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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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大好きの二乗

 五歳になる娘が、保育園で同じ組の男の子を好きになったらしい。

「けどね、私が好きでも好きじゃないかもしれないの」

 そう言う娘に片方が好きなら片思い、両方が好きなら両思いと教えた。

「好きが二つ合わさるといいね」

 翌日、娘が「好き」と伝えたら、「好き」だと答えが返ってきたらしい。

「好きが二つ合わされば両思いなんだよ」

 そんな娘が母の日につくってくれた料理。

 私が好きなチョコレートと、お刺身が二つ合わさっていた。

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