#13.血縁と絆
母と義父の死を目前にして悄然としている帝羅の目の前に、
彼女によく似た男が突然現れて帝羅の傲慢で世界を満たせと言った。
「・・・何を言っているの、わからない。
今の私は人の言葉を理解出来るだけの力が無いの…。」
帝羅の精神はもはや正常ではなく、もし琴音が話しかけても
それに応じる事が出来ないくらいに憔悴し切っていた。
しかし、男は続けた。
「帝羅。私はお前の本当の父だ。つまり、覇神零を孕ませた男だ。」
「・・・!!!???」
憔悴し切った帝羅の意識でも『本当の父』と言う言葉に反応した。
彼女はずっとそれを心の底では探していたからだ。
しかし親族一同や使用人に至るまで、誰もそれを押し得なかった。
敵兵であるとなれば当然かと思われたが、まさかこのような形で
自分の目の前に現れるとは、しかし悔やむらくは母の死後なのである。
「私にだけじゃなく、お母様にも謝らせたかったのに…今更現れて、
何をどうしようって言うの?しかも、私の傲慢で世界を満たす?
お母様もお父様も居ないこの世界で、何をしろって言うのよ。
大体アナタ、私に受け入れて貰えるとでも思っているの!?」
「受け入れざるを得ないさ。本当の父である事は変わらない。
更に言えば俺は元・覇神財閥の人間だ。」
「えっ!?」
帝羅は悲しみによる憔悴を忘れてしまう程に驚いた。
母親をレイプし孕ませた男が何と、血の繋がりがあると言うのか。
「俺はお前の母親、零の兄だ。つまり俺は妹を孕ませたのだ。
その結果生まれたのがお前なのだ、帝羅。」
「━━━━。」
帝羅は目の前が真っ暗になった。
目の前の男が何を言っているのか、もはや脳が理解を拒んだ。
帝羅は無意識のまま、男に飛びつき噛み付いた。
しかし男はそれを簡単にいなして、そのまま拘束した。
琴音はどうして良いかわからず、ただその光景をジッと見ていた。
「帝羅…元々覇神家は優生学の蔓延る家系であった。
つまりは近親相姦が当然のように行われていたのだ。
そうした中で様々な障害を持つ者も生まれたが、それでも覇神家は
その慣習を止めなかった。俺はある時、そんな覇神家に絶望した。
そして、この忌まわしき一家を根絶する為に自分の軍隊を作ろうとした。
丁度良かったのがマゾと言う存在だった。
そこで俺はマゾ・カードという仕組みを知った。」
男の口から次々と語られる話は本当に信じ難いものであった。
しかしこれを理解した上でしか、これから先の展開は無いのであろう。
帝羅は飛びそうになる意識を何度も自らに喝を入れながら耐えた。
「ある程度、マゾ・カード運営が力を蓄えた時、零を襲う計画が出た。
零の手元には既にフルチンと言う強力なマゾ・カードがあった。
しかし俺には何の脅威でも無かった。
何故なら俺自身が当時最強のマゾ・カードだったからだ。
そしてフルチンを追い払った後、零に襲い掛かった。
アイツはとても美しく成長していた。俺は零を、本気で犯した。
ボロボロになった零を見て更に欲情を重ねて徹底的に犯し尽くした。
そして、アイツは孕まされた。」
「本当に…どこまでもクズめ…だけどマゾ・カードでもあるなんて…
どこまでも食えない最低な男…そして、それが私の父親…」
「強くなったな、帝羅。しかしそれ以上に美しくなった。
まるであの時の零そのまま、いやそれ以上だ。帝羅。
ハッキリと言おう。俺はお前を犯しに来た。
覇神財閥は今回の俺達の襲撃により終わりだ。
そうなると、今度はこの忌まわしい血を絶つ事無く、
ずっとその呪いを受け継ぐ器が必要なのだ。
帝羅、覇神家の呪いを一身に受け継ぐ子を産め。
さぁ、女に産まれた事を後悔するくらい、犯し尽くしてやるぞ。」
男の手が帝羅に伸びる。しかしそれを、琴音が弾く。
「やめてくれるかしら?帝羅様はウチのご主人様なんだけど?」
「フン。生意気な女め。良いのか?俺様は当時最強のマゾ・カードだ。
見た所お前は夜伽用の奉仕型だろう。単なる性風俗紛いの売女風情が、
俺に敵うワケが無いぞ?」
帝羅は恐る恐る、男のステータスを確認した。
『覇神精翼攻撃30000耐久33000服従7500』
「恐ろしい程の力ね…フルチン父様をも凌ぐなんて…。
こんなマゾ・カードを使役している主人がどこかにいるの?
