドの務めですから」
「あっ、馬の餌は」
「あの子の食事は大丈夫です白露様」
「そうなの、なら大丈夫か」
そう言って四時ごろまで続け
「寝るか」
と就寝し、昼ごろ起きて
「じゃあ白露みんなでハワイ行ってくる」
「元気でね白露」
「お兄ちゃんこれからよろしくね、お土産は買ってくるよ」
そう行ってハワイに行く家族を見送り
「ふぅ、なんか騒がしい日だったな」
そう言ってリビングに向かう、そこにはオセロをする露美とヨシコ、日向ぼっこするペスにその上にいるミーコ、お茶を淹れてくれるメイドに、庭を駆ける馬
「今日も平和だな」
そうリビングでお茶を飲んで
「ってなんでやねん!」
2日連続のツッコミであった。
「どういたしました、白露様」
メイドが心配そうに聞いて来たが
「いやいやいや、ともかく君誰だよ!」
そうメイドを問い詰める
「何言ってるんですか先生、マールちゃんでしょ」
「えっ?」
「マールなのじゃ」
「えっ?」
「ヒヒーン」
「えっ?」
みんなに受け入れられているメイドに戸惑う白露
「白露様、マールです」
「えっ、あっはい」
マールの綺麗なお辞儀にお辞儀で返す白露は日本人
「白露様に救われてここにいるのですが」
「へっ?」
全く心当たりが無い白露、作者も全く心当たりが無い
「あれはこの家が闇の森に出現した時でした」
そこからマールの説明では
マールはとある者によって次元の狭間に封印されていたのだそうだ。そして白露が次元を超えた時に封印を解いたのだそうだ。
「あの時白露様に救われて私はここに存在できるのです」
「そうなんですか」
全く覚えが無い白露だったが、そう言われたら仕方ないので
「それでマールさんはどうしたいのですか?」
「私めはマールと呼び捨てに、私の身も心も白露様に捧げるつもりなのですから」
「えっ?」
そんなマールの言葉に
「きゃー、先生の変態!」
そう言って露美にビンタされる。
「痛い」
「ああ白露様、どうしましょ」
マールの大きな胸に挟まれる、とても気持ちよかったが
「変態、変態、変態、先生最低!」
そう言って露美ちゃんは部屋に篭ってしまう。
「あれ?」
白露は怒涛の展開についていけない
「大丈夫です白露様、ヒール」
「あったかい」
白露初めての魔法体験、マールは魔法を使えるようだ。
そんなドタバタがあって
「よく分からないけど行くとこないならここに居てもいいよ、知らなかったとはいえ僕が封印解いたせいなんでしょ」
白露はよく分からないままマールが済む事を許可する
「はい精一杯お仕えいたします」
こうしてマールはメイドとしてこの家に住み込むのであった。




