変化
「何故、金刀と、蒼刀の魔力が…。」
呆然とする律刀に玄鵜が叫ぶ。
「俺に構わずっ…!先に行ってくだ…さい…!」
我に返る律刀。
「すまない、玄鵜!必ず助ける!」
後ろに翠刀の風の刃を感じながら駆け出す。
(これは、まずい)
走りながらぎりっと唇を噛む。
(今は自分は任務地に着くことに専念しろ!ただ走れ!)
そして、任務地に着いた。
粉々に砕かれた武具がたくさん散乱している。
もうこの世にいない魂達の依代だ。
基本的に妖の武具は死なない。だが、自分の依代つまり己の武器が完全に破壊されてしまった時、魂は消滅てしまう。
「誰かっ!生きている者はいるかっ!」
だれかと声を張り上げる律刀。返ってくる返事はない。
「そんな…。団長達までも…。」
"ジャリ"
誰かが壊れた武具を踏む音がした。
その音を律刀は聞き逃さずに振り返る。
「生きている者がいたか!」
武具が山の上に七つの影。
「みんな、無事だったか!」
音の主は、団長たちだった。
「無事でよかった。だが、助けを求めに来た黒組副組長の玄鵜が攻撃を受けた。その時の魔力が、金刀、蒼刀、翠刀の魔力だったんだが、どうゆうことだ?」
「しるひつようはない。しらずにしね。」
地獄の底から響くような声だった。
咄嗟に身の危険を感じ、前へ転がり込む律刀。さっきまで立っていたところに見えぬ刃が滑り込む。
「嗚呼…」
もう仲間ではないと実感し、戦闘態勢に入る律刀。
律刀の武器は、鎖だ。鎖を操り団長らを追い詰めていく。
鎖を振る。全てを斬るように。全て団長らは一つの場所にまとめられた。
「殺しはまだしない。全てを吐いてもらおうか。」
そこには他の団長を気遣う温かい姿はなく、独りで命のやりとりをしてきた影の第八団長がいた。
「いったじゃん。なにもしらないでしね。って。こわすのはいまじゃなくてもいいよ。」
「なにっ!?」
「ばいばい。」
言い終えると、団長たちは7方向それぞれに一斉に散り、逃げた。
「待てっ!!!」
律刀は、追い掛けたが捕まえることは出来なかった。
「そんな………。」




