8話 ー襲撃ー
森からの帰り道、一度、フィニー師匠の家に行くことになった。
家といっても、いつも魔術の訓練をしている建物の横だ。
村からは少し離れた場所にあるので、正直、アクセスが悪い。
「フォレスティエン、これだ」
そういって、一つの本を出した。
「この本は、昔の勇者が書いた本だ」
この本には、様々なことが書かれていた。
魔法や剣術などもあったら、治癒ポーションや武器錬成などだ。
フィニー師匠は、そのようなページは、ほとんど飛ばして、魔族についての箇所を開いた。
魔族特有に多い、闇魔術の中でも、残酷でほとんどは禁止されている、毒魔法についてだ。
フィニー師匠は、何かを見つけた顔をして、見せてきた。
ーーー
(本の内容)
《毒魔法デクラックについて》
魔族が使用していた魔法。
この魔法にかけられると、一週間は異常はない。
ただ、一週間を過ぎたあたりから、足のつま先から少しずつ、肌が黒くなっていく。
二週間目から、体が動かせなくなっていき、
三週間も経てば、全身が真っ黒になり、死に至る。
ーーー
「フォレスティエン、この魔法を使う奴が、今、この地域にいる」
「この魔法を使う奴って…魔族は、“死の大陸“にしか、いないはずでは?」
「そうだ、いないはずなんだ。
だが、いるということはもしかすると、魔族が、また侵略を始めようとしてるのかもしれない。」
「魔族が…?」
(ドンドンドン)
誰かが、扉を叩いた。
フィニー師匠は、すぐに杖を構えた。
扉が開かれるとそこには、俺の家の隣に住んでる、ワルナーさんだった。
「ワルナーさんどうしたんですか?」
「魔物が、魔物の大群が、村に襲撃をしてきました、
どうか、フィニーさんどうかお力添えを…」
フィニー師匠は少し黙って、
「わかりました、今すぐ向かいます」
ーーー
そうして俺たち三人は急いで村に向かった。
道中、魔物が村に近づくほど増えていった。
到着すると、すでに村は半壊だった。
「村のみんなは、村の奥の建物に向かいました、ついてきてください」
そうして、ワルナーさんについていった。
道中、何体も魔物がいたが、フィニー師匠が一瞬で倒していった。
「建物が見えてきます、あと少しで…」
「危ない、伏せろ!」
家から矢が飛んできて、ワルナーさんの足に突き刺さった。
「ワルナーさん!」
ワルナーさんが、その場に倒れる。
さらに、矢が飛んできたが、フィニー師匠が短剣で弾いた。
「フォレスティエンはワルナーさんを連れて、下がっとくんだ」
すると禍々しいオーラを纏った奴が、弓と矢を三本持って、家から出てきた。
そいつは、黒い鎧を着ていて、髪は緑で、肌は黒かった。
「よお、なかなかやれそうな奴が、他にもいるじゃねーか」
「お前は誰だ」
「あ?俺のことか?魔族、バレスとは俺のことよ」
(魔族!?)
疑っていたわけでないが、フィニー師匠が言っていたことは、本当だったのか。
「まあ、俺の名前なんとどうでもいい、俺を思う存分楽しませてくれよ!」
魔族が矢を放った。
「そんなもの、当たらんわ」
フィニー師匠は、簡単に矢を短剣で弾いた。
「聖なる光の魂よ、哀れな愚者を照らせ【フラッシュ】」
一瞬で視界が、光でい埋め尽くされた。
そして、追い討ちをかけるように、
「主なる源の炎よ、その力で我が狙いを焼き尽くせ…【ファイア・バーン】」
視界が戻った時には、魔族は焼き尽くされていた。
そして、休む間もなく、フィニー師匠は、建物に向かった。




