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異世界へお引っ越し!  作者: にんにん
第一章 引っ越し挨拶
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飼い犬との再会?

 「ふぁーぁ、結構寝れたな」


 森の散策2日目、予定ではここから奥まで行って戻ってくる事だが


 「よし行こうか」


 「はっ、白露様」


 「にゃん」


 白露だけ何事もなく冒険が進む、白露はここまでの道程で何事も無かったので少し異世界を舐め始めていた。


 『ふふふ、なんだブラッドベアが特別なイベントで異世界って言っても地球の森とそう変わらないな』


 そう考えながら午前中だけ奥に進む事にする、午後には帰るつもりなのだが


 「むぅ、なんだこの魔力は?」


 ゴブ郎が警戒し始める。


 「にゃ、にゃう」


 ミーコも気付いたようだ。


 「へっ、どうかしたの?」


 そんな白露の間抜けな声が響くと同時に


 「ぐぇーーー!」


 そんな咆哮が聞こえたと思ったら


 「へっ?」


 白露はドラゴンに肩を掴まれ


 「うわぁーー」


 白露は人類の夢である、ドラゴンに捕まえられて空を飛ぶを体験する。えっ? そんな夢は無いって、そうかな?


 「た、助けてー!」


 「白露様!」


 「にゃぉーん!」


 ゴブ郎とミーコの叫び声は一瞬のうちに聞こえなくなり、白露はションベンを漏らしながらドラゴンと空を飛んでいた


 「あわわわ、あかん死んだかも」


 こうして白露はドラゴンの巣へと連れ去られるのであった。

 しばらく空を飛んだ後にドラゴンは高度を下げる、どうやら巣に着いたようだ。


 「ああ、短い人生だった」


 白露は半ば生を諦めていた、そこに


 「なんだ? ペス何を拾って来たのじゃ?」


 「へっ?」


 そこに小学校低学年ほどの赤髪の少女がいたのだ。


 「なんだこれは? 変わった人間じゃの」


 白露はひょんな事から第一異世界人? に出会ったのだ。


 「えっ、なにここは? 誰だい君は?」


 盛大にパニクる白露は、落ち着かなくキョロキョロしていたが


 「がる?」


 「うびゃ、食べないで!」


 ドラゴンに怯える。


 「大丈夫なのじゃ、ペスはグルメじゃからお前なんて食べないのじゃ」


 「うお、地味に酷い」


 白露は少女の言葉に傷付く


 「まあ、良いのじゃ、お主何者なのじゃ」


 「えっ、大城 白露です」


 名乗る白露


 「ほぉ、妾は」


 少女が小さな身体をいっぱいに広げ、ない胸を張り


 「ヨルベルタ、アバラス、レイ、プルダム、ロースト、シーラスラ、エビリム、ノーマユ、エル、エル、コールである」


 「なが!」


 彼女の名前は長かった。


 「むぅ、歴史ある偉大な名であるぞ」


 「長いよ、もう略してヨシコで良いかな」


 「むう、まあ良いじゃろ」


 「良いんだ!」


 「まあ久々の客人じゃ、歓迎しよう」


 「あ、はい」


 なんだか分からないがヨシコはヨシコと言う名が気に入ったらしい


 「ペスが連れて来てしまったが、白露だったかどうするのじゃ?」


 「へっ、どうするも何も帰して欲しいのですが」


 「それはの、無理かもしれんの」


 「なんでですか?」


 「ペスがここから出してくれんのじゃ」


 「へっ? えっこのドラゴンあなたのペットですよね」


 「何を言うのじゃ、ペスは妾のペットでもなんでもないのじゃ、妾もお主と同じ様に連れてこられたのじゃ」


 「はぁ?」


 「ペスは寂しがりやで無理やり友達を連れてくるのじゃ、妾もペスと友達なのじゃ」


 「えっ、でもヨシコは帰らなくて良いのか」


 「別に帰る必要もないのじゃ、ペスもいるしここで生活も可能じゃしな」


 そう言ってドラゴンの巣の奥へと手間なく、何となくついて行く白露、そこには


 「な、何だここは!」


 そこには


 「店?」


 不思議な商店があった。


 「そうなのじゃ、この店は勝手に食料を提供してくれるのじゃ、ここにいれば何も不自由しないのじゃ」


 「ええ!」


 白露は異世界に来て、なんて御都合主義なのかと思う、そして


 「白露は料理の天才なのじゃ!」


 「ぎゃう」


 晩御飯を振る舞ったらめちゃくちゃ懐かれた、特にペスに


 「ど、どういたしまして」


 「なんじゃ今回の拾い物は得したのペス」


 「ぎゃわん」


 とりあえず死の危険は無くなったが、帰れないのは困る白露は


 『ペスって昔飼ってた犬と同じ名前なんだよな、なんとかお願い出来ないかな』


 「あのペスさん?」


 「ぎゃわ?」


 「俺を家に帰しては……」


 「ぎゃう、ぎゃあ!」


 暴れるドラゴン


 「うわっ、ごめんなさい」


 すぐに謝る白露、どうやらドラゴンは帰してはくれない


 「無駄なのじゃ、ペスは逃げる奴に容赦しないのじゃ」


 「あぅぅ」


 白露は困ってしまう、しかしヨシコは何故ここまで落ち着いているのか、と言うより何者なのか、気になる白露


 「はぁ、ヨシコちゃんはなんでここに?」


 「ふむ、森に捨てられて困っていたらペスに助けられたのじゃ、ここに来なければ飢え死んでいたのじゃ」


 「えっ?」


 そこから聞いたヨシコの話はかなりヘビーだった、ヨシコは良いところのお嬢様らしいのだが、母親である正妻が亡くなり、後妻としてやって来た女に虐められ、父親が謎の死を迎えると同時にその後妻に捨てられたのだそうだ。


