↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/55

ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのに〜 42

「カワイイが……あたしには、通じないぞ」

 ドラナは、笑ってリリスの頭を撫でた。その琥珀色の瞳には……慈愛の光が籠もっていた。


「ドラナが、遠くにいっちゃた……」

 リリスは、泣き真似をしてみせる。その紫色の瞳には……ドラナに対する、絶対の親愛の情が籠っていた。




 君たち、ずいぶん仲良くなったね?! 昨夜、なにがあったの?!





「まずは、傭兵。彼らは……生き残って、カネを貰うために戦う。ここまでは、いいか?」

「うん」


「次に、あたしたち神官戦士。あたしたちは、信徒を守るために戦う」

 一拍置いて、続けた。

「兵士が、町を守るために戦うのと、同じだな」


「うんうん。ドラナ、話すのうまいよね」

「だから、あたしに褒め殺しは、通じないぞ?」


「あたしにしては珍しく、本心なのに……」

 リリスの視線とドラナの視線が熱っぽく絡み合う。




 一瞬の間。平常に戻ったのは、二人同時だった。




「で、あたしたちの場合だが……」

「どうなるの?」

 切り替えの早さが、尋常じゃなかった。さすが一線級の戦士と、性悪猫である。


「無意識のうちに、敵を戦闘不能に追い込もうとするからな。剣の振りは大きくなるし、急所狙いになってくる」

「ん? それって……」

 リリスが何かに気づいたようだ。


「お? 気づいたか?」

 ドラナはニッコリ笑った。


「レイブンには、どこに攻撃が来るか……分かる?」

 リリスは、顎に右手人差し指をあてながら答えた。計算されつくした、あざとさである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。