もしそうだとしたら恐ろしい事ね。」
「ふふ、俺には主人は居ない。俺自身が俺の主人でもあるのだ。
俺は主人が居なくても戦える特殊なマゾ・カードだ。
さぁ、そこの色ボケした奉仕型の雑魚女のステータスを見ろ。」
事音は奉仕型としては非常に魅力的なマゾ・カードだ。
そもそも女性のマゾ・カードが少ないと言う事もあるが、
彼女は愛液が非常に多いタイプのマゾである為、何をしても
何をさせても非常に気持良く満足度が高い。
そんな琴音なので、性欲対処に特化しており戦闘に関する能力は
最低限レベルであろう事が容易に想像できる。
『白百合琴音。攻撃35000耐久38000服従9500』
「え?えぇと…琴音…強過ぎない!?」
帝羅は驚きのあまり、言葉を失った。
琴音自身、自分がマゾ・カードとしてそこまで強いとは、
全く予想していなかった。
「ウチ…物凄く強い…帝羅様のムカつく実父を倒せるくらい
本当に強いんだ…と言う事は…」
「あ、ありえない….最強格のこの俺よりも強いだと?
こんな主人を喜ばせるだけの雑魚色ボケ女が…嘘だろ、
何かの間違いだ、数値のバグに決まっている。」
そう言うと、精翼は鎖状になった精液を陰茎の先端に垂らしながら、
腰を振ってそれを鞭のようにしならせた。
『スペルマ・ウィップ!!』
最低な技名だった。
そしてその攻撃は琴音を確実に捉えた。
「さぁ、死ねぇ!!売女ぁ!!」
しかし次の瞬間、琴音はその場から消えていた。
「な、何!?
どこに行った、クソ性欲女が…!!」
琴音は精翼の背後にピッタリと付けて現れて、陰茎を握った。
「一瞬でイかせてあげるよ。」
琴音の一扱きで、精翼は大量の精液を吐精した。
「あ”あ”あ”ぁぁぁぁっぁぁぁ~~~~!!!!!!!!」
もはや泣いているのか狂っているのか何なのかわかならい。
ただひたすらに壊れたかのように吐精・射精を続ける精翼。
やがて数分すると、その姿は目に見えて痩せていた。
「ぜェ、ぜェ…何だこの女…、奉仕が上手過ぎる…」
琴音の性奉仕は恐ろしいレベルであり、並みの人間であれば
その精神を焼き切り殺してしまえる程に衝撃的なものだった。
最強格のマゾ・カードである精翼だからこそ、ここまでで済んだと言える。
帝羅は確信した。
この最低な実の父親を倒すには、琴音の協力が必要だ。
先程まではこの世のあらゆる快感をその身に与えてやろうと
愛し合っていたこの女性が、今まさに自らの人生を縛って来た
この忌々しい男を亡き者にする為の最高の戦士なのだ。
「琴音、この最低な男の性の欲の根を尽きさせなさい。
そして一生、覇神家に対しての贖罪を続けるだけの人形にして頂戴。」
「わかりました、帝羅様!
さぁ、その身体に残った性欲全部貰うからね。」
琴音はまた精翼の背後に回り込み、乳首の周囲をくるくると指でなぞる。
「あ”っ…ダメ!!
それ、気持ち良いヤツ!!」
既に涙目の精翼は陰茎の先端からびゅるびゅると漏らしている。
「さぁ、甘~く人格丸ごと排泄しちゃおうね?」
そう言うと琴音は最適な力加減で精翼の乳首の先端をカリカリと
責め立て始めた。
「あ”っ、アンッ…コレ、…ダメぇっ!!
女の子に…オンナノコになっちゃうぅ~!!」
精翼は強制されてもいないのに、自らわざわざ情けなく
恥ずかしい言葉を叫んでいた。既にその心は屈服していた。
「お前、根性も無ければ快楽・快感にも弱くて、しかもマゾなの?
そんな情けない性癖でよくもまぁ、帝羅様に偉そうに言えたわね。
さぁ、反省しなさい。死ぬほどの快感を与えてあげるから。」
それから琴音は更に本気で精翼を責め立て始めた。
精翼は白目を剥き、快感によるテクノブレイクを果たした。
「あ、コイツもう死んだの?弱っ!!
快感に弱過ぎるのも考えものよね。さぁ、帝羅様、褒めて褒めて?」
琴音と言う最強のマゾ・カードは常にすぐ側にあった。
帝羅はその事実を噛みしめて、彼女の股間に手を伸ばし弄った。
やがてそこに凛とその兄クサチンがやって来た。
帝羅達は凛達に、この狂った計画の首謀者が既に息絶えた事を伝えた。
覇神精翼と白百合琴音




