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ガランド戦記  作者: 拝頼人
2章:異界の騎士達-ジギ城攻防戦-
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39/40

用語

■ 登場キャラクター

タロー・ヒムカ(日向 太郎 / ひむか・たろう)

背景:大日本帝国海軍の一等飛行兵曹。一刀流免許皆伝の腕前。1941年12月8日の真珠湾攻撃時、燃料タンクを撃ち抜かれて帰投不可能となり、許嫁の香山静との約束を胸に敵艦へ決死の突撃を敢行した刹那、異世界ガランドへ召喚された。一度戦場で死を選んだことへの深い罪悪感を背負っている。

帝国海軍航空隊伝統の「超軽量・高機動空戦」にすべてを賭け、合理的な現代空戦ロジックを駆使する。南部十四年式拳銃と、実戦用の短い搭乗員刀(操縦の邪魔にならぬようコックピット足元に持ち込んでいる)が愛用兵装。


セゼ・ルー・ナゥ王女(通称:セゼ王女)

ゴバの国の若き王女。ミドルネームの「ルー」は王家の証明。前線で自ら指揮を執る苛烈さと臣下を想う優しさを併せ持つ。ジギ城陥落後は少女を脱ぎ捨てて「将」の顔になり、満身創痍の布陣でタロと共に地獄の撤退戦へ臨む。


ギギ・ル(愛称:ギギ)

ガラダインに宿るガラスの精霊で、タロの唯一無二のバディ。言葉の通じないこの世界におけるタロの「耳」であり「口(通訳)」


ザガ・フォン・ディキテンスタイン(通称:ザガ)

敵国ギドが誇る天才騎士。本物の鋼骨騎「ドル・ゾ」を駆り、空中戦でタロの前に立ち塞がる宿敵。2章後半の空中戦でタロに敗北し、現在は呪いで昏倒したため天幕へ後退している。


ドクター・バグ

未来の令和から召喚されたアメリカ出身のマッドサイエンティスト(天才生物学者)。現地の未熟な冶金技術を冷徹に見極めて「フリントロック銃」を量産させ、さらにバイオ技術で鋼骨騎のクローン「バガロ」を大量生産して世界のバランスを崩壊させた渡来人。ジギ王の肉弾自爆に巻き込まれ、プライドを激しく傷つけられている。


ゾガ

大柄で豪快な女騎士。ゴバ騎士団のベテランであり、ゼグの所属する分隊の隊長(姉貴分)。その豪快な佇まいで前線を引っ張る渋い武人。2章で乗機ガラダインを完全喪失したため、現在はゼグのガダインに同乗して前線指揮を執る。


ゼグ

騎士団の末席に位置する16歳の若き平民出の騎士。最初はセゼ王女の傍らにいるタロに激しい嫉妬を抱くが、ジギ城の地獄と「本物の騎士道(ジギ王の姿)」、そしてタロの戦い方を見て精神的に激変。現在は呪いから回復し、徒歩でセゼ王女の直属護衛(盾持ち)を務める。


ガズド・オン(官房大臣)

ゴバ王宮に居座る老獪な大臣。何かとタロの邪魔をする悪役。


ジギ王

小国ジギの武人王。凄まじい騎士道精神の塊。ギドの圧倒的な物量を前に、命令でセゼやタロたちを強制撤退させ、国に一機だけの旧式機に大量の火薬樽を抱えて敵陣へ突入、凄絶な肉弾攻撃(自爆)を遂げて散った。タロの心に激しい敬意と消えない傷を刻む。


世界観・技術・重要用語


ガランド

本作の舞台である異世界の総称。中世ヨーロッパ風の世界。


双子世界

ガランドと現代地球は強くシンクロしており、地球で大きな戦争(世界大戦)が起きればガランドでも同時に大戦が勃発し、地球で技術革新があればガランドでの兵器運用や精製技術も爆発的に進化する。


渡来人とらいびと

異世界(地球)からやってきたとされる伝説的な存在。作中では昭和16年から来た「タロ」と、令和から来た「ドクター・バグ」の二人が確認されている。


フリントロック銃

ドクター・バグがギド軍の歩兵用に量産させた、地球の17〜18世紀水準の銃器。現地の未熟な冶金技術でも破裂事故を起こさない「100%安全に量産できる火力」としてあえてチョイスされた兵器。


鋼骨騎こうこつき

この世界の主戦力となる巨大鳥人兵器。材料となる巨大な怪鳥や神話生物の骨は、本来は有限かつ希少な天然資源である。


血の昂りの呪い

鋼骨騎を同調・駆動させるほど、文字通り「体内の血が沸騰する」というこの世界の根源的な呪い。現地ガランドの民はこの血の沸騰を克服することができない。

操縦者の「気持ちの昂り(精神の高揚・激昂)」と完全に連動して発症・悪化するため、常に死線と隣り合わせの戦場で冷静沈着を保ち続けることは極めて困難。

主人公のタロは、地球で剣術を修め、一定の心理的境地(明鏡止水)に達しているため、戦闘中も精神を制御して呪いに蝕まれにくい。しかし、彼であっても感情が激しく昂れば、ガランドの民と同様に発症してしまうため、決して無敵の耐性ではない。



■ 登場している鋼骨騎メカニック


ガル(現地名:ガラダイン試作1号)

ゴバの国の最新試作機だが、伝統的な重装甲をタロがすべて拒否し、骨格が丸見えになるレベルまで極限まで削ぎ落とした「超軽量・高機動カスタム」。零戦の残骸から回収した計器類や垂直・水平尾翼の構造を移植。右手に「片刃の湾曲刀」、左腕に手動装填の「小型バリスタ」を備える。現在はジギ戦で脚部が大破し、下半身の神経伝達にズレがある応急処置状態。


ガラダイン

ゴバ王国の誇る新型鋼骨騎

旧式となったガダインに代わる新型量産機

ガダインの発展型で、主に推力や神経伝達系の強化が施されている。

現在は本国の工廠にて試作量産型が建造中


ガダイン

ゴバ王国騎士団の旧世代機(20年もの、国内に計6機)。本物の神話級生物の遺骨を使用しているため非常に頑強で、伝統的な重装甲と大型の騎士剣を持つ重厚な近接戦闘スタイル。


ドル・ゾ

ギド国が保有する「本物」の鋼骨騎で、ガルのスピードに対抗できる最大のライバル機。両腕に精神感応式のバリスタを1発ずつ備える。


バガロ

ドクター・バグが神話生物のDNAからバイオ技術で細胞培養・大量生産した「クローン機(培養レプリカ機)」。促成栽培ゆえに出力不足という欠陥があり、重武装は積めず大型の騎士剣のみを振り回す、物量型「やられメカ」。

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