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ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのに〜 34
「?!」
リリスは混乱している。
“いいぜ? お前が大きくなるまで、オレが生きてたら? ???”
「このクソガキ!!」
ドラナが切れた。髪の毛の一部が逆立っている。
リリスの脇の下に両手を入れ、そのまま抱え上げる。
視線を合わせ、思い切り怒鳴った。
「レイブンは、あたしのオトコだっ!! 色目、使ってるんじゃない!!」
リリスは、ニヤーっと笑った。普通の子供なら、泣き出しているところである。
「あらあら。盛っちゃって。恥ずかしくないのかしら?」
「ほお……」
ドラナの琥珀色の目が、剣呑な光を帯びた。
「楽に、死ねると……思うなよ?」
あわや惨劇か? そんな空気を、リリスは笑って蹴り飛ばす。
「ドラナ。あたし、ドラナの部屋のドアに……耳つけて、色々聞いてたんだけど?」
「!!!」
ドラナがびくっとした。目がグルグル泳いでいる。
「ちなみに……」
リリスは、追撃を撃ち込む。
「聞いてたのは……あたしだけ」
「?!」
「あたしを殺せば……ドラナの秘密、守られるよ?」
ちびっこのハズなのに、妖艶な娼婦のようだ。
「ドラナ」
レイブンが会話に入ってきた。
リリス越しに、ドラナの瞳を見つめる。
「ぐぇ……」
潰されたリリスが、カエルのような声を出した。




