ある神官の成長日誌 〜ジュール編・そのに〜 25
「戦神様、そのハンマーを……相手が一番痛がる所に、狙って当てたらしい」
「ちょっと待て! 股間なんだよな?! 想像したら、すげー痛そうなんだが?」
「そう……股間だ。続けるぞ」
ドラナはニヤリと笑うと、右手の人差し指を立ててみせた。
「これを……男性そのものとするぞ。闇の男神様の場合は……」
左手の人差し指で、爪の生え際を指さしてみせた。
「ここだ」
「そこは、ダメだろっ!! 戦神様、ダメだって!!」
レイブンは大興奮である。
「同じように、闇の女神様の場合は……」
右手人差し指の、先端を指さした。
「ここだ。相手が闇の女神様の時は、金槌じゃなく、槍でつついたらしい」
「それ……死なないのか?」
「さっき言ったろ? 神様は……死なない。ただ、痛さは感じる」
「………………」
さすがのレイブンも、絶句していた。
「闇の女神様の場合は……おかわりがある」
「?!」
「槍で、両方の乳首をつついたらしい。刺さるか刺さらないかの絶妙な力加減で……な」
「闇の女神様に対する、殺意が高すぎだろう……」
「闇の女神様に……」
ドラナは、乾いた笑いを浮かべた。
「思いっきり騙されて、尻の毛まで抜かれたらしい……」
「戦神様……私怨じゃねぇか……」
「もっと……たちが悪いぞ。戦神様を騙した闇の女神様……この戦いには、出てきていない」
「ん?! もしかして、単なる八つ当たりか?」
「ああ。単なる八つ当たりだ」
「戦神様、闇の神様達に向かって、こう言い放ったらしい」
「聞きたくないー」