 「どこのシンデレラやねん!」


 「しん、何なのじゃそれは?」


 「ぎゃう」


 何故か一緒に聞いているドラゴン


 「いやシンデレラってのは」


 白露はシンデレラのお話をするが


 「確かに途中までは妾と一緒だが、シンデレラの継母より妾の継母の方が残酷な女なのじゃ、それに妾の目の前に魔法使いはやって来ておらぬのじゃ」


 「ぎゃあ」


 ドラゴンも頷いている、て言うかドラゴン、人の言葉が分かるのか?


 「まあそうなんだけど」


 否定する言葉も無いので困る白露


 「まあ良いのじゃ、妾にはペスがやって来たし」


 「そうなんだ、でも」


 白露は思う、この子もこのままにしておくのは良く無いのではと、しかし今は囚われの身である。どうしたもんかと思いペスを見ると


 「尻尾を追いかけてグルグル回ってる?」


 ドラゴンを見ていると昔飼っていた犬を思い出す、そこで、


 「お手! なんつって」


 そうおどけて見たが


 「ぎゃう!」


 ドラゴンが嬉しそうに尻尾を振りながら舌を出してお手をして来る。


 「へっ?」


 あまりの出来事に驚く白露


 「おかわり」


 「ぎゃう」


 「ちんちん」


 「ぎゃう」


 「ふせ」


 「ぎゃう」


 ドラゴンはちぎらんばかりに知っを振っている、そこで白露は頭を撫でる


 「よーしよしよし」


 「ぎゃうきゃう」


 ドラゴンは気持ち良さそうに身を任せて来ていた。


 『あれ、めちゃくちゃ犬っぽい、と言うよりペスっぽい、いや、まさか』


 「ペスムーンサルト!」


 「キャオーーン」


 ドラゴンはムーンサルトを決める。


 「えっ、まさかその動きペス、ペスなのか!」


 「ん? ペスはペスなのじゃ?」


 ヨシコは不思議そうな顔をするが


 「ぎゃう」


 ドラゴンは白露に頭を擦り付ける。


 「本当にペスなのか?」


 「ぎゃう」


 今気づいたの? と言った感じでペスは唸る。


 「まさかペスがドラゴンに転生してるとは」


 可愛がってたペットとの出会いに白露は涙を流しながら抱き合う。


 「なんじゃ、お主とペスは知り合いなのじゃ?」


 「えっ、そ、そうなのかな? ペスまた俺の家に来るかい?」


 「ぎぁーん」


 大きく頷くペス、すると光輝き従魔契約が成立する。その時ペスはドラゴンからドラゴンロードへと進化したが、今はあまり関係なかった。


 「おーよしよし、それじゃあペス行こうか」


 そう言って巣から出ようとすると


 「ま、待つのじゃ! ペスを連れていってしまうのじゃ」


 ヨシコが慌てる、それもそうだ彼女はペスがいなくなると一人ぼっちになってしまうのだから


 「ああそうか、ヨシコちゃんは一人になってしまう、うーん」


 そこで白露は考え込んで


 「よしヨシコちゃんもうち来るかい、家はかなり広いからヨシコちゃんぐらいなら」


 「良いのじゃ、妾も付いて行って」


 「当たり前じゃ無いか」


 「おお、なんか嬉しいのじゃ」


 ヨシコはなんだかんだで人恋しかったのだろう、ペスがいても寂しいものは寂しい、こんな少女に過酷なことを、と彼女の継母に少し怒りを覚えた白露であった。


 「ところで白露の住処はどこなのじゃ?」


 「えっと、ここがどこなんだろ、ペス分かるかな?」


 『アッチ』


 「あっちか、ペスに運んでもらわないとキツイな出来るかなペス?」


 『デキル』


 「よしお願いするよペス」


 『ワカッタハクロ』


 そう行って飛び立つドラゴン


 「?? なんじゃまるでペスと意思疎通が出来てあるようなのじゃ」


 ビックリするヨシコ


 「えっ……あっそう言えば、そうか従魔契約をしたからだ」


 「従魔契約?」


 「従魔契約ってのはね」


 白露はヨシコに従魔契約の説明をする


 「なるほどなのじゃ、でもペスと話せるのは羨ましいのじゃ、ペス妾とも従魔契約して欲しいのじゃ」


 「二人同時なんて出来るの?」


 そんな疑問を持ちながら白露達は一路帰還する事に、そのころゴブ郎達は


 「白露様はどこだ!」


 怒り狂いながら森林破壊をしていた。

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