表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

絶景を見れた

 中学2年生の6月15日の水曜日。

 俺は両親の帰宅を待っていると電話が掛かってきて、出た。

 父親だった。

「駿、仕事仲間に誘われて呑みに行くことになったから遅くなる。今野さん家に行って、晩飯をご馳走になってこい。良い誘いがあるかもな〜」

 俺が返事する前に切られた。

 俺は幼馴染の今野家に行くことにした。

「こんばんは〜。お邪魔しまぁす」

「こんばんは〜駿くんどうしたの?」

「父が夕食をご馳走してもらえって」

「あらそう。上がって上がって、澪菜も呼ぶから」

「すみません」

 幼馴染の母親の背中に謝った。

 俺はリビングに脚を踏み入れ、ダイニングチェアに腰を下ろす。

「駿!!なんで居んの?」

「父さんが夕食をご馳走してもらえっていうから」

「えぇー……駿と晩飯食べるなんて」

 澪菜が嫌そうに顔を顰めながら、ダイニングチェアに腰を下ろす。

 彼女の母親もダイニングチェアに腰を下ろし、いただきますを3人同時に言う。

 彼女の母親が俺たちに話題を振っても、澪菜は二言三言だけで返事するだけで夕食を食べ進める。


 俺は夕食をご馳走になり、帰ろうとして、彼女の母親が鳴り出したスマホに出て、すぐに呼び止められた。

「あっ、駿くん。まだ帰らないで。あの人が連れて行きたいとこがあるんですって」


 俺は澪菜の父親が帰宅するまで待った。


「ただいま〜。おう、駿くん!!ミオ、出掛けるぞ!!」

 澪菜の父親が夕食を食べ終え、俺たちを車に乗せ、発進させた。

 助手席に座る澪菜が不機嫌な低い声で聞いた。

「パパ、何処行くの?」

「ほたる童謡公園だよ」

「知らないよ」

「絶景を観に行こう」

「ふぅ〜ん……」

 俺は後部座席で静かに座っていた。


 俺たちは長野県上伊那郡辰野町のほたる童謡公園に来た。

 車を降り、俺と澪菜は彼女の父親に着いていく。

 彼女の父親が立ち止まり、何が広がっているのか見る為に隣に立つ。

 眼前には蛍の光りが広がって綺麗だった。

「うわぁ〜駿駿っ!!蛍だよ!!いっぱいの蛍だぁ、綺麗〜!!ねぇっ」

「おう……綺麗ぃ。こんなに蛍がいるなんて……」

 俺は隣に立つ彼女の横顔を盗み見た。

 美しくて、可愛かった。


 時刻は20時15分を過ぎていた。

 俺たちは20時50分までほたる童謡公園の飛び回る無数の蛍の光を眺めた。


 帰りは彼女も後部座席に並んで座った。

「駿っ、凄かったね!!あんなにいっぱいの蛍を見れて興奮したぁっ!!」

「さっきのは凄かった。綺麗だった!!」


 俺は帰宅して、風呂に入り、残りの宿題を終わらせ、ベッドで就寝した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