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沈丁花団記  作者: 政宗
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非日常 団長side

「「「「「「「いってきます!」」」」」」」

そういって律刀とは別れた。

「いつも通り、翠刀の風で任務地の近くまで送ってもらうでいいか?」

ふああとあくびをしながら翠刀は頷く。

全組が集まると紫刀が話し始めた。

「作戦を伝えるよ〜…………………」

「お腹空きそうだけど、いい作戦じゃない?」

「みんな…理解した…?」

「じゃあ、みんなを任務地の近くに送るよ。」

《風よ、我らを運ぶ翼となれ》

魔力を紡ぎ声に出す。〈魔術『言霊』〉

翠刀は風の言霊が、得意なのである。

思わず目をつぶるほどの強い風が吹く。風がおさまり目を開けたら、景色が変わっていた。

「流石翠刀!ワタクシにはできないわ。」

ひゅーと緋刀が口笛を吹き、橙刀が褒める。

「…////べ、べつに何にもすごくないよ。」

顔を赤くして答える翠刀。普段あまり誉められ慣れてないからか、照れてるらしい。

「行くぞ」

緋刀が声をかけ、沈丁花団は進む。


やがて任務地の洞窟に着いた。

「っっっっっ!!!」

声にならない悲鳴をあげる沈丁花団の団員達。

それもそのはず。押し潰されそうなほど強い殺気と魔力を感じるからだ。

「これは酷いですね。」

ぽつりと蒼刀が呟く。

「作戦変更をしよう〜。俺たち団長が前に出る。それしか勝機はないね〜」

「そうだな。それしか無い。」

「先に神具を出しておきましょう。」

緋刀と橙刀が答える。

『神具』それは古代から神々と深く繋がりがある武具。呼ぶときはしその神具専用の鍵言葉(キーワード)を含む言葉を使う。

「来たれ!我の神具、ーよ。」

何処からか遠吠えが聞こえ、現れるのは7つの武具。


準備は万全のはずであった。


「っはぁ、あぁ、はぁ」

戦い始めてから、感じていた違和感がさらに大きくなる。

「おかしいだろこれっ!!体が重すぎるっ!」

「そうだねっ…っはぁ、っっああアアア!」

悲鳴をあげる金刀。

「…どうしたっ…!」

振り向くと、金刀が仲間に切り掛かるところだった。

「何してるんですっ!」

間一髪、蒼刀が盾で攻撃を受ける。仲間は無事だったが、うっすらと赫い蒼刀の血が飛ぶ。

「ッ!!なンですカっ、コれっ!くるシイっ!っっっっっガァアアアアア!!!」

そして叫び出し暴れ始める。

他の団長達も駆け寄り止めようとする

「黒組、副団長の玄鵜(げんう)!お前が、副組長の中で一番足が速い!残ってるやつがいるから、呼んでこい!!!!」

緋刀が全力で叫ぶ。

「えっ?で、でもっ!全員出てるんじゃないですかっ?!」

「いいから行ってこい!!!!!」

「はっ、はい!」

走り出す玄鵜。

それを横目で見ながら、紫刀がつぶやいた。

「律刀が来るまでどれだけ持たせられるかな〜、ちょっとやばいかもっ〜」

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