非日常 律刀side
なぜか、任務の日は団長全員が早く起きる。
なぜだろうと律刀は思い、黒刀と緋刀とに聞いてみたことがある。
「…任務の日はだるくない。…この日は起きなきゃって感じる。」
「なんかなぁ、こう、体がギンギンするっていうか、なんだろ、存在してていいって感じるって言うか………なんだろな?」
律刀には何も感じないが、任務の日はなにかが違うらしい。
「みんな、体調は万全?」
「そもそも〜体調なんて、妖の武具には、ないだろ〜」
「まあね、でもやっぱり帰ってきてほしいからさ。」
「嬉しいこと言ってくれますね。ありがとう。」
紫刀と、蒼刀は嬉しそうに答えた。
「じゃあ、いってらっしゃい!気をつけて!」
「「「「「「「いってきます!」」」」」」」
見送りをしてから、事務作業に取り掛かる律刀。しんと静まり返った中での仕事は落ち着かない。木刀を持った。少し運動をしてから仕事に取り掛かろうとする。
無心に素振りを始め、500回を過ぎたところだろうか。扉が壊れるくらい強いノックが聞こえた。
「鍵は空いている。入れ。」
転げこむように入ってきたのは、黒組の副組長、玄鵜という名前の妖の武具だ。
「っはぁ。……っっっっ」
怯えたような顔で息を乱している。
「どうした。」
「……ほんとに沈丁花団のやつかっ。」
「ああ。沈丁花団の団員だ。」
無理もない。全員任務中のはずの沈丁花団から、出てきたら疑うだろう。
律刀は胸元の沈丁花団のレリーフを見せる。
「団長!?じゃあ、うわさの第八団長はほんとにいたのか……?
そっ、それより大変だ!だ、団長達がく、狂った!」
「…狂った?」
「いいから来てくれ!団長なんだろ!止めてくれ!」
自分の武器を手に取り走り出す律刀。さすがは団長、みるみるうちに進んでいく。玄鵜はついていくのに必死だった。だからであろう、事件は玄鵜に起きた。
「あぁぁぁっっっ!!!!!!」
雷が落ち、氷が包んだ。
律刀は魔力を感じた。感じてはいけない魔力を。
金刀と蒼刀の魔力だった。




