↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/55

ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのに〜 44

「それは、模擬戦の時だけだ。実戦は、一対一じゃないからな」

「あ!」

 リリスは、左手の平に、右拳をポンっと打ち付けた。



「そっか! レイブンがいくらバケモノでも、数で囲んじゃえば……」


「勝てるぞ」

 ドラナはニヤリと笑った。獰猛な肉食獣が顔を出す。



「そのうえ、あたしたちは、自分で回復できるからな。仲間と代わって、少し後ろに下がれれば……」

「自分に回復魔法(ヒール)?! 反則技じゃん!!」

 リリスは嬉しそうだ。性悪猫が、獲物を狙う。



「そうなったら、レイブンは……」

「間違いなく、撤退を選ぶ?」


 ドラナは、リリスの頭を撫でた。

「正解だ!」



「レイブンみたいなバケモノには、数と反則技かあ……」

「これができるのは、あたしたちだけだぞ。他の神殿の神官戦士だと、こうはいかない」

 ドラナは誇らしげに笑った。


「??? 神官戦士なら、自分に回復魔法 (ヒール)、使えるんじゃないの?」

 リリスの疑問も、もっともだ。




「いいか、リリス。怪我は……痛いんだ。それと、めちゃくちゃ焦る。死んじゃうかもしれないって気持ちになるからな」

「なんとなく分かるけど……」




「あたしたちなら、痛みを無視して自分に回復魔法 (ヒール)を使うが……普通は、こんな馬鹿な真似は出来ないぞ。冷静さを欠いたら、回復魔法 (ヒール)は発動しない」

「!!!」

 戦神の神官(プリースト・ノドレイ)……こいつら、どこかおかしい存在である。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。