家族訪問
「どうしたのさ、みんなして」
白露は家族のみんなをリビングに案内する、そこに酔い潰れた露美がいるが、結構何時ものことなので気にしない家族
「どうしたもあるか、お前が家を買ったと言うから祝いに来たんだ」
「祝いにって、遊びにの間違いじゃないの」
「何言ってんの、あんたが全然帰って来ないから私達がこっちに来てるんじゃない」
「あっペスだ、あはは、くすぐったいよペス」
「ワンワン」
父親がペスをチラッと見て
「なんだ、犬飼ったのか」
「まあね」
「あらペスそっくりね、ほらおいで」
「わん!」
ペスは大城一家勢揃いに尻尾を振り回し喜んでいた。
「あら可愛いわね、本当にペスそっくりだわ」
母親の顔を舐めながらペスは嬉しそうにはしゃいでいた。
「まあこんなに広ければ犬ぐらい飼えるか、だが一人暮らしだろ大丈夫か?」
「別に大丈夫だよ、今は人に部屋も貸してるし」
「うん、誰にだ」
白露は酔い潰れてる露美を指差し
「これ」
「なに! お前露美ちゃんと付き合ってるのか!」
「えっ?」
「あらそうなの、結婚するの?」
「えっ?」
「なによお兄ちゃん、私聞いてないんだけど!」
「はぁ?」
白露は何を言ってるのだと立ち上がり
「何言ってんだよ、貸してるって言ってるだろ、部屋をレンタルしてるだけだよ」
「むぅ、そうなのか」
「でもこんなお嬢さんと一つ屋根の下で」
「お兄ちゃん誤魔化さないでよ」
何故か一斉に非難される白露
「なんだよ、部屋を貸しただけでこんなに言われるんだ?」
白露は首をひねる。
「ともかく、ちゃんとしなきゃダメだぞ白露」
「そうよ、あなたもいい歳なんだから」
「あっお兄ちゃん、私、こっちの高校行くから来週からここに住むね」
「分かってるよ、もう」
白露は、親のお叱りの言葉の中に聞き捨てならない言葉が
「ん? ナギ、なんか言ったか?」
「もう、来週からここに住むからね」
「はぁ? 誰に断って」
「いいじゃん別に、ねぇお母さん」
「そうね、いいでしょ、あっちじゃ高校通うのも大変なのよ」
「そうだ白露、広い家なんだナギの面倒を見なさい」
「ええ、せめてもっと早く言ってくれよ、事後承諾なんて……」
ピンポーン!
「あん、また誰か来た?」
「あっ、やっと来たんだ」
「へっ?」
ナギが玄関に駆けていく、その状況についていけない白露に
「ああ、引越し屋だ、折角だから荷物を持って来たんだよ」
「はぁ? 来週からじゃないのかよ」
「住むのはな、これから一週間ほどハワイ行って来るからその前に荷物を」
「はぁ! ハワイ行くのかよ」
「そうなの、せっかくあなたから沢山の仕送り貰ってるしちょっとはね」
「ええ、誘ってくれないのかよ」
「ん? 来るのか」
「いや行かないけど」
「なら良いじゃないか」
「そう言うことでは」
とそこに
「なんじゃ? 騒がしいのじゃ」
そこにヨシコがリビングに降りて来る、どうやら今まで寝ていたらしい
「「?」」
白露の両親はヨシコの登場に驚く
「ああゴメンよ、起きちゃったか」
「むぅ、眠いのじゃ、うるさいのじゃ」
ヨシコは異世界的な服装では無く、露美が買って来た子供用の服を着ていた、その姿は完璧に小学生である。
「白露その子はなんだ?」
「そうよなんなの?」
「えっ、えーっと、訳あって預かってる子かな?」
「なに!」
ヨシコの登場で場は荒れるかと思われたが
「と言うわけで妾はこの家に厄介になっているのじゃ」
ヨシコは今までの経緯を説明する、それを白露の両親は涙を流しながら聞いていた。
「なんて親が世の中にいるんだ!」
「ええ、白露、ヨシコちゃんの面倒をしっかり見なきゃダメよ」
「あ、うん」
『ドラゴンのとことかスルーなんだ、我が親ながら変な親だな』
そうヨシコは異世界であるところをはぐらかして説明なんてまどろっこしい事はしない、ありのままの真実を語ったのだが、両親には関係なかったらしい
「お兄ちゃん、どの部屋空いてるの!」
ナギがぷりぷり怒りながらやって来る。
「えっ、二階の部屋なら大体空いてるだろ?」
「なんか全部の部屋に変な人達いるんですけど!」
「はぁ?」
何のことか分からない白露、そんな事ないだろと二階の部屋に行く、六部屋存在する部屋を確かめる
「確か角部屋は露美ちゃんが居て、その前がヨシコで、手前のこっちが俺の寝室で仕事部屋は一階だから三部屋空いてる筈だよな」
そう言って寝室の手前の部屋を開けると
「やっとこの姿に戻れた」
変な執事姿のイケメンがいた。
「ここは空いてないのか」
空いてないので隣の部屋を開けると
「これは白露様、如何なされましたか」
凄い美人のメイドがいた、しかも巨乳である。
「いや何でもないよ」
「作用でございますか」
「うんゴメンね」
そう言ってドアを閉める
「ここも空いてないか」
そして最後の部屋を開けると
「ぶるん、ヒヒーン」
馬がいた。
「ナギ、どうやら二階は埋まってるな、一階で良いか?」
「えっ、嫌よお兄ちゃんの寝室使うから出てって」
「えっ、それは」
「出ててってよ、速く!」
ナギが怒るので
「わ、分かったよ」
そう言って寝室はナギに奪われる。
「はぁ、仕方ない物置にしてる部屋を寝室にするか」
そう言って白露は物置を片付け始める、さっきから両親がヨシコにお菓子を与えながら可愛がってる。それはいい
「なんかヨシコを受け入れて貰ったのはいい事なんだよな」
「わん」
「おーペス、お前だけが俺のとこに来てくれるか」
ペスだけが物置を片付ける白露を心配で来てくれる。
『はぁ、まさか二階が全部埋まるなんてな、物置を片付けないと今日は寝られないのかな……』
「って何でやねん!」
それは家中に響き渡る。
「執事とメイドと馬ってなんでだよーーーー!」
白露の預かり知らぬところで謎の住人が住み着いていた。




