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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのに〜 43
「正解だ」
ドラナは、リリスの頭を撫でまわした。
「リリスは、戦士じゃないのに、偉いぞ!!」
「やめてっ! せっかくセットしたのにっ!」
リリスは嫌がる……ふりをしている。清々しいまでに、あざとい。
「模擬戦では、レイブンの圧勝になる理由は、分かったけどさ……」
リリスはドラナの顔を見上げた。
「ドラナは、レイブンと戦って、引き分けに持ち込んだよね?」
「どういう、カラクリ?」
リリスは、コテンと首を傾げた。
「あれは、立ち合いだからだ」
ドラナは、苦笑しながら続けた。
「立ち合いだから、あたしも下がれる。だから、引き分けに持ち込めた」
「???」
リリスは考えていた。
「もしかして……模擬戦だと、ドラナが負ける?」
「ああ。後ろに下がれないからな」
ドラナは誇らしげに微笑んでいた。自分の戦闘スタイルに、絶対の自信を持っているのだろう。
「じゃあ……」
「敵にレイブンがいたら……ドラナ達は、負ける?」
リリスは自分の想像に、慄いていた。
「実戦なら、負けないぞ。あたしたちの勝ちだ」
ドラナはニヤリと笑った。その笑顔は、とても頼もしかった。
「え? レイブンに手も足も出ないんじゃないの?!」




