第五話 永遠
ちょっと悲しい回かもしれないです。
「うえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
今俺は魔法入門書の暗記をしている。とても面倒くさい。小・中・高でも勉強ができずに12年連続下から数えて学年一位という前代未聞の記録を記録している。反復練習ができないのだ。でも楽しいことはできる。
はずだった。
だめだ〜〜〜。覚えられない。まず言語が違う。当たり前だ。異世界の言語が日本語なわけない。じゃあなぜ人とのコミュニケーションが取れるのか。それはなんとなくわかる気がする。多分転生するときに何かの魔法が俺にかかっている。誰がつけてくれたのかはわからないがとてもありがたい。でも文字も読めるようにしてほしかった。
わかった。抜け出そう。ちょっと風にあたって気分転換。夜だけど大丈夫。
そうして俺は教会の外に出た。ザビエルの話では村のみんなには俺の転生がもう広まっているらしい。
だから大丈夫。、、、、、、、、、、、、、一応気配を消すイメージをしておこう。
村の外を歩いているとやっぱり視線が集まる。しかし何も起きることなく村の入口に着く。
なんともないやん。びびったの損したわ。
早速村の外に出ようとする
「ちょっとそこの君。こんな時間に村の外に出るのかい?村の中も安全とは言えないけど外に出るよか幾分マシだよ。きょうはおばさんの家によっていき。」
じゃあお言葉に甘えてあの部屋から逃げれれば俺は何でもいい。
「ちょっと待ってね。お布団だけ準備してくるから。」
ずっと思っていたけどこの村、村なのにそこそこ人口がいるし家もレンガとかなんだよな。この世界の村とか街ってこんなもんなのかな?逆に城下町とかはどうなっているんだろう。
「おまたせ。おばさんね。今一人なの。息子がいたんだけど旅に出ちゃってね。ハフくんは転生して来たばっかだからわかんないだろうけどこの世界は基本文通しかできなくてね。魔法での通信もできないことはないんだけどこの村ではそんな高度な技術を使える人はこの村にはいないんだ。今息子は、あの子は今の私たちじゃ到底届かない場所にいる。おばさんね。息子を応援してる。一人でも大丈夫だって信じてるから。でも。それでも。息子は大丈夫だってわかってるけど。」
おばさんの視界が霞む。
「我儘なおばさんだねぇ。できるのならもう一度あの子に会いたい。」
言葉が出ない。もし大事に育ててきた息子と永遠に思える別れをしたならばと考えると。
しかし現実はそんなに優しいものではない。
歩は気づく。もしかしたら。でも小さいこの村だからあり得るかもしれない。「転生」について話を聞いてからずっと思っていたことがある。それがもしかしたら。もしかしたら。そう考えると止まらない。
息ができない。過呼吸になる。でも。もっとつらい思いをしている人が眼の前にいる。
涙で顔がぐちゃぐちゃになる。
でも一言。たった一言だけど。
精一杯僕のできる精一杯だ。
僕は笑っていった。
「大丈夫。」
あえて詳しいことは隠します。多分察してるとおりだと思います。




