第十四話 初スキル獲得
野草摘んでます。あるある探検隊。なろうって最初になんかやらかして所持金が銅貨1枚とかになって野草を摘んで宿代稼ぐよね。あるある探検隊。
すごい一日だった。凄まじい疲労だ。ん?鬼ごっこはどうなったかって?そんなん負けたに決まってんだろ!5分経ったら凄まじい音とともに後ろからキリストが飛んできたわ。
「何してんだ?早く入るぞ?」
そう言うと教会の扉を開けた。
二人は言葉を失った。
「どうしましたか?」
ザビエルが口いっぱいにパフェ?やマカロン?を詰め込みほっぺたに生クリームがつくほどがっついてるのだ。
「「どうしましたか?」じゃねーよ。ふざけんな。どこ行ってた?」
「甘いもの買ったら帰りました。氷菓子は時間が立つと溶けてしまうので。」
キリストはどうしようもなくため息をつく。
「ま、まあまあ一旦。一旦ご飯にしましょう。今日は僕が作ります。」
食料庫にいく。今更だがこの世界の食べ物もあんまり向こうの世界と遜色ないらしい。ん?なんだこれ?
「おまたせしました。カレーです」
「なんか。うんちみたいじゃない?」
「やめてください。食欲が削がれます。これはチキューの料理ですか?」
「そうなんです。食料庫の奥にスパイスが色々あったんで作ってみました。」
実は一時期スパイスからカレーを作ることにハマっていた。
「食料庫のスパイス?待て。お前それどっから持ってきた。」
「キリストさん!これめっちゃうまいです。見た目はあれだけど引くほどうまい。おかわりありますか?ワタルくん!!」
ザビエルの話を無視してキリストが続ける
「ちょっとまて。もしかして入ってすぐに置かれてた箱の中のやつか?」
「そうですけど。」
「おいおい。あれ今受注してるクエストの依頼のやつなのに」
え?は?
「ええええぇぇぇえええぇぇぇぇえぇえ!!!!」
翌朝。
「というわけでここらへんにあるから取ってこい。」
気づいたら見知らぬ土地にいました。
「ここに生えてる野草は全部あのスパイスの材料だ。余ったら教会に置いとくからいっぱい取れ。」
カレー気に入ったんだな。
「はいはい」
しゃがんで野草を摘む。つまんないな。ただただつまらん。これあれじゃね。転生したときにお金がなくて薬草積んで稼ぐのと同じじゃね。俺あの物語の人達みたく強くないのに。
「グルルルォォォォ」
魔物が現れた。見た感じグリズリーだろうか。
「ちょうどいいじゃないか。あいつの固有スキル硬い爪を模倣してみろ。」
模倣?ああ、全てを喰らうもののか。
模倣ってどうやるんだろうな。確か、、、
そう考えるとグリズリーがこっちへやってくる。
「ガオォォォ」
グリズリーが硬い爪を使って殴りかかってくる。
「来たぁぁぁ」
俺は避けて下からアッパーをかます。
「硬い爪」
ぽにょ。可愛らしい音がなり、場がフリーズする。
グリーズが俺を投げ飛ばした。回りながら少し進み気に当たって止まった。
「なんで?」
「あたりまえだ。そんな簡単にスキルが手に入るかってよ。繰り返せ。いつかコツを掴む。」
そのまま日が暮れそうになるまで投げ飛ばされた。
しかし全然コツが掴めない。
「もっとよく見ろ。相手の動きを細部まで真似するんだ。」
それも何回も聞いた。できる限りグリズリーに動きを寄せる。全然無理だ。
「無駄が多い。もっとよく見ろ。」
そう言われても。ん?
それは一日吹き飛ばされ続けた疲労によって築かれたプロセス。
直感のようにそれはワタルに告げた。
「左足首。なんかおかしい」
キリストがニッコリと笑う。
「他にも歩くときに首が15度左に傾く。」
「視力は0.8ほど。」
「殴りかかるときは必ず両手で接触する寸前少し飛ぶ。」
「おし。いい感じだ。もっかいやってみろ」
もう一度。
「硬い爪」
その拳はグリズリーの腹を貫いた。
「質量」
「硬い爪」
質量を付与した左手でもう一度。今度は的確にグリズリーの顎に入った。
グリズリーが塵となり消える。
「完璧だ。どうだ?新たな力は。」
やっと一つスキルを覚えました。
スキル名がまだでしたね。ここに載せておきます。
「模倣」です。




